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横浜「1000ぶら」商店街探訪Vol.14 ライター井上が「リレー川柳」で妙蓮寺ニコニコ会への想いを紡いでいただく

ココがキニナル!

商店街でふれあったお店の方やお客さん計6名の方にご協力いただき、妙蓮寺ニコニコ会への想いが詰まった川柳作り2つに成功した

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ライター:井上 こん

1世紀もの間、街の変遷を限りなく近い所で静観してきた寺がある。

駅名にも刻まれる妙蓮寺。1908(明治41)年に創建したこの寺を背にすると、そこにはファストフード店かと思えば老舗感漂う文具店など、新旧の店が共存共栄する商店街であることが一目で分かる。第14回の今回はそんな「妙蓮寺ニコニコ会」が探訪の舞台。
 


赤枠内が妙蓮寺ニコニコ会。85店舗ほど(Google Mapより)
 

さ、まいりましょう

 


○○を完成させる旅

本日は、1000円片手にぶらつきながら日本人に馴染みの深い「川柳」をものしてもらう“創作ぶらつき”を敢行。決めごとは次のとおり。

・「5・7・5」の音数律を分解し「Aさん5文字・Bさん7文字・Cさん5文字」のようにリレー形式で川柳を仕立てる
・テーマは「妙蓮寺ニコニコ会といえば」

と、シンプルに。目的は、インタビューだけでは引き出せない皆さんの個性・感性を川柳という形で融合させること。
 


妙蓮寺ニコニコ会とは

1948(昭和23)年に妙蓮寺ニコニコ会が発足する以前は、移動手段としての馬車が行き交っていた。現在は、発足当時から残る店と新店が絶妙なバランスで客を迎える。

屋台村・夕市・妙蓮寺でのジャズライブといった催し物を毎年行っており、ジャズライブに至っては一般的なライブも顔負け、第4回の今年10月にはなんと2000人もの集客があった。
 


今年の様子。名門バークリー音楽大学卒の宅間善之(たくまよしゆき)さんらを迎えた

 


1軒目:鶏肉専門店「まるみチキン」



では、川柳作りの旅に行ってまいります。
 


精肉だけでなくフライや串も


店主の三宅さんによると「まるみチキン」は1965(昭和40)年ごろからこの地に店を構えた。
 


さすがの品ぞろえ。珍味のキンカン(卵巣)まで発見


同店で扱う鶏肉は全て国産(埼玉)であるにもかかわらず、例えばもも肉100グラム/130円、挽肉100グラム/105円のようにリーズナブルな価格設定。
 


砂肝焼き100グラム(155円)/皮1本(90円)を購入
 

砂肝を喰らう。頼もしい味付け! 1杯引っかけたい


同店は、主婦から1人暮らしの若者、さらには近くの武相(ぶそう)高校の男子生徒たちにも人気だという。かつて駄菓子店でそうしたように、懐事情を汲みつつショーケースとにらめっこをする高校生を思うと、微笑ましい。

では早速、三宅さんに川柳の1音目を考えていただく。
 


個性が字に映し出される


記念すべき第1音目として「晴れた日に」という清爽な言葉をいただく。
ここで、まるみチキンで買い物をしていた松重さんファミリーに、この近くに超穴場のまぐろの卸売店があるという話を聞き、後をついて行く。
 


まるみチキン常連さんの松重さんファミリー