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多摩川沿いにそそり立つ川崎総合科学高校は、全国一「高い」って本当?

ココがキニナル!

多摩川の側にそそり立つ川崎総合科学高校がキニナル。校舎に、100億円も掛かったらしい。全国一の「高さ」を誇る高校らしいので、最上階からスカイツリーも見えるのでは?(タロー先生さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

屋上からはスカイツリーもはっきり見える。竣工時は全国一の高さだった67.3メートルの15階建ての校舎は1992年に完成、総工費は80億2000万円

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ライター:はまれぽ編集部

高校といえば、3階建てか4階建ての校舎にグラウンド、というのがおそらくは一般的なイメージだが、今回の投稿は、ビルのような校舎がある高校とのこと。いったいどんな校舎で、中はどうなっているのかキニナルところ。

ということで、川崎市立川崎総合科学高校に取材依頼し、教頭の若山昇(わかやま・のぼる)先生が快く引き受けてくださることになった!

 

多摩川沿いにある川崎市立川崎総合科学高校(Googlemapより)

 
川崎総合科学高校は、JR川崎駅からバスで10分程度。御幸(みゆき)公園前バス停で下車して徒歩約3分。校舎は御幸公園と国道1号線をはさんだ反対側にある、のどかなエリアに建っている。

多摩川沿いにそびえる高層ビル。周囲を見渡しても、付近でダントツに目立っている!
 


ドドーンとそびえる校舎!

 
遠くからしか見たことのなかった筆者はずっとオフィスビルかと思っていたのだが、ここは高校。
 


いくつかの企業が入っていそうな外観

 
今回取材に対応してくださった若山先生は、この学校に20年以上勤めている。現校舎が建つ前からここで教鞭をとっていたそうだ。
 


教頭の若山先生。長く電子機械学科を担当されている

 
「以前は川崎市立工業高等学校という校名でした。1992(平成4)年、新校舎完成と同時に川崎総合科学高校と校名も変わり、学科も改編しました。川崎総合科学高校のスタート時には国内外からたくさんの方が視察に見えたんですよ」

かつての校舎は、4階建て。多摩川の土手にあることから、「土手高(または土手工、土手校)」と呼ばれていたという。そんな工業高校が校名も変わり、オフィスビルのような校舎になってイメージは一変したようだ。
 


校舎全景の模型

 
15階建てのビルが高校の校舎、というのは驚きだが「土地がないので、上に伸ばすしかなかったんですよ」とのこと。計画当時はバブル期真っ最中。途中でバブルがはじけたので、当初の予定にあった温水プールなどは断念したのだという。

バブル期に計画され、延床面積1万9770平方メートルの校舎(アリーナ〈体育館〉も含む)の総工費は80億2000万円。市内唯一の工業科と理数科がある高校なので、それだけ力を入れていたのだろう。

校舎の高さは、屋上まで67.3メートル。「校舎を建設し20年以上経っているため現在は分かりませんが、竣工当時は日本一の高さでした」という。若山先生によると、すごいのは高さだけではないという。どんなすごい高校なの? ということで、校内を案内していただいた。



充実した設備!


 


教頭先生に案内していただく

 
「川崎総合科学高校の校舎全面改築にあたっては、市のバックアップのもと、学識経験者などで構想検討委員会を立ち上げて、新しい高校づくりを行ってきました。情報工学科、総合電気科、電子機械科、建設工学科、デザイン科、科学科というさまざまな学科がある高校は全国でも珍しいですね」

まずはパソコン(PC)がずらりと並ぶ情報工学科のコンピューター室へ。高校というより企業の研修室といった趣だ。
 


真ん中のモニターが黒板がわり。先生の説明がここに映され、各PCで作業する

 
プログラム開発、システム開発・コンピューター制御などの授業が行われ、情報技術検定、基本情報技術者、応用情報技術者などの資格を取得する生徒も多いのだとか。

PC環境の整備には力を入れていて、建設工学科では、3次元のCADも使っているそう。「実際に工場などで使われているのと同じソフトが入っています。飛行機や船を設計するソフトも使っているんですよ」と若山先生。先生方が「こんな教育がやりたい」と市にプレゼンをして高度な授業に対応する設備が実現したのだという。
 


実習では実際に企業などで使われているのと同じ機械を使う

 
電子機械学科の実習室では、大型の機械が並び、工場見学状態。金属部品の加工などを行う三次元加工のマシニングセンタ(数値制御工作機械)や、金属部品などを切削加工する旋盤(せんばん)・フライス盤とさまざまな種類の機械を使って実習が行われている。
 


金属材料を切削加工する機械

 
 
15階の屋上から、スカイツリーは見える!?・・・キニナル続きは次のページ