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横浜市内に「大草原の小さな家」? 飼い方も教えてくれる動物愛護センターの「猫の家」ってどんなところ?

ココがキニナル!

横浜市の動物愛護センターには「猫の家」があるようですがどんなところなのか気になります。猫達の「猫の家」での暮らしぶりを詳しく知りたい。ボランティアの募集はある?お手伝いの内容は?(phanomさん)

はまれぽ調査結果!

屋内飼育で猫がストレスなく生活する様子をガラス越しに見る「猫の家」で譲渡対象の猫を飼育! ボランティアは現在一般公募していない

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ライター:大和田 敏子

動物愛護センターってどんなところ?(つづき)
 
まずは「交流棟」。

ここには、しつけ教室や講習会が行われる「飼育体験実習室」や犬のお手入れの仕方を実習できる「グルーミング体験室」などのほかに、市民が自由に利用できるスペースがある。もちろん、動物の適正飼育の普及、啓発活動のためにも使用されるが、動物とかかわりのないサークル活動や地域活動などにも利用できる場となっており、視聴覚室兼研修室、研修室、市民活動室、ホールなどを備えている。
 


動物愛護センターのメインエントランス。交流棟の3階部分にある

 
メインエントランスを入ると「市民交流プラザ」という展示スペースがあり、動物の適正飼育や災害時の備えなどを知ってもらうための展示がされていた。

横浜市では、猫の屋内飼育を勧めている。猫の病気やケガは、猫にとってだけでなく、飼い主にとってもつらい上に治療費もかかりマイナス面が大きい。猫を外に出すと、病気をうつされたり、ケンカをしてケガをしたり、交通事故にあったりと、リスクが高まるというのが理由だ。猫の屋内飼育の際の参考にと、キャットタワーやケージが展示されている。
 


ケージの中での猫の生活イメージの展示
 

職員手作りのキャットタワー
 

同センターには、子どもたちもしばしば見学に来るので、楽しみながらペットとのかかわり方を知ってもらう工夫もしている。
 


キャットタワーの上にかわいい編みぐるみ
 

ペットの屋内飼育のイメージしたドールハウス。これも職員手作り
 

猫の家の前など、さまざまな場所にクイズがはってある
 

ペットを飼う人は、万が一の災害時にもペットのことを考えた備えが必要。一緒に避難するためのグッズを用意するほか、人間同様に食料の備蓄も必要だ。
 


災害時の避難所でのペット一時飼育場所をイメージした展示
 

ペットといっしょに避難するためのグッズも紹介
 

横浜市では、飼い主明示のためにマイクロチップを装着し登録することを勧めている。マイクロチップは直径2ミリ、長さ約12ミリの円筒形の電子標識器具で15桁の数字(番号)が記録される。一度体内に埋め込むと、首輪のようにはずれてしまうこともないので、災害時などに万が一離れてしまっても、発見しやすくなる。動物にとっても負担にならないものだという。

飼い主にはペットを最後まで責任を持って飼う責任がある。どうしても飼えなくなった場合はセンターや動物愛護団体などが相談にのるが、原則は終生飼養。最近はペットも長生きになり、老化した動物の世話の問題も起こってきている。そうした動物の介護のためのグッズも展示されていた。
 


介護食や介護グッズを展示し、その使用法などを説明
 

老犬を散歩に連れていくためのカート
 

掲示板には迷子の犬や猫を捜す告知がたくさん貼られていた

 
センターで保護収容されている譲渡対象の犬は11頭、猫は25頭(4月8日現在)。
平成24年度の譲渡数は、犬が117頭、猫が536頭だった。すべてが個人への譲渡ではなく、動物愛護団体や動物病院への譲渡も行い、収容された動物の譲渡を推進しているという。



譲渡までの手続きは?



動物が譲渡されるまでの過程は、どのようになっているのだろうか。
「動物ふれあい棟」を紹介しながら、犬が保護されてから譲渡されるまでの過程を紹介する。猫の場合も同じ手続きだ。
犬が保護されると、その飼い主を見つけるため、保護された場所や特徴などを告示。飼い主への告示期間は条例で2日間と決められているが、センターでは、1週間ホームページで告知し飼い主を待つ期間をもうけている。その間に飼い主が見つかれば返還されるが、見つからないと譲渡対象となる(治癒の見込みのない病気やケガを負った犬は安楽死させたり、人に慣れず譲渡に向かない犬は、残念ながら殺処分になる場合もあり、その件数はホームページにも公開されている)。
 


動物ふれあい棟2階で、譲渡対象になった犬が飼育されている
  

譲渡を希望する人は、必ず譲渡前講習会(予約制)を受けることが必要。講習会後、個別に面談し、ペットを飼うことが可能な住居か、家族全員が飼うことに同意しているかなど、動物を適正に終生飼育することができるかを判断する。実際に見て譲り受けたい犬がいれば、後日、お見合いが行われ、直接触れて相性などを確かめる。

 

ガラス越しに譲渡対象の犬を見ることができる

 
お見合いで気に入ると、その日に連れて帰りたいと思う人が多いそうだが、冷静になって考えてもらうために、譲渡を決定し、譲り渡すのは後日になる。
 


譲渡決定、お見合い中などそれぞれの犬の状況が記される
 

つづいて、譲渡対象の猫の様子をご紹介。
 


動物ふれあい棟1階では、譲渡対象の猫が飼育されている
 

猫の部屋の前に、写真が貼られて紹介される
 

ケージの中に入っている猫をガラス越しに見ることができる
 

猫はずっとケージに入れられているのではなく、ボランティアの方に遊んでもらったり、部屋の中に置かれたキャットタワーで遊べたりするようになっている。
 


布製のハンモックがあるケージも。上に見える花柄のモノ