本牧に鉄道が開通するのはいつ?
ココがキニナル!
本牧にはいつ電車が通るんですか?(はまろうさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
行政も鉄道会社も他人事で、まったくの未定です。
ライター:やまだ トシヒデ
陸の孤島「本牧」
高級住宅街や三渓園で知られる本牧は、古くは景勝地として知られ、戦後はアメリカ村などと呼ばれ、ジャズなどのアメリカ文化の発信地となっていた。
米軍住宅施設返還以降、マンションや一戸建ての立ち並ぶごく普通の住宅地となったが、桜木町駅から間門まで伸びていた横浜市電が、1970(昭和45)年に廃止。
以来、市営バスでしか行けない陸の孤島となり、鉄道の開通が地域に住む市民たちの悲願となってきた。
かつて本牧を走っていた横浜市電(画像提供:横浜市電保存館)
そんな本牧エリアに鉄道延伸の問題が持ち上がったのは平成12(2000)年のこと。政府の運輸政策審議会答申第18号でみなとみらい線の元町・中華街と本牧-根岸-上大岡-東戸塚-二俣川-中山という横浜環状鉄道構想が打ち出されたのである。
その計画図がこれだ。
この答申によると、元町中華街-根岸-上大岡-東戸塚-二俣川-中山を結ぶ横浜環状鉄道は平成27(2015)年までに着手することが望ましいとされている。この環状線が完成すれば、市電の廃止以来「陸の孤島」と揶揄されてきた本牧の住民はもちろん、横浜市民にとって交通の利便性は飛躍的に向上するだろう。
しかし、図をよく見てほしい。建設する鉄道会社が書かれていない。実はこの答申というのは政府の見解であって、どこの鉄道事業者が建設するのかは全く決められていないのだ。
それではこの状態で、いったいどこの事業者が、いつ開通させてくれるのだろう?
鉄道建設には莫大な予算が必要となるが、政府が行う答申とは、どこに鉄道を建設すべきか意見を出すだけで、実際の建設は自治体が主体となって補助金を出すのが一般的。
ということで、今回この問題について、横浜市役所都市整備局都市交通課に伺ってきた。
延伸実現の可能性は? 次ページ≫