歩くほどに楽しい旅。はま旅Vol.10「日吉編」
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第10回は、学生で賑わう街、日吉駅。若者たちの賑やかな声と、放射状に延びる商店街。歩くほどに楽しくなること間違いなし!
ライター:桐生 由美子
今回のはま旅は学生の街「日吉駅」
横浜市港北区、東急東横線沿線にある日吉駅といえば、慶應義塾大学の日吉キャンパスがある学生の街。
著名人インタビューから雑草を食う取材まで、興味があればなんでも引き受けてしまう怖いもの知らずの母ちゃんライター桐生が、本日は高校生の娘と一緒に日吉散策へいざ出陣!
はい、ココが日吉駅。改札を出ると駅前広場が広がっている
さっそくだが、日吉駅前で待ち合わせといえばこのナゾの球体の横。
駅前広場のど真ん中にある、鏡面仕上げの球体の名前は「虚球自像(こきゅうじぞう)」
1995年、駅の改装を機に置かれた、通称「銀球」と呼ばれるこの球体は、彫刻家 三澤憲司さんのアート作品だ。「五感」をテーマにしている作品のようで、人間が参加することによって完成するらしい。興味のある方は是非試してみてほしい。
慶應キャンパス周辺散策
銀球のその先に見えるのは、駅東口正面にまっすぐ延びる慶應大学のイチョウ並木。
桐生の学力ではとうてい通うことのできなかった、キャンパスへの入口だ。
学部は法学部、商学部、医学部など。将来有望な若者たちが通っている
一瞬でもキャンパスライフを体験しようと思い警備員さんに声をかけると、「取材は基本的にお断りしています」とNG。
残念…。せめて外からでも見られないものかと、周辺の道を散策してみることにした。
フェンスの中に見えるのは、たぶん第4校舎
キャンパス前、線路に沿って走るのは綱島街道。舗装された歩道には街路樹が植えられ、フェンスの中には歴史あるレトロな校舎から近代的な新しい校舎が建ち並んでいる。外からは見えないが、陸上競技場もあるらしい。
しばらく歩くと、右手に緑あふれるお店を発見。
「…and flower」という店名から察するに、お花屋さんのようだ。
こぢんまりとした外観に、さりげない店名が好印象!
せっかくなので店内へ。
店内左側は色とりどりの花。淡い色の花が優しい印象
派手すぎない淡い色合いの花がいっぱい。聞けば、ウェディングやディスプレイなどを手掛けることが多いという。
そのため、店内には多種のグリーンも揃っている。
「花束とか似合わないよね」と男子から言われることの多いデカイ桐生(身長170cmですけど、何か?)にとっては嬉しい限りのお花屋さんだ。
花だけではなく、グリーンがたくさん揃っているのが「…and flower」さんの特徴
しかし、まだ散策開始から1時間も経っていないのに、お腹がすいてきた…。
やっぱり、花より団子。
というわけで、大学キャンパスとは逆の西口に広がる商店街へGO!!
放射状商店街は日吉の活気の象徴
日吉駅前の商店街はちょっと特徴がある。
駅から放射状に道が延び、それぞれの通りには名前が付いている。
駅を背にして、右手線路沿いに延びる「サンロード」
サンロードの左隣は「浜銀通り」。その名の通り、横浜銀行がある通り
駅正面に延びるのは「日吉中央通り」。一番人通りが多い印象
その左隣は「普通部通り」。この先に慶應義塾普通部(中学校)がある
なぜこのようなカタチをしているのか?地元の方に聞いてみたが、意外とみなさん「さぁ?知らないわぁ」「え、どうしてかしら?」「放射状?そうなの!?」と、知らないようだ。
こうなったら意地!
とりあえず年配の方にかたっぱしから声をかけて聞いてみたところ、やっとそれらしい答えを聞くことができた。
「この商店街ができたのは、第二次世界大戦後(1949年頃)だよ。最初は中央通りに露天商のマーケットができて、活気が戻ってきたらしいよ。その後、放射状に広がっていったって聞いたなぁ」とのこと。
(残念ながら答えてくれた初老の男性、写真撮影はNGとのこと)