桜木町のロープウェイ計画が明らかに! 第二のコスモクロックになるか?
ココがキニナル!
桜木町のロープウェイ計画について。このエリアは高層建築も多く上空からの景観なら充分。それより地上からの景観が台無しに。一過性の話題目的では先々心配です。市の反応は?(よこはまいちばんさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
市と協定を結んだ泉陽興業が積極的に計画を進めていく。市民からは「交通機関として成り立つのか」という疑問の声があったが、泉陽興業は「観光振興のお手伝い」を目指し、バリアフリー仕様のロープウェイを建設予定
ライター:はまれぽ編集部
実際に街を歩いている人に話を聞いてみた
ここで、街の人のリアルな声を聞いてみよう。
まずは桜木町駅前で調査!
みなとみらいエリアで働く男性は、「確かに、桜木町駅から横浜赤レンガ倉庫って地味に遠い。土地勘がない人だと余計に遠く感じるかもね。でも景色が綺麗だからそんなに苦な距離じゃないと思うけどなぁ。もしロープウェイに乗るのに10分も20分も待つくらいなら歩いた方が早いと思うので、交通手段というよりはアトラクション感覚で乗るんじゃないかなと思います。子どもが喜びそうなので、もし実現したら家族で乗ってみたいです」と話してくれた。
続いて、汽車道でワンちゃんの散歩をしていた女性に話をうかがう。
写真右手側にロープウェイが通る想定
「(完成イメージ図を見ながら)あら、こんなご立派なものが本当に1~2年そこらで完成するの? このイメージ図だけ見るとそんなに景観が悪くなったようには感じないけれど、電柱や電線がない景色に慣れているから違和感を感じるかもしれないわ。でもまぁ、長年この街に住んでいるから景色が変わることには慣れているの。事故が起きないようにしてくれたら別に良いんじゃないかしら」とのこと。
毎日汽車道でお散歩をしているそうで、「でも、もし工事でこの辺りが通れなくなったら困るわ(笑)」と、実生活に影響がないか心配していた。
このあたりに駅舎ができる計画
続いてワールドポーターズ前では、観光に来ていた東京在住のご夫婦から客観的でシビアな意見が。
「この辺りのことはあまり知らないですが、2020年の五輪に向けた計画ですよね。もし地元だったら歩いて5~6分の距離にお金を出しません。100歩譲って税金が使われていないなら良いですけど、1~2年で撤収なんてことにならないように・・・と思いますね」と旦那さま。
一方奥さまは、「私はこの綺麗な街並みを空中から見てみたいとも思います。ランドマークタワーから見える景色とはまた違うだろうし。ランドマークタワーの入場料(大人1000円/税込)より安かったら乗っちゃうかも!」と目を輝かせていた。
運賃は検討中だが、やはり金額はダイレクトに利用数に繋がりそう。
最後にコスモワールドで市内在住の親子を直撃!
4歳になる息子さんの手を引いていたお母さんは、「2020年だと子どもがちょうど5歳ぐらいになるので、一度は乗ってみたいです。コスモワールドのチケットとセットにしてお得に販売してくれたら、ここ(コスモワールド)へ来るまでもアトラクション感覚で楽しめると思います」と、具体的な利用者目線で話してくれた。
最後に、実際に街の声を聞いてみて生まれた疑問を泉陽興業にぶつけてみた。
コスモクロック21のように愛される乗り物を目指す
お話をうかがったのは、泉陽興業株式会社東京支社の担当者。
まず、工期については「建設業者と話し合いを重ね、無理のないスケジュールで2020年の五輪大会前に間に合うと判断しました。すでに海上(海底)のボーリング調査も始まっております」とのこと。
もしかして、取材中見かけたのってボーリング調査?
工事期間中、汽車道が塞がれる心配はなく、「皆様のお邪魔にならないように工事を進めてまいります」という。景観に関しても現在のイメージ図通りではなく、都度アップデートしてみなとみらいの地に調和するデザインを目指すそうだ。
短期間での撤退の可能性については、「撤退は考えておりません。私共も企業ですので利益はもちろんですが、これまで横浜には大変お世話になりました。観光振興のお手伝いができればという気持ちで取り組んでおります。より多くの皆様にご利用いただけるよう、趣向を凝らして、コスモクロック21のように皆様に愛される乗り物になってほしいです」と、熱い想いを語ってくれた。
取材を終えて
1989(平成元)年に開催された「横浜博覧会」では、横浜からの移動手段として、横浜そごう2階のペデストリアンデッキからゴンドラを運行していた。ともすれば在りし日の景色を彷彿とさせるかもしれない。
横浜博覧会のゴンドラと乗り場の様子(画像:過去記事より)
2020年の東京オリンピック・パラリンピックの後も街は続いていく。
いろいろな意見が出ることは決してマイナスではなく、この先何十年の市民の声だ。コスモクロック21のように、多くの人に愛されるシンボルとなることを願い、今後の進捗状況も伝えていきたい。
ー終わりー
陽気なヘンリーさん
2019年09月18日 11時18分
これは楽しみだね。新山下に出来るIRの客もこちらに引っ張ってきたいね。はやくアパホテルに泊まってポイントを貯めたい。
INUさん
2019年05月23日 22時32分
ロンドン・アイも建設時は反対が起きたけど、いまはロンドンを代表する観覧車。ようは景観に馴染むデザインであり、人々に受け入れられるかだよね。土日は極力あのエリアには近づかないけど、混雑時は人が多くてほんとうにひどい。それが解消する、デートの人たちがどんどん金を落としていってくれるなら大賛成。
Nicksさん
2019年02月25日 23時50分
ロープウェイはみなとみらい21でも景観性が重要視される汽車道に沿って敷設されるのであれば有識者も含めた幅広い観点から議論を進めてもいいと思います。大桟橋から望む景観、桜木町から望む景観、赤レンガから望む景観など、イメージ図があるといいかとも思います。そもそも横浜六大事業として飛鳥田市政期から60年ちかい歳月をかけて育て上げてきたエリアです。分断された横浜駅と関内を一体化させて横浜都心をつくりあげる壮大な事業。今後100年の横浜を担う都心として電線埋設、冷暖房一体管理など、当時としては斬新で今もって貴重な先端ビジネスエリア。みなとみらい21も関内も電線を埋設させるために諸官庁との折衝や予算確保など関係されてきた方々の努力の結晶だと思う。そのような方々の努力の結果が今のみなとみらい21地区の景観美だと思うので、横浜市民の公共資産であるみなとみら21の景観については議論が深まるといいと思います。