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東海道線がJR東戸塚駅に停車する可能性は?

ココがキニナル!

JR東戸塚駅に東海道線を停車させようという運動があるようですが、これが実現する可能性はどの程度あるのでしょうか(BANDO_ALFAさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

神奈川県からの要望に対して、JR東日本が出した「長期的な課題」「現状では考えておりません」という回答を見る限り、実現の可能性はかなり低そう。

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ライター:吉澤 由美子

ひとりの実業家が情熱を傾けて創りあげた街 東戸塚

(続き)

東戸塚駅は丘に囲まれた谷の部分に駅舎がある。駅のある谷をはさんだ東西の2つの丘はバリアフリーの自由通路でつながれ、その途中には大型の商業施設があって、タワーマンションが並んでいる。
 


駅から広い2階建ての通路が伸びている


こうしたスケールの大きい近代的な街を計画し、実現させたのも、福原政二郎さんが成し遂げたこと。
 


民間プロジェクトによる国内最大級の都市開発・東戸塚のDVDと本


残念ながら福原政二郎さんは1997年、93歳で天寿を全うされているけれど、福原政二郎さんの興した「新一開発興業株式会社」は今も東戸塚にあり、息子である福原稔さんが代表取締役をされている。

そこで、東戸塚について福原稔さんにお話を伺うことにした。
 


「寝ていてもひらめくと即座に起きて仕事をはじめる、親父は本当に熱心な人でした」と福原さん


新一開発興業株式会社があるのは、東戸塚の西口駅前BELISTA(ベリスタ)タワー。
 


BELISTA(ベリスタ)タワー
 

災害時に備え、停電でも放送できる設備を持っている『FM戸塚』


オフィスの窓からは、東戸塚の街が一望できる。

「東戸塚の駅を誘致するにあたって、用地や建築費25億円をポンと出されたというのにびっくりしました」と言うと、「父にとっては開発で富を得ようという気持ちより、日本一の街を作るという夢を実現させたい思いが強かったんでしょう」と福原さん。
 


オーロラシティを抜けた先にあった福寿観音は福原政二郎さんが建立したもの
 

福寿観音へとつながる福寿歩道橋


東戸塚駅の東海道線停車については、「東海道線を構造的に停車させることのできる用地は当初ありました」と、それがどのあたりなのかを教えてくれた。

東海道線を停車させるためには、東戸塚駅に新しく東海道線のホームを作らなければならない。東海道線は横須賀線より東側を走っているため、ホームを作る駅を中心に線路沿いの東側をかなり長い距離にわたって拡張する必要がある。
 


横浜駅に向かう東海道線と横須賀線の線路は東戸塚駅を出てすぐ左右に分かれる


東戸塚駅から横浜に向かう東海道線沿いの線路脇にある土地はJRが持っていて、そこがしばらくの間、開発されずに残っていたらしい。その土地があれば東海道線を停車させるホームの建設ができる。ところが、近年になってそこにも住宅やビルが建ち始めてしまった。


駅を越えた線路際は以前、開発されずに残されていたが、現在はビルが立ち並んでいる


用地がないとなれば実現はかなり厳しそうな気がする。

そこで、東戸塚駅の東海道線停車という要望に対してJR東日本がどういう回答を出しているのかをチェックしてみることにした。