実父であり先代社長の杉谷健吾(すぎや・けんご)氏と
　

貸し主と借り主。ひとつ間違えば対立関係にもなりかねない双方のあいだに立って、お互いの立場を考慮して、双方の建設的な関係を構築するのが自分たちの仕事と言う。
　
　
　
実績と信用を積み重ねる
　
現在、同社は隣駅の綱島で個性豊かな住宅の販売に力を入れている。
　

新プロジェクトの「味わう賃貸」（詳しくはこちら）
　

最近、同社は住宅に関する知識と経験を生かし、今までになかった新しい居住空間の提供を始めている。住み心地の良さにこだわり、「珪藻土(けいそうど)」や「無垢材」を使用した住宅を建設し、広く入居者を募っている。
その一つとして、4月から入居を開始した住宅プロジェクトがある。
　
「綱島にこれまでなかった住宅を建設し、公開しました。外部からの騒音が緩和される構造で、天井も高く、開放感ある個性的な作りとなっています」
　
「4月から入居者を募集しましたが、すでにすべての部屋が契約済みです。入居者さまからは、『他にはない物件で、無垢材を使っているためか、和の雰囲気を味わうことができ、落ち着く』とのお声をいただいております。」と杉谷社長。
　

飾られている「仕事十箇条」
　

　
　
いかに付加価値をつけるかが重要
　
現在、エス・ケーホーム株式会社が管理している物件はおよそ2800部屋。これには同社の厚い信用が関係している。
　
「オーナーさんから『おたくにしか任せないよ』と言われた物件が多いんです（笑）」
　
「現在、私どもの手がけている物件の入居率は97.5％です。これは人から『素晴らしいね』と言われる数字です。しかし言い換えれば、まだ2.5％の物件に入居者がいないということです。入居者100％を目指すのが、私たちの仕事です」
　

日吉の駅前で
　

「それからなかなか埋まらない物件には、私たちもあれこれ提案します。リノベーションしましょうとか、家賃で少し妥協しましょうとか」
　

リノベーション物件も多く掲載している同社のサイト
　

「しかしこうしたことも、結局はオーナーさんの姿勢次第です。一切妥協しない、そのかわり急ぎもしない。この条件で入ってくれる人を待つ、というのであればそれでいいわけです。そう割り切っているということをはっきりさせるのが大切です。そうしたことを、オーナーさんとじっくり話し合い、次の手を考えることが重要です」
　
最近、目玉として宣伝しているのは「エスケーネット」というインターネット無料のサービス。スマートフォンもWi-Fiに接続すればインターネットが無料で使えるサービスだとか。
　

「エスケーネット」はインターネットも使い放題
　

「当たり前のことですけれど、付加価値があるようなことをやらないといけないんです。同じような物件があれば、ちょっとでも条件のよい、付加価値のある方に借り手は行きます。そうした中で、不動産業者としてオーナーさんに提案できることは限りなくあります。いかにほかとは違う価値を作り出すかが重要です」と、杉谷社長は強調する。
　
日吉にあって実績と信用を積み重ねているエス・ケーホーム株式会社。新たな経営者の下、さらなる躍進が期待される。
　
　
　
取材を終えて
　
とにかく若々しく、明るい社長であった。学生時代のあれこれ、そして経営にまつわる裏話。こうしたことを笑いながら屈託なく話してくれた。
親子3代にわたる厚い信用、そして実績を感じる会社だった。
　
「オーナーさんと大手の不動産会社の間でトラブルがあったとき、解決がつかないとウチに持ってくるんですよ」と、明るく話す杉谷社長。
大手で解決できない問題でも、同社ならば円満に解きほぐしてくれるのでは、という期待を抱かせるのだろう。日吉に住みたいと思ったら、足を運ぶ価値のある会社である。
　
　
─終わり─
　
　
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