鶴見川に遅咲きの桜「センダイヤ」を植える「仙台屋」とは?
ココがキニナル!
鶴見川沿いに仙台屋という桜を植えている団体がいるようですが、仙台屋がどんな桜なのか、またどんな団体なのか気になるので取材してください(にゃんさん)
はまれぽ調査結果!
丈夫な山桜、「センダイヤ」を植樹しているのは「鶴見川沿いに桜を咲かせたい」という、夢を叶えたシニアたちのボランティア団体だった
ライター:山口 愛愛
遅咲きの桜は大きな夢を咲かせていた
改めて、鶴見川沿いの谷本橋周辺に到着。6月なのでもちろん桜は散っているが、緑が気持ち良く癒しの風景が広がっている。
春先とは姿を変え、たっぷりと葉をつけているセンダイヤ
上流の方を見渡すと、オレンジの帽子やジャンパーを身に着けている人たちが散らばり、柄の長い草刈機で土の草を刈っていた。やはり、年配の方が多いようだ。
作業をしている方に挨拶をすると「桜を愛する会」の広報担当の渡邉さんが快く迎えてくれた。作業の様子を見せてもらうことに。
柄の先に丸型の刃がついた草刈機を動かしていく
ときには腰をかがめ、斜面の土手の草を丁寧に刈る
刈った草はクワでかき集めたり、ならしたり
女性スタッフも心地良い汗をかきながら作業に没頭
環境保全のため、薬品を使わないので手で害虫をつかまえている
この地道な作業は8時から2時間ほど続いている。
「桜を愛する会」は、鶴見川周辺の景観を守り、憩いの場になるようにとの思いで、草刈りやゴミ拾いも行っている。
このように作業が主のときもあれば、強風からセンダイヤを守るために、支柱や添木を取り付ける重労働のときもあるそうだ。
支柱の取り付け作業はひと苦労(撮影:桜を愛する会)
2時間半もすると、センダイヤ並木周辺の草は刈られ、土手はさっぱり! 対岸の草の量と比べると整備されたことがよくわかる。この日の作業に参加したのは約30人だ。
草刈りが終わり、清々しいスタッフ。今日は渡邉さん(右)にお話を伺う
作業が終わったら、用具の片付け。川の近くに倉庫があり、普段はその中に保管している。
「ケガ人を出さず、安全に楽しくやることが第一。少ない予算で機械を買っているので、掃除もしっかりし、大事に使っていますよ」と渡邉さん。
土や草を落とし、水をたっぷり含んだぞうきんで拭き取る
刃の部分もさびないように、用具をしっかり掃除することが大事