山下公園とベイクォーターを結ぶシーバス、その歴史は?
ココがキニナル!
今山下公園とベイクォーターを結んでいるシーバスですが、前は東口のどのあたりに乗船場があったのでしょう?またシーバスの航路も変わっていますか?シーバスの歴史について教えてください(かもめさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
ベイクォーター完成以前から横浜駅東口の乗船場は今と同じ場所にあった!昭和61年の運航開始時と同じ航路が現在でも使われている!
ライター:田中 大輔
乗船場は昔から!?
その後、現在でも走るマリーンシャトル就航の翌年、1986(昭和61)年にいよいよシーバスが登場することになる。
あの特徴的な平べったいシルエットはそのころからのデザインで、東口乗船場そばの橋や線路をくぐるのに最適だ。
シーバスの平べったいデザインは、他社にも真似されるほどなんだそうだ
井上さんによると、現在は4隻あるシーバスも、当時は1隻だけ。乗船場も横浜駅東口と山下公園だけの二点間輸送だったんだそうだ。この当時の航路は、現在も東口と山下公園を結ぶ直行便の航路として使っているもの。
ちなみに、当時の運賃は450円。燃料費や家賃の値上がりに伴い、現在このコースは700円になっている。
緑色の線が現在のシーバスの航路
その後、1991(平成3)年にみなとみらいの乗船場、さらに2004(平成16)年に赤レンガ倉庫の乗船場が設置され、そちらにも回る航路が作られて現在の形になったとのことだ。
現在は船上からほかのシーバスを見かけることもある
ということは、である。
先述の通り、ベイクォーターが完成したのは2006年だから、それよりも前からシーバスは運行していたということ。
となれば、ここで本題。それ以前はどこに横浜駅東口の乗船場があったのかを聞いてみた。
すると、井上さんからは「実は、今とまったく同じ場所にあったんです」という意外な答えが!
シーバスが開業した当時、あの場所には横浜そごうの専用屋外駐車場があった。
その一角を借りて乗船場を造ったのが始まりで、「桟橋の位置も現在とまったく同じ場にありました」。
その後、ベイクォーターが建てられ、やはりその直後はシーバスの利用客もかなり増えたんだそうだ。
以前から変わらずこの場所でお客さんが乗り降りしていた!
周りの風景はすっかり変わってしまったが、乗船場は就航当初から変わらずあの場所に設置されていたというわけだ。
取材を終えて
ところで、このシーバス。
海のバス、つまり「SEA BUS」と思っている人がけっこういるそうだ。でも、実際には「SEA BASS」というのが正しいスペル。
船の天井にも“SEA BASS”としっかり書かれている
これは魚のスズキのことで、横浜駅東口の帷子川河口と海を行き来することから名付けたんだとか。これに「海のバス(bus)」というのもかけて遊び心を持たせたのがシーバスの名前の由来。
最近では、観光客だけでなく、山下公園からそごうまで買い物に行くのに利用する人もいるようで、中には毎日乗っている人もいるんだとか。気軽に利用できるので、若いカップルのデートコースとしても人気だ。
普段見ているのとは違う横浜が見られるこのシーバス。まだ利用したことのない人は、一度乗ってみることをオススメする。
―終わり―
bssさん
2015年08月21日 11時18分
あかい靴号は小学校の遠足(市内観光)で乗った記憶があります。雨だった記憶も(苦笑)シーバスは高校生の頃ちょっと奮発して友達と度々乗った記憶があります(そごう→山下公園間370円くらいだったような…)だいぶ経って久しぶりに乗ってみようかと思いましたが料金が倍になってる!!とあきらめました。横浜に観光に来た友人には日没時を狙って乗るといいよと進めておきましたがやはり普段使いにはむずかしいですね。
とうさんさん
2013年02月27日 13時46分
料金が高すぎるから普段使いにはできないよ。電車で行くと陸の孤島のベイサイドマリーナ行きはいいアイデアだな。八景島は昔は定期航路があったけど、採算が取れないから季節限定になってしまった。でも、帰りに乗って帰るとなかなか良かった。ただこちらも高すぎた。
ushinさん
2012年10月21日 01時22分
「SEA BASS」の話は、お約束。ずっと以前に、横浜FMだったと思うけれど、深夜のゆったりした時間に「横浜東口シーバス乗り場のそば・・・云々」という、番組だかCMだか判らないナレーションを聞いた覚えがありますが、何でしたっけね?