港南台駅周辺の団地はどうして鳥の名前?
ココがキニナル!
港南台駅周辺の団地、どうしてみんな鳥の名前なんでしょうか?しかも、場所で海鳥と山鳥に別れてる…。気になります。(こんちぇるとさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
港南台周辺には鳥が多かったことから名付けられたと思われるが、真の理由は建設を担当したUR都市機構の元社員の胸に眠っている。
ライター:鈴木 啓史
JR根岸線港南台駅。この駅周辺の公団住宅の名前には少々独特な共通項がある。
駅周辺に広く展開されている公団住宅の名称に、「めじろ」、「つぐみ」、「かもめ」、「ちどり」等の鳥の名前が付いているのだ。
港南台駅前。周辺に人通りが絶えず、なかなか品の良い活気のある駅である
集合住宅には大変様々な、時には余りにも突飛な名前がついているものだが、住民がその名前の由来を知る事は基本無いと言って良いと思われる。
私自身、植物の名前の付いたマンションに住んで30年近いが、名前の由来を気にした覚えは無い。
少し調べると、分譲には山鳥、賃貸には海鳥の名前がそれぞれ付けられていることはすぐにわかった。
しかし、「どうしてみんな鳥の名前なのか?」という疑問の答えは見つからない。
これは現地に行ってみるしかないかと、残暑厳しい中、港南台に降り立った。
現地にて調査開始
港南台ショッピングモール「バーズ」。名前の由来は周辺の団地から来ているそうだ
まずは地元住民に話を聞いてみる事に。
団地の中で最も古い「めじろ団地」へ。
めじろ団地入口。敷地は大変広い
地図を確認し、管理棟まで歩く
結構な距離を歩く道すがら、行き交う住民の方に挨拶がてらに話を伺うも成果無し。
めじろ団地完成当初から住んでいると言う方にもお話を伺うことが出来たが、聞いたことも考えたことも無いとの事。
敷地内の緑が大変丁寧に管理されており、ちょっとした公園然としている事に少し驚く
めじろ団地管理棟到着。中で話を聞く
管理人にも尋ねてみるが、
「判らないです。団地の命名に絡んでいる様な資料もありません。そもそもマンション管理人とは基本定年退職の人間の年金までの繋ぎの仕事で、5年もすれば入れ替わるのが常なので、昔の事を知る者は居ないですね」
との事。
その後、憶測でしか無いがと言う前置きの後で、
「ご存知の通り、一応鳥の名前には、賃貸が海鳥、分譲が山鳥という種類分けの法則があります。大規模な団地を建設するプロジェクトの発足する中で、賃貸、分譲を名前で仕分ける必要性が生じ、土地との関連性を探った結果、鳥の名前といった所に行き着いたのではないでしょうか。この辺りは自然豊かで、確かに野鳥を見る機会は相当に豊富であり、名は体を現すと言う意味に於いては看板に偽り無い土地でしょうね」との貴重な意見を頂く。
その後も住民達に話を聞いてまわるが、決定的な回答は得られない。やはり集合住宅の名前の由来を気にする人は少ないようだ。
こうなると、計画・施工に携わった団体に当たるしかないか。