横浜市内を縦横無尽に走る路線バスに1日乗り続けるとどうなるか?
ココがキニナル!
横浜市内を縦横無尽に走り回る路線バス。一日のり倒すとどこからどこまで行けるのでしょうか?(たこさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
横浜駅から出発し市内を計10本のバスで大移動!12時間で10区通過、6区に下車。総移動距離約80キロ、乗車時間約4時間50分、運賃の総合計は2442円
ライター:高橋 寿あま
「今日はバスの乗り継ぎだけでどこまで行けるか調べるから!!」
「え!!!」
事前に何も知らされず、突如始まったバスのみの旅(!)。
横浜市内の路線バス会社は多数
ミッションは「下調べなしで横浜駅からバスを乗り継いだらどんな道中になり、どこまで行けるのか」を検証すること。編集部の定めたルールは以下の通り。
(1) 広範囲・長距離の縦横無尽な移動を目指すこと
(2) できるだけ多くの区を訪れること。できれば18区制覇(通過も可)
(3) ネットでのルート検索は禁止、人に聞くのは可
(4) 制限時間は店舗や人の一般的な活動時間、12時間(今回は午前9時~午後9時)とする
(5)周辺他市を通過してはいけない
不安のまま横浜駅を出発(西区)
ここで挑戦者、高橋寿あまの簡単なスペックを。
・生まれも育ちも横浜。市民歴20年以上
・鉄道やバスには特別詳しくない
・自宅から最寄り駅までバス利用のため、バスへの抵抗感は少ない
ああ、平凡。もっと適任が居るのでは・・・と思いつつ、横浜市内で過ごしてきた普通の人間が下調べなしに横浜をバスで巡ったらどうなるか、ぜひ見守ってほしい。
どうなる!? 12時間の行き当たりばったりバスの旅
横浜市地図(フリー素材・Craft MAP)
第一手は重要。バスの行先も豊富な横浜駅で、どこを選ぼう。北上するか南下するかでまず悩む!
交通費として3000円もらった
案内板や各系統の経由駅を見つつ悩むこと10分、最初の行先を決定! 神奈中バス、横52・中山駅行きに乗車。
西区を離れ
相鉄線上星川駅付近を通過(保土ケ谷区)
中山駅(緑区)に到着!
到着までは約54分(216円/以下IC運賃)。
はじめに中山駅行きを選んだのは、先に西側へ向かったほうが最終的に多くの区へ行けるのでは・・・と思ったため。
みなとみらい地区のためか、東側は移動手段も多そうなイメージ(フリー素材・Craft MAP)
運転手さんに乗車時間を聞いたら「1時間ぐらい乗るよ」と言われたのも決め手
せっかくなので、街を散策。
以前はまれぽに登場した「銀の杵」
おちゃめで楽しいお父さんに会えます
ほたてせん(税込87円)を手に停留所の経路を調べていると、ここで発見!
「こどもの国」に行ける!!!
幼き日の朧げな記憶。また行ってみたい! 次は「こどもの国」を目指すことに。
このバスでいいのかな・・・合っているはず
間違えました
乗ったのは、横浜市営バス23系統・長津田駅行き。乗り場は同じだけれど・・・
「こどもの国」には行かない系統(横浜市営バスHPより)
運転手さんの話では、途中の十日市場駅で乗り換えれば大丈夫とのこと!
ということで
約12分で下車(216円)。十日市場駅にて、横浜市営バス23系統・奈良北団地折返場行きのバスに乗り換え。
乗車中に青葉区へ突入! 運賃は216円(横浜市営バスHPより)
「こどもの国」到着!! 入園料は600円
乗り換えまでの間、雲ひとつない青空のもと、童心にかえって過ごします。
園内に入ってすぐ、たくさんのチョークが!
お絵かき人気ナンバーワンは“ジバニャン”
道にお絵かきしても怒られない国!
巨大すべり台のある国!
かなりの疾走感! 前の子を“どつきそう”で怖い
「異物混入」という感じで滑走終了
ほかにも、サッカーコート・吊り橋・・・挙げればキリがない
短い滞在ではもったいない、施設の豊かさと広大な敷地。まさに1日遊べる! そんな場所。
後ろ髪を引かれつつ、再びバス選び
こどもの国から出ているバスは複数ある。小田急バスの主な終点「鶴川駅」は町田市へ行ってしまい、東急バスも「青葉台駅」「市が尾駅」など青葉区間の移動になるので、一度直通バスを利用して「中山駅」へ戻ることに。
横浜市営バス23系統・中山駅行き、12時17分発に乗車。
13時7分に到着。所要時間は50分(216円)
降車後の“伸び”が必須に
中山駅に戻ってきたら、直通バスの出ている「よこはま動物園ズーラシア」に行こうと考えていた。その停留所でバス待ちをしていると、先に相鉄バス、旭11・鶴ヶ峰駅行きが到着!(運賃は216円)
なぜか乗ってしまった
“なんとなく”の勢いで鶴ヶ峰駅へ(相鉄バスHPより)
昨年ズーラシアに遊びに行った際に、鶴ヶ峰駅からもズーラシアに行けるという知識を得ていたので、きっと無事に着けるはずだ。
しかしながら、この行動が思わぬ巡り合わせを呼ぶことに。
車窓から垣間見るその街の暮らし。不思議な感覚
編集部・山岸が「ずっとキニナっていたカレー屋が鶴ヶ峰にあった」と車中でぽつり。
鶴ヶ峰駅への到着は午後2時を迎えるころ。ここで前半戦を終えようとしている2人の体調に触れておくと、頭がぼんやりとしてきて、腰とおしりが痛くなり始め、言わずもがな好調ではない。