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横浜「1000ぶら」商店街探訪vol.32 「個性的」な店主と出会う旅、本郷台駅前商店街でスタンプラリー

ココがキニナル!

「GOGO商店街」スタンプラリーというイベントに便乗? して商店街店主のおすすめする個性的な店主を探す。「毒舌だけどあたたかい店主」からメロンを購入し「チャキチャキの女店主」の味噌かつ丼を食した

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ライター:藤井 涼子

毒舌だけどアツくてあったかい、「八百屋の親父さん」!



さいごう電化で教えてもらった、商店街でも古株という青果店の八百準(やおじゅん)へ行って、「オモシロ店主」がどこにいるか聞いてみよう。

 

みずみずしい果物や野菜が並ぶ八百準
 

お店にいた女性に取材依頼をすると、奥へ行き、店主を呼んできてくれた。

 

店主の小野準之助さん、あだ名は「じゅんちゃん」
 

取材時はちょうどお昼時。店主が昼食中だったようで、一度出てきて「すぐ食べ終わるからちょっと待っててね」と言って奥に入り、あっという間に戻ってきてくれた。

店先にいた女性は、奥さんの文代さん。
お昼ご飯は文代さんの手作りだそうで、小野さんは「ウチの奥さんは料理は本当に上手なんだよ。何を作っても一番旨い!」と断言していて、二人とも仲が良くおしどり夫婦の雰囲気だ。本当は「(石原)裕次郎と結婚する予定だったんだけどね」と笑う文代さんもとても明るい方。

 

「恥ずかしいから写真はだめよ」と下を向く文代さん
 

八百準は創業39年。本郷台アーケード商店街ができた時からずっと続いているお店。ここ本郷台アーケード商店街はひとつの店が閉店しても、すぐに次の新しいお店がオープンするので、シャッターが閉まったままという店舗はゼロとのこと。店舗数は少ないながらも、利用客は多い商店街のようだ。

 

とにかくアツい「じゅんちゃん」に圧倒されつつも話に引き込まれる
 

ところで、「商店街の店主で、元気いっぱいなパワフルな人とか、超美人! とか、何か特徴的な人っていますか?」と質問したところ・・・

「面白い奴? ・・・そんなやついないよ! ワハハハハ」と豪快に笑う小野さん。

 

・・・小野さんこそがアツくて毒舌、「個性的な店主」だった!
 

「みんな普通だよ。面白くなんてないない」と一見、口の悪そうな親父さんな雰囲気ながら、「お年寄りのお客さんが来るとさ、頼まれれば配達もするし、里芋の皮だってむいちゃうんだよ」とやさしさもチラリと垣間見える。

スタンプラリーのことや、商店街全体の様子を聞いてみても、「みんなで協力してがんばろうってやっているんだ。さいごう電化の二代目がGOGO商店街のことも一生懸命にやってくれているよ」と話してくれ、新しく商店街に入ったお店の店主さんなどにも、早く馴染めるように配慮したりしている様子だった。



「おとぎばなし通り」の名前の由来とは!?

 

店頭で話を聞いていると、キニナルものが・・・
 

「おとぎばなし通り」の看板。おとぎばなし・・・?!
 

小野さんに「おとぎばなし通り」の由来を聞いてみる。すると「お店が休みの日でも、前を通る子ども達やお客さんが楽しめるように」とお店のシャッターに日本の昔話の名場面を描いたことから名前がつけられたのだそう。

 

取材日に定休日だった「横浜家系ラーメン本郷家」のシャッターは、『こぶとりじいさん』!
 

ちなみに、八百準のシャッターは桃太郎なのだそう。そして、「おとぎばなし通り」について、新聞の取材を受けたことも。

 

「2014年3月7日朝日新聞」
 

長々と話を伺ったあとに「そういえば、買い物をしてなかった!」と気づき、旬のおすすめ商品を聞いてみた。

「そうだなぁ、これ。メロンかな」

 

「美味しい熊本のアンデスメロン」680円
 

おお! 680円・・・。予算が1000円なのに、いきなり680円使っちゃうって、今後がちょっと不安な気がする。
「いや~300円くらいで、何かないですかねぇ?」と弱気発言をしていると、「じゃあ500円でいいよ。商店街のことをちゃんと書いてくれれば、お代なんていいんだ」とメロンを袋に入れる小野さん。

「1000ぶらのルール上、割引してもらっちゃうと、編集部に怒られちゃうんですよ・・・」とボソボソ説明していると、「分かったよ! じゃあ売らねえ」って、えーー!!

というわけで、結局ご厚意に甘え、とても甘いいい香りがするメロンを500円で購入し、最後にスタンプラリーのはんこを押す。

 

店頭の目立つところに置いてあった
 

「じゅんちゃん」の「面白い店員なんていないよ」という言葉をうけて、すぐ近くにある「けやきロード本郷台商店会」へ行ってみることにした。