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鶴見川に遅咲きの桜「センダイヤ」を植える「仙台屋」とは?

ココがキニナル!

鶴見川沿いに仙台屋という桜を植えている団体がいるようですが、仙台屋がどんな桜なのか、またどんな団体なのか気になるので取材してください(にゃんさん)

はまれぽ調査結果!

丈夫な山桜、「センダイヤ」を植樹しているのは「鶴見川沿いに桜を咲かせたい」という、夢を叶えたシニアたちのボランティア団体だった

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ライター:山口 愛愛

桜が散り、寂しげな時期を一層明るくする山桜



陽射しが一段と強まる今日この頃。夏はすぐそこまでやってきている。こんな時期に桜の話題? と思うかもしれないが、この時期にこそあえてお伝えしたい。

桜は強い日差し、木枯らし、ときには降り積もる雪にも耐えしのぎ、2週間の晴れ舞台を迎えている。それを春夏秋冬を問わず、支えているボランティア団体があったのだ。
 
鶴見川沿いに仙台屋という、桜を植えている団体がある、とのキニナル投稿からインターネットなどを使って調べてみる。それは青葉区のボランティア集団で、退職後の高齢者を中心に桜を植えているだけでなく、年間を通して管理や地域の交流活動などに汗水をたらしていることがわかった。

さかのぼること2ヶ月前。お花見の名所の桜が散り、葉桜と化している頃。鶴見川沿いには、淡紅色の桜が彩りを添えている場所があった。

最寄り駅は田園都市線の市が尾駅。鶴見川にかかる宮前橋から、下流に向かい、国道246号、田園都市線のガードをくぐり、谷本橋までの2kmに桜並木が続いていた。
 


川のすぐそばの土手に細い桜が。この景色に癒される

 
1本1本の木は細く小さいながらも、殺風景な川のほとりに鮮やか色彩が飛び込んでくる。街なかのソメイヨシノは散ってしまい、寂しい時期だったので、濃いピンクの桜並木がよけいに映えて見えた。
 


満開! ソメイヨシノより濃いピンク
 

鶴見川沿いも桜の名所はいくつかあるが、「センダイヤ」と呼ばれる遅咲きの山桜が見られるのはこの辺りだけだ。

「センダイヤ」という名前もキニナルので調べてみると、意外な由来があった。
かつて高知県の中須賀に、仙台から移り住んできた呉服店の「仙台屋」という店があり、その軒先に美しい桜が咲いていた。それを見た、植物学者の牧野富太郎博士が「センダイヤ」と命名し、世に広まったそうだ。

白みがかったソメイヨシノなどと異なり、花色が淡紅色で美しい山桜系の桜である。
 


木は細いが、桜並木は遠くまで続いている
 

植えられた場所ごとに木を比べてみると、下流の方には細く小さな桜の木もあり、成長の具合が違うことがわかる。

この桜を植えて管理しているのは「桜を愛する会」。

活動の様子を見たいとお願いすると、毎月2回、第2日曜日と第4土曜日の8時頃から活動をしているとのこと。お邪魔させてもらうことにした。
 


下流の方へ行くと、さらに幹が細くなり小ぶりだ。なぜ?