バッチャンの名にかけて! 「駄菓子屋のひ孫ライター」細野が保土ケ谷のほのぼの駄菓子屋を訪ねる!
ココがキニナル!
保土ケ谷区坂本小学校近くの駄菓子屋さんは、アレンジでいろいろな食べ方を教えてくれます。ほのぼのします。チョコバナナおすすめ。(むっちーさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
地域に溶け込み、子供たちから支持されている「ウエムラ」。オリジナルメニューは店主と子どもたちが一緒になって考え、作られた逸品。
ライター:細野 誠治
取材拒否の店だった
(続き)
すいません、ウエムラ流のアレンジ駄菓子下さい!
「あはは。じゃあ、まずは“エビ太”作りましょうか」と上村さん。
―エビ太?
今はタコせんべいだけど、昔あったエビ煎餅の商品名をそのままつかっているという。
タコせんべいにスナックラーメンを敷き、オタフクソースとマヨネーズをかけると・・・完成!
こちらがエビ太(70円)
もんじゃ焼きをスナック菓子にした感じ? 少し濃いめ味で美味しい。
次は投稿にもあった“チョコバナナ”いってみよう!
上村さんのお店で用意したカットバナナにホイップクリーム、チョコレートをかけて最後にミニアイスを乗せると完成。
これがチョコバナナ(70円)
これ小さいバナナパフェだ。豪華! 味は・・・絶対に美味しいに決まってるじゃん! 好き、これ!
むっちーさん、オッちゃん、ありがとう!(撮影は見知らぬ中学生)
喉が渇いたらオモシロサイダー(30円)。
炭酸ジュースの素(20円)を入れて飲むのがウエムラ流
―オリジナルメニュー作りのきっかけは?
「ただ物を売ってるだけじゃ、つまらないじゃない。子どもたちとワイワイ言いながら楽しんでやってるんです」
“店を動かしてるのは子どもたちだ”とも。その言葉通り、ウエムラのルールは限りなく子どもたち目線だ。
高価なものは置かない
接客も子どもに優しい。
小さい子には最初に小銭をすべて10円に両替している。これはお金の使い方を教えてあげる意味が含まれているそうだ。
「100円を握りしめてやって来た子のお金を、10円に崩してあげるでしょ。渡す時に“このお金で好きなもの買ってね。君のお金なんだから使ってもいいし、取っておいて貯金をしてもいいんだよ”って教えてあげてるの」
自分が昔ここに来てたら、バカな散財はしなかったと思う。
「女の子はちゃんと計算をして買い物をするけど、男の子は持ってると、ぱーっと全部使っちゃう子がいるね」
はい、俺のことです・・・。
大人はどう見ているんだろう
ちらほらと保護者の姿もある。聞いてみよう。
「いいお店ですよ。ウチの子はここで計算ができるようになりましたし」と匿名のお母さん。
自分のころは「駄菓子屋さんに行く」というと、あまり親から褒められなかったけどな。
写真は、お母さん同士で仲良く訪れた2人組の子どもたち(お母さんは写真NG)。
タマゴアイスを手にする子どもたち
片岡さん一家。「いつも、すもも漬け(10円)食べてます!」
保護者も子どもと一緒に来て、ちょっとパクリ・・・。いい環境だなぁ。
昔の駄菓子屋といえば、夕方になると、ちょっと怖そうな中学生たちが、たむろしてたけど・・・。ウエムラでは空気が悪くなりそうだと判断すると、店を閉めてしまうそうだ。
「ウチは、店主の私のキャラクターと、この店の空気を売ってるの」。