さいか屋も閉店した川崎駅周辺の再開発、再開発でどう変わる?
ココがキニナル!
2015年5月に、さいか屋も閉店した川崎駅周辺。さいか屋の跡地利用や今後の再開発はどうなる?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
さいか屋跡地は都市計画で住居やパチンコ店などを規制する予定も、利用については地権者と交渉中。防災機能を強化したグローバルな開発を目指す
ライター:はまれぽ編集部
生まれ変わる川崎駅周辺
2015(平成27)年5月31日、59年の長きにわたってJR川崎駅東口の“顔”であり続けた老舗百貨店「さいか屋川崎店」が賃貸借契約の終了などを理由に閉店した。
「さいか屋川崎店」最後の日(2015年5月31日撮影)
あれから8ヶ月。さいか屋川崎店の跡地は、もの悲しい雰囲気になっている。
看板も外され、まさに「跡地」といった感じ(2016年1月撮影)
一度“顔”を失ってしまった川崎駅周辺は今後どうなるのか。
さいか屋を含む川崎駅周辺は再開発の予定があるのか、川崎市まちづくり局市街地開発部市街地整備推進課の若林武(わかばやし・たけし)課長と北村岳人(きたむら・たけひと)担当係長に聞いた。
写真はNGとのことで
若林課長によると、川崎市は2006(平成18)年4月に川崎駅東西口周辺地区におけるまちづくりの基本方針となる「川崎駅周辺総合整備計画」を策定。
しかし、近年の少子高齢化や2011(平成23)年の東日本大震災をきっかけにした防災意識の向上、さらには2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催など、取り巻く環境は大きく変わった。
オリンピックも含め、環境が激変
このため、市では新たな課題に対応すべく、2015年度中をめどに整備計画を改定。2016年度から2025年度までの10年間、市の景観や交通、ほかの地域の再開発など、さまざまな関連計画と連携させた新たな計画の下で、まちづくりを進めていきたい考えだ。
さまざまな商標施設が立ち並ぶ東口エリア
川崎駅東口地区周辺は、市内最大の商業・業務・文化の機能が集積している。
一方の駅西口地区周辺は「ラゾーナ川崎」など大規模商業施設や都市型住宅を中心とした再開発事業、都市計画道路などの整備を進めてきた。
川崎駅西口の“顔”ともいえる「ラゾーナ川崎」
さらにJRだけでなく、京浜急行線の京急川崎駅周辺を含めた地域を「都市再生緊急整備地域」に指定。既存の都市基盤を生かし、多様な魅力とにぎわいのある都市空間の形成を目指している。
こちらも再開発が進む京急川崎駅周辺
では、川崎駅周辺が生まれ変わるために越えなければならない課題とはなにか。若林課長に聞いた。