楽器店なのに化粧品?二俣川にある謎の店「福屋」の実態とは?
ココがキニナル!
二俣川駅北口から徒歩1分ほどのところに「福屋」というCDショップがあるのですが、楽器や化粧品まで扱っている謎めいたお店です。外観から歴史があるお店のように見えます。キニナル!(しゃけさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
1960年に化粧品、雑貨の店としてスタートした『福屋』。数年後、ビクターの特約店となり、音楽商品も取り扱う現在のカタチになった。
ライター:クドー・シュンサク
CDショップが楽器、そして化粧品を取り扱っているという一種キテレツなお店が二俣川にあるというので、その謎めきの詳細や経緯、お店の歴史等を伺いに向かった。
キニナル店の実態を店主に直撃
相鉄線の二俣川駅からすぐ近くに位置する『福屋』。まずは、その歴史を感じるという外観から。
どこかノスタルジーな外観
看板にはサウンド&コスメティックの文字。また、「音楽教室」なる表記も確認でき、ますますその複合感に興味がわいてくる。この時点で、多かれ少なかれキテレツな雰囲気は否めない。
一風変わったこのお店の詳しいところを店主の方へ伺うことに。
店入口脇には楽器類が陳列
取材に応じてくれたのは、福屋2代目店主の福本浩治(ふくもとひろはる)さん。父が1960年にこの地で創業したお店を18年前に父が他界したのを期に受け継いだとのこと。
創業当時は化粧品と雑貨を取り扱う店としてスタートしたという。
2代目店主の福本浩治さん
楽器を取り扱った理由とは?
店の始まりが化粧品と雑貨の店だった経緯は、先代の奥さんである福本さんの母が実家である東京の深川で化粧品店を営んでいたのがきっかけ。先代である父とここ二俣川に店を出したという。
そして先代は、福屋を始める前に音楽好きが興じて楽器の問屋に勤めており、ここ福屋を化粧品と雑貨のみでなく、楽器も取り扱う店にしようという大胆な発想を創業前から持っていたという。
現在の店内。右奥の一角に化粧品コーナー
店内には一般的なCDショップのように音楽が流れる
約30坪の店内。創業から間もなく、先代は勤めていた楽器問屋のツテで除々に化粧品と雑貨の店である福屋に楽器を仕入れ始める。どちらかを省くのではなく複合商店としての成立を目指していたという。そしてその個性的な発想は功を奏し、次第に店は評判となり、化粧品と雑貨、そして楽器を扱う店としてカタチになっていった。
それから楽器販売での躍進に伴い、ビクターの特約店として音響機器の販売も開始。雑貨部門を廃止にして、店内に音楽関連の商品が多く並ぶようになる。そしてその流れで、当時主流であったというビクターの特約店としての音楽ソフト販売も始め、現在のスタイルとして落ち着いたという。
レジ周りには音響関連や楽器アクセサリー等が並ぶ