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わざわざ各駅停車を降りる価値あり! はま旅Vol.85「西谷編」

ココがキニナル!

横浜市内全駅全下車の「はま旅」第85回は、駅前らしい駅前もない「西谷」駅。タイムスリップしたような街に、そこ目当てに人が来る名店がひしめいていた!

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ライター:吉岡 まちこ

「風船とうふ」「西谷ねぎ」「かるべ大根」って何だ!?

次の目標は、西谷商店街にある「とうふ工房 夢21」。障がい者の作業所が作るおいしい豆腐だ。
 


昭和の香りがなんて素敵な!
 

絹・木綿、おぼろ、風船とうふ、油揚げ、おからかりんとう・・・いろいろ販売


素材は宮城シロメという濃く甘い味を出す大豆を使った豆乳。宮城県の作業所が作っている。
一口飲ませてもらったけれど、トロトロの湯葉という感じ!

それを丸く詰めた「風船とうふ」が人気で、風船アイスみたいにつまようじで刺すとツルンと出てくる。
福祉のイベントで子どもたちに喜んでもらおうと、この夏考案したそうだ。
 


「風船とうふ」はプレーン、ごまのほか、ココア、抹茶、プリンなど甘い味も売っている


“73度で33分湯せん”など6年間で細かい作業もこなすようになり、ケアプラザや保土ケ谷区・旭区役所まで自分たちで売りに行く。「単純な下請け作業ではなく、ものを作って売って初めて給料がもらえる厳しさも知ってほしい」と施設長の佐藤さんは言う。
 


 

11名のスタッフのテンポはゆっくり丁寧。商品の説明書きも手作り
 

施設長の佐藤孝浩さん(左)と、指導スタッフの武井由香里さん


店頭で売るカレンダーの売り上げはボーナスになるとか。でも一人数千円。この状況なのに施設利用料を障がい者から取る法案が可決され、佐藤さんたちは制度見直しの街頭署名運動に出向くなど多忙だ。
「濃い絹ごし(2丁240円)」と「豆乳かりんとう(350円)」を買ったが、値段に見合った贅沢な味だった。

次は、なんとこの西谷の名前がついた「西谷ねぎ」という物を探しに!
ねぎは大好き、しかも今が旬。西谷駅から国道16号を渡り「FRESCO」という地元野菜の直売所を目指す。苅部博之さんという農家の方が自分の畑で獲れたものだけを売るちょっと変わった所だ。
 


月水金の午後だけオープン。2時の開店前には行列ができる
 

「FRESCO(フレスコ)」の横の畑では、夏にブルーベリー摘み体験会も
 

こちらがその農家13代目の苅部さん


苅部さんの畑は保土ケ谷区・旭区に15、6ヶ所。日本の農家の平均所有面積は1 ha弱のところ、計2.5haも農地を持ち、農業塾生16名と年間約80種類の野菜を作っている。
(※1ha=1万平方メートル)
 


販売開始5分でこの状態。これでもすいているほうとか!?


肥料はたい肥と鶏ふん、豚ぷん中心。並んでいた女性は「1年前にテレビで知ってから、毎回背負って帰るほど買っちゃう。気持ちがこもってる気がして、ほかで買えない」んだそうだ。

ところで「西谷ねぎ」は・・・? 「旬が春なんです。4月中旬の3週間しか売らないんです」と苅部さん。
保土ケ谷区に昔からある在来種で、栽培に1年7ヵ月もかかるんだそう!
その代わり、今が旬なのは名前が付いた世界に一つだけの「苅部大根」。9年かかって紫色のグラデーションが出るように改良したそうだ。「“世界に一つだけ”の意味は、作り手が私しかいないこと(笑)」。
 


一番右が「苅部大根」。この日はなんと料理店からの注文で完売


夢は苅部ブランドの種類を広げること。購入した野菜はどれも甘く美味。横浜の農業はこんなにイケてる!



なぜか登ってみた階段の先には、秘境小学校が・・・

商店街から見おろした所にある谷を見に行きたくなった。
「学校橋」という名の橋には4人の子どもの像があった。駐車場の管理人さんに伺ったところ、川には鮎がいてカワセミもよく来るそうだ。
 


当時の校長先生が美術の道に進まれて作った像といううわさも


そして、目の前には途中に休憩ベンチのある情緒ある階段が。

 

高い所に登りたくなる習性で登ってしまった
 

胸のすく景色! タイミングが合うと新幹線と相鉄線のツーショットも


あてもなく歩いていると、「川島小入口」という、オレンジ色の謎めいた小さい矢印が。
 


えっ!? ここが小学校入口?


つい矢印に招かれるまま路地を入ると、また標識があった。
 


こういう標識、普通あまり見かけない。しかも人の家の前に・・・!


一体どこなんだ、気になってしょうがなくなってしまった。でもなぜ自分は小学校を目指している? そんなつもりはなかったのに足が止まらない~。