「横浜市電」のテーマソングがあるって本当?
ココがキニナル!
横浜市電保存館で横浜市電の歌が収録されたCDをもらいました。歌い手は月子さんという方で、ノスタルジックヒーローという曲は市電保存館公認のようです。どんな人なのか、なぜ公認なのか、キニナル!(reさん)
はまれぽ調査結果!
ノスタルジックヒーローは横浜市電保存館の公認ソングで、歌っている月子さんは地道に自分の作りたい音楽を作り歌う活動をしている。
ライター:橘 アリー
横浜市電の公認ソング!?
1972(昭和47)年に、横浜の路上から姿を消した市電。
それから今年の2016年で44年経つが、市電はいまでも多くの人々の心に残り愛されている。
市電に乗ったことのない世代でも、親や祖父母などからその話を聞いて、市電がありしころの様子にイメージも膨らませる人もいるであろう。
こんな電車が走っていたら、本当に乗ってみたい!
そんな市電の歌があるという。その名も“ノスタルジックヒーロー”。
歌手の月子(つきこ)さんが歌っており、市電への想い入れが伝わってくるタイトルである。
キニナル投稿によると『ノスタルジックヒーロー』は横浜市電保存館の公認ソングとなっているらしい。それは事実なのか?
横浜市電保存館でお話を伺った
対応してくださったのは、一般財団法人横浜市交通局協力会事業推進課事務責任者の武藤隆夫(むとう・たかお)さんと、横浜市電保存館館長の石井英明(いしい・ひであき)さん。
武藤さん(右)と石井さん
石井さんによると、同作品が横浜市電保存館の公認を受けているのは本当だそう。
現在、館内にあるカフェスペースで市電が走っている映像のBGMとして『ノスタルジックヒーロー』が使われている。
カフェスペース。自販機横の画面に市電が走っていた映像が映し出されている
では、なぜ公認ソングとなったのか、さらに詳しく伺った。
2008(平成20)年当時、カフェスペースを改装した際、市電が走っていたころの様子を映像で流すことになった。
それは、当時の市電の関係者が走る市電を映した8ミリフィルムを持っていたためで、それをカフェスペースで使うことになった。そして、BGMとして使えそうな曲を探していたところ、横浜市電を歌った『ノスタルジックヒーロー』という歌を知り、市電保存館の方から「歌を使わせてほしい」と依頼したそうだ。
2008(平成20)年に発売された『ノスタルジックヒーロー』のCDジャケット
そして、当時の館長である大保(おおぼ)さんが「市電の思い出が末永く地元に残ってほしい」という作者の気持ちに深く賛同し、「横浜市電保保存館で公認の歌としましょう」ということになったとのこと。
この時、『ノスタルジックヒーロー』のCDは税込1050円でレコード会社から全国発売されていたが、市電保存館へは無償で2次利用を承諾したそうである。
歌詞が書かれた紙もレトロ感が演出されている
武藤さんと石井さんは、当時は関わっていなかったそうだが、公認についての経緯は伝え聞いていて、現在も歌を使っている。当時の館長の気持ちを受け継いで、現在も公認という認識であるそうだ。
これでノスタルジックヒーローが横浜市電保存館の公認の歌であると分かった。
次は、歌を歌っている月子さんに話を聞いた。