横浜DeNAベイスターズが導入したVRシステム「iCube」ってなに?
ココがキニナル!
横浜DeNAベイスターズが最先端の野球トレーニングシステムをしたみたいだけど、いったいどんなものなの?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
横浜スタジアムで登板したことがある他球団投手の球筋などを3次元で体験できるシステムで、選手やコーチも技術向上に期待
ライター:はまれぽ編集部
選手も太鼓判
「iCube」の導入発表会にはチームの主軸である梶谷隆幸(かじたに・たかゆき)選手と昨シーズン不動のリードオフマンに定着した桑原将志(くわはら・まさゆき)選手、小川博文(おがわ・ひろふみ)打撃コーチが出席。
選手やコーチの反応はいかに?
実際に「iCube」を体験した梶谷選手は「頻繁に対戦するピッチャーの球筋はある程度頭に入っているが、久しぶりに対戦するピッチャーやルーキーなど対戦したことがないピッチャーでも球筋を体験できるので、すごく現実的な準備ができる」と納得の表情。
インコースのボールが映し出され、梶谷選手が反応する場面も
「変化球の見極めが自分の課題だと思っている」という桑原選手は発表会前日に広島カープの投手に設定して練習を行ったといい「昨年対戦したイメージとそっくりだった。球筋がイメージしやすく、充実した準備ができる」と満足げな様子だった。
「iCube」の成果でチームを勝利に導けるか
また、小川コーチは「対戦前に投手の球筋をイメージして試合に望めるのは大きい。基本は個々の選手に任せるが、チームとしてどうすればいい効果が出せるか、これからもっと有効に使う方法を考えたい」とした。
球団は「iCube」専用のトレーニングルームを横浜スタジアムに新設したが、簡易版「iCube」は持ち運びができ、遠征先などにも持ち込める。
球団では「最先端のトレーニングシステムを導入することで選手のトレーニング・育成環境をさらに整え、19年ぶりのセ・リーグ優勝、そして日本一を目指して戦う」と話している。
悲願の日本一へ、強い相棒!
取材を終えて
「iCube」の導入でバッターの打撃技術は向上するだろうが、ピッチャーは投球フォームや球筋を「丸裸」にされる格好となる。
コアな野球ファンとしては、いわゆる「スミ1」と言われる、あのピリピリした緊張感のなかで繰り広げられる投手戦が少なくなってしまわないかということを杞憂してしまう。
ただ、野球の華は、やはりホームラン。「iCube」効果で横浜中が熱狂した1998(平成10)年のような「マシンガン打線」が再び横浜スタジアムで見られるかもしれないと期待しながら、シーズンの開幕を待ちたい。
「iCube」専用グラスをかける梶谷選手。なんか、かわいい
―終わり―
マサ・ヤマモトさん
2017年03月03日 13時21分
体験したい!!