ロケ地として500作品以上に登場! 閉校した旧県立三崎高校に潜入&解体後の跡地はどうなる?
ココがキニナル!
映画やドラマ、そしてCMのロケ地として有名な旧県立三崎高校校舎が解体されることが決まりました。これを惜しみ今まで撮影された本数、作品名が知りたい(八景のカズさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
旧神奈川県立三崎高校で撮影された映画、ドラマ、CM、PVは500本以上にのぼる。解体を惜しむ声はあるが、三浦市の未来には必要な決断だった
ライター:やまだ ひさえ
旧県立三崎高校解体とその後
旧県立三崎高校の閉校決定後、三浦市は2007(平成19)年3月、神奈川県から約5億円で跡地を取得。利活用の検討を進めてきた。
取得にあたっての条件に校舎の解体も含まれていたが、解体までの間、前述のようにロケ地として多数使用されていた。
三浦市役所では、市のほぼ中央部に位置する引橋(ひきばし)地区を「中心核」と位置づけ、その中にある旧県立三崎高校跡地を市民の交流拠点とするために計画を進めてきた。
「市民の交流拠点」に
計画は初期段階から市費の投入を最小限にするために民間との協働を模索。2回にわたり事業者の募集を行ったが決定には至らなかった。
大きな理由の一つに、旧県立三崎高校の地形がある。
旧県立三崎高校跡地 (三浦市役所HPより)
総面積は約5万4000平方メートル(横浜スタジアム約2個分)。しかも校舎の建っている場所とグランドの間に、約10メートルの高低差がある。
高低差がある地形
過去の募集の結果を踏まえ、三浦市は、2014(平成26)8月、方針を変更。
跡地を校舎のあるA地区と、グランドのB地区に分け募集をすることにし、A地区の活用が決定した。
活用が決まったA地区 (三浦市役所HPより)
開発に着手するのは群馬県前橋市に本社をもつ株式会社ベイシア。スーパーマーケットを中心に幅広く小売業を手掛けている会社だ。
株式会社ベイシア (HPより)
ベイシアという名前は三浦市ではあまり馴染みがないが、実は、グループ企業の店舗が2店、展開されている。カインズホームとワークマンだ。
三浦市初声町にあるカインズホーム
三浦市初声町にあるワークマン
ベイシアは、北関東を中心にスーパーマーケット展開を行ってきた。これまで神奈川県内でのスーパーマーケットの出店はなく、旧県立三崎高校跡地への出店が神奈川県内での初出店になる。
スーパーマーケットは初出店となる (ベイシアHPより)
今回、ベイシアに決定した理由はいくつかある。
三浦市にとっては、市の特産品をベイシアの他店舗で販売することによって、販路の拡大が期待できる。
そして、スーパーマーケットと同じ施設に市民交流センター建設し、機能させていきたいという市の要望を計画に反映させていたことだ。「市民交流センター」については、情報交流や市民活動の場を提供する施設にするとしている。
計画には市民交流センターも盛り込まれている (三浦市役所HPより)
市民のための施設になる予定だ (三浦市役所HPより)
跡地については三浦市がベイシアに跡地を貸し、ベイシアが作った建物を三浦市が借りる「民設公営」の形になる。
三浦市はベイシアに対して施設の賃料として、約20年の契約期間中に約2億6100万円を支払うことになるが、土地の貸付料として約3億5600万円が市に入るため、約9500万円の歳入になるという試算が出されている。
市の収入アップになる計算だ (三浦市役所HPより)
施設の工事に着手は2017年6月を予定。そこから約20年の定期借地権設定契約を結ぶとしている。
スーパーマーケット開業は、2017(平成29)年12月、市民交流センターの運営開始は2018(平成30)年2月を予定しているが、それまでに解決しなければならない問題もある。交通渋滞だ。
旧県立三崎高校は、国道134号線がUターン、県道26号線に続くY字路にある。朝夕のラッシュ時間帯や休日には、交通状態が起きている場所だ。
交通渋滞を心配する声は多い
交通渋滞をどう緩和していくか。今後、警察と協議を進めながら解決にあたっていくと、三浦市の古川さんもベイシアの開発担当者も話してくれた。
今回の決定について、三浦市の吉田英男(よしだ・ひでお)市長は「県立三崎高校跡地の活用は、三浦市が取得した2007(平成19)年以前より、市民との懇談会などを通して意見交換を行ってきた。その中で多かったのが、市民が交流できる拠点だ」
「ようやく市民交流拠点の整備に向け第一歩を踏み出すことができた。今後は、市民交流拠点にふさわしい利活用をめざし検討を進めていきたい」と話した。
吉田三浦市長
ようやく動き始めた旧県立三崎高校跡地活用。まだまだ問題は多いが、どうなっていくのか行方を見守りたい。
取材を終えて
筆者の母校ではないが、三高の名前で長年親しんできた旧県立三崎高校が完全に無くなるのは一抹の寂しさはある。
ただ、今回の新たな取り組みをきっかけに三浦市に活気が戻ってくれば、と願わずにはいられない。
―終わりー
NPO法人みうら映画舎
所在地/神奈川県三浦市三崎1-10-12
電話/046-807-0855
電話受付/日・月・木・金・土 AM11:00~PM5:00
2016年2~3月にかけてリフォームのために休館になるので注意が必要
三浦市役所
所在地/神奈川県三浦市城山町1-1
電話/046-882-1111
オフッフッフッさん
2016年09月07日 21時27分
カインズ(ホーム)やワークマンでお馴染みの、まさかの物販集団が遂に神奈川県内ベイシア初出店は大歓迎です。都内でも圏央道青梅インター付近に唯一あるだけ(埼玉県の延長)です。どうせならSAVE ONやプラグシティ(現ベイシア電器)とか、揺籠から墓場まで何でも取り扱うユニークどころさも入れて欲しいですね。ご当地を見に行くとスケールのデカさとバカ安さ充実感で凄まじいですが、ついつい買い物し過ぎには気を付けましょう。商売上手いな旧いせやさんです。(元々は群馬県伊勢崎市が発祥の地です。都内吉祥寺の焼き鳥屋いせやとは無関係^-^)
ジャック2さん
2016年02月28日 09時21分
またひとつ歴史に幕を閉じるとは寂しいですね~。私が高校の頃は三高と言えば不良が通う県立高校でした、当時がなつかしいです。
うにゅーさん
2016年02月05日 11時52分
表の件、改善していただけたようです。お疲れ様でした。だが、作品はほとんど見ていない!