レストランの軒先にある食品サンプルの工場、鶴見の「イワサキ・ビーアイ」に突撃!
ココがキニナル!
食品サンプルってリアルで、見てるだけで楽しくなりますよね!そこで鶴見にある食品サンプル製造『イワサキ・ビーアイ』さんに体験レポートお願いします♪食品サンプルの直売所などあったら教えて!(きよたんさん)
はまれぽ調査結果!
イワサキ・ビーアイは食品サンプルの元祖で横浜に世界最大級の工場を持つ会社だった! 販売、食品サンプル製作体験は合羽橋、その他2ヶ所で営業
ライター:おばら かずし
はじめて会ったのは子どものころ、デパートの最上階でした
筆者にとっての食品サンプルといえば、子どものころにデパートのレストランや不二家で見たメロンソーダ。あのワクワク感はいまだに忘れられない。
子どものころディスプレーに張り付いてたなぁ
浮いてるフォークもよく見かけるサンプル。このアイデア、誰が考えたんだろう
今回はそんな食品サンプルの国内シェア50%を誇る、鶴見区鶴見中央にあるイワサキ・ビーアイの横浜工場・営業所に直撃! 食品サンプルの歴史、イワサキ・ビーアイの事業の調査、また実際の製作風景を見学してきたのでレポートする。
いざ、イワサキ・ビーアイ Be-I Factoryへ
JR鶴見駅から徒歩で約10分。京急の線路に沿って川崎方面に歩くと見えてくるのがイワサキ・ビーアイの横浜工場・営業所であるBe-I Factoryだ。
オレンジ色のかわいい外観
今回、取材対応をしてくださる広報の黒川さんに出迎えられ早速工場内部への潜入することになった・・・のだが、お楽しみの先にイワサキ・ビーアイのプロフィールを紹介する。
丁寧なご対応に感謝! 広報の黒川友太(くろかわ・ゆうた)さん
商号「株式会社岩崎(資本金:9500万円、従業員数:336名<2015(平成27)年1月現在>)」、商標は「イワサキ・ビーアイ」は本社を東京都大田区に置く、飲食店向けの事業を手がける会社だ。創業は1932(昭和7)年、岩崎製作所として大阪で産声を上げ、そごう百貨店に食品サンプルを導入したことから歴史は始まる。
現在、西日本は株式会社いわさき、東日本は株式会社岩崎というように同じルーツを持つ2社で全国の飲食店に食品サンプル、独自のノウハウを提供している。また、株式会社岩崎は、食品サンプル製作体験もできる消費者向けのお店「元祖食品サンプル屋」を2011(平成23)年にオープンさせ昨今話題になっている。
元祖食品サンプル屋イオンモール幕張新都心店では食品サンプル製作体験スタジオも
横浜市民がよく目にする食品サンプルも、イワサキ・ビーアイが手がけたものが多い。崎陽軒、不二家、そごう、中華街の名だたる名店・・・枚挙にいとまがない。
市内の駅でよく見かける崎陽軒のシウマイ弁当
そんな普段よく目にする食品サンプルがどのように製作され、どのような思いを乗せ店頭に並んでいるのか・・・。
お待たせしました! 愛と情熱溢れる食品サンプルの世界へあなたを誘いましょう。
工場の扉を開けると、そこはキッチンだった
「もう工場じゃないですね。キッチンです、キッチン。いやむしろ食堂かも」
入室時、筆者渾身の第一声である。
なぜなら・・・
こんなものや
こんなもの
こんなものが
そこかしこにあるのです!
焼きそばが作れそう
賄いか何かの残りだと思った
工場というので、いかついマシンがあったり、もっと人が少なく自動化されていたりすると思っていた筆者。マシンっぽいモノと言えば製作工程に出てしまう余分な部分(バリという)を削る機械くらい。
「グラインダー」と呼ばれる、ものを削ったり磨いたりする機械
製作工程を追いながら食品サンプルの神秘に迫る
さてさて、このキッチンのような工場でどのように食品サンプルが出来上がるのか。
順を追って紹介しよう!
(1) え!? 大胆! 型取り作業
(2) 色作りが肝心! 作成した型から各食材サンプルの製作
(3) 職人の腕の見せ所! 各食材への細かな色づけや細工
(4) ミリ単位! 各食材を盛りつけ一つの商品(料理)に仕上げる
これらの工程をそれぞれの持ち場の職人さんが分業で作業を行う。商品によっては最初から最後までを一人の職人さんが手がける場合もあるそう。
それでは一つひとつの工程を詳しく見ていこう。