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JR関内駅の近くに、元国鉄マンが経営する鉄チャン居酒屋がある?

ココがキニナル!

元国鉄に勤めていた方がやっている居酒屋が、関内駅の近くにあるそうです。グッズやジオラマもあるそうですが、どんなお店なのか調査お願いします。(もぐらさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

コンセプトは「昭和の国鉄」。鉄アイテムに囲まれた店内では、店主の思い出の地、北海道から取り寄せた名産品やお酒を楽しむことができます。

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ライター:河野 哲弥

鉄の聖地となるか、「新横浜機関区」



JR関内駅から歩いて5分ほど、「吉田町」の交差点の一角に、くさび形のビルが建っている。その5階に、元国鉄マンが経営する「新横浜機関区」という名の居酒屋があるという。
 


同店が入る斉藤ビル(中区吉田町)外観

 

ビルに向かって左側にある入り口の様子


いったい、どんな居酒屋なのだろう。料理やお酒が、鉄道模型に乗って運ばれてくるのだろうか。それとも、鉄道好きの、俗に言う「鉄チャン」が集っているのだろうか。

いざ、お店の扉を開けてみよう。



JRではなく、国鉄にこだわる同店のコンセプト



店内は意外なことに、居酒屋というよりも、明るくてこぎれいなレストランという感じだった。店主らしき人が、気さくに子ども連れのご家族とおしゃべりしている。
 


一般の飲食店のような「新横浜機関区」の店内

 

誰でも遊ぶことができるジオラマや、大型ビジョンの姿も


ここは本当に居酒屋なのだろうか。また、この店のコンセプトは何なのだろう。
さっそく、店主の花島さんにお話を伺うことにした。
 


国鉄時代の制服を着て接客を行う、花島さん


花島さんは、高校卒業後、旧国鉄に入社。配属先は「新鶴見操車場」で、「誘導掛」という業務を任されたそうだ。運転席が車両の後ろにある蒸気機関車は、前方の視認性が悪く、連結などの作業時には「誘導掛」を先頭に乗せて、その手旗などで発進・停止を行っていたらしい。今でも自らを店主ではなく、「誘導掛」と呼ぶ花島さん。よほどこの業務が好きだったのだろう。
 


店内には、国鉄で実際に仕様されていたグッズが並べられている


そんな花島さんが国鉄を辞めたのは、民営化により分社化されて、JRになったのがきっかけ。理由を聞いてみると、「同じ一本のレールなのに、いくつもの会社が別々に管理するなんて、おかしいじゃないですか」と話す。かつての国鉄は、文字通りひとつの「国」の輸送を支える「鉄」道網であった。それが、形式的ではあるにせよ、複数の別会社に分割されてしまったことに違和感を覚えたらしい。

約20年間勤めた国鉄を退社後、花島さんは不動産業をはじめたそうだ。しかし、今年で60歳という還暦を迎え、何か自分にできることはないかと考えた結果、今年の2月に「新横浜機関区」を開店。本業が終わる午後5時以降に営業が可能な居酒屋というスタイルで、趣味の撮影でよく行っていた北海道の名産品などを提供している。
 


車窓ならぬ店窓から「根岸線」が眺められる、同店の立地


店名は、かつて花島さんが所属していた、元「横浜機関区」にちなむもの。横浜には1969(昭和44)年までSLが走っており、今のキャッツシアター(西区高島町)のあたりに、「横浜機関区」というSLの車両基地があったそうだ。その場所にできるだけ近く、なおかつ鉄道が眺められる場所という条件で、この立地を選んだのだという。

同店のコンセプトは「昭和の国鉄」。店内には、国鉄マンが入社研修時に勉強する教本類や実際に使われていた列車の方向幕など、マニアにはたまらないグッズがいたるところに飾られている。これらは花島さんご自身が使用していたものもあれば、ショップなどで買い求めたものもあるのだとか。
 


本物の「マスコン」(マスター・コントローラー)もあった


そんな花島さん。国鉄時代のお話を聞くと、湯水のようにいろいろなエピソードが出てくる。そして、SLを愛していた様子がにじみ出てくる。伺えた話を、いくつか紹介してみよう。