横浜を象徴するランドマークタワー、スカイツリーに対する秘策は!?
ココがキニナル!
テレビを見てもスカイツリーの話題ばかり。19年間守ってきた「高さ日本一の展望台」から陥落するランドマークの展望フロアですが迎え撃つ準備は?高さ以外のセールスポイントは?(kamekunさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
スカイツリーと競うつもりはないので、特に秘策はない。外観は変わっていないが、中身は最新の技術を導入して、快適さを年々増しているのが魅力!
ライター:吉澤 由美子
眺望の素晴らしさを再確認
横浜ランドマークタワーに遊びに行く立場から考えると、ここの最大の魅力はやっぱり眼下に横浜の街が広がる美しい眺め。
そこで、眺望の素晴らしさについて、あまり知られていない魅力も含めて、スカイガーデンの案内をされている鈴木さんにお話を伺った。
スカイガーデン・ナビゲーターの鈴木さん
眼下に広がる横浜の街は、赤レンガ倉庫あたりの赤茶系の建物群と、みなとみらい21地区の白い建物群の対比にまず目を奪われる。
次にビルと緑に彩られた地上と青い海のコントラスト。夜景になれば地上に星屑のような明かりがびっしり灯り、コスモパークのイルミネーションが動き、大さん橋の青い光やベイブリッジのライトが港を彩る。
明かりが灯り始めた夕刻はマジックアワー
遠景には富士山がある。昼間は空気が澄んだ時でないと見えないが、夕刻が近づくと沈みゆく太陽が富士山の大きくゆったりしたシルエットを浮かび上がらせる。少し靄(もや)のある日でも見ることができるのもうれしい。稜線に太陽が沈む瞬間には、スカイガーデンに歓声と拍手が沸き起こる。
シルエットの富士山は荘厳。稜線の穏やかさに癒される
晴れて空気が澄んだ時には、東京湾の向こうに房総半島が見え、東京スカイツリーと東京タワーを一度に眺めることもできるのだとか。
先にうっすら房総半島が見える。遠景を楽しむなら空気が澄む冬がオススメ
そして、雨や霧、靄の日でも特別な眺望が楽しめる。水に煙った眺めは幻想的で、その日を狙ってくるカメラマンもいるらしい。
さらに、靄や霧の日は夜景になると眼下のイルミネーションがにじんでロマンティックな景色になる。雷もかなりの迫力だ。空を横切る稲妻は龍のようで迫力満点だそう。霧や靄、雲などは1時間くらいで晴れてしまうことも多い。取材で伺った日も、直前まで小雨が降っていたのだが、しだいに雲の切れ間が出てきて1時間もしたら青空が広がりだした。
雲が切れはじめ、見る間に視界が広がっていった
季節や時刻、天候によって、横浜ランドマークタワーの眺望にはそれぞれ違った魅力があるのだ。
天候の悪い時には、ドリンク付きのお得なチケットが発売されるので、いつもとはちょっと違う眺望を気軽に楽しめる。
ドリンクは、富士山が望める場所のスカイカフェで提供される
さらに、眺望についてお話を伺っていて「これはぜひ見たい!」と興奮したのが、例年真夏に行われている神奈川新聞花火大会。
神奈川新聞花火大会の打ち上げ場所は臨港パーク前の海上。海から打ち上げられた花火は、スカイガーデンの目の前で開くとのこと。
この大迫力の花火が目の前で花開く
視線の先で大きく花開く花火。その迫力はちょっと想像もつかないし、下から上がってくる花火というのにも興味がある。残念ながら音は聞こえないとのことだが、来年はぜひスカイガーデンで目の前に開く花火を見てみたい。