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DeNAベイスターズ、期待の新外国人・グリエルの入団会見をレポート!

ココがキニナル!

キューバでの堂々の成績を手土産に登場したグリエル。「自分の力をすべて出して、CS進出に貢献したい」と意気込みを語った

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ライター:田中 大輔

キューバの至宝、ついにハマへ。
5月中旬に獲得が発表され、先日来日した横浜DeNAベイスターズの新外国人、ユリエスキ・グリエル選手が2日、入団会見に臨んだ。年俸と契約金は合わせて1億円(金額は推定)。
 


濃紺のスーツに身を包んで姿を現したグリエル選手

 
キューバ代表の中心選手として知られるグリエル。
彼の入団に際し、球団が用意した舞台はランドマークタワーのてっぺん、70階の会見場だ。
高田繁ゼネラル・マネージャー(GM)に加え、キューバ共和国大使館からエリザベス・バルデス・ミランダ参事官が同席するなど異例の待遇で、球団、そして母国の期待を感じさせる会見となった。



キューバ最高の選手



キューバ国内リーグ13シーズンで、通算打率.333、235本塁打、934打点という数字を引っ提げての来日。
その間に、2度のホームラン王、3度の打点王、2度の得点王を獲得し、MVPにも2度輝くなど、その実績には文句のつけようがない。

124盗塁と足もあるし、日本プロ野球のゴールデングラブに相当する「Defensive All-Stars」 にも選出されるなど、走攻守すべてが高い水準でバランスされている。
 
高田GMも「今のキューバで最高の選手」と手放しで褒め称えた。
 


全力でサポートする、と期待をかける高田GM

 
現在、セ・リーグ最下位に低迷するDeNAベイスターズは、チーム打率がリーグ6位の2.46、得点は12球団中11位の185得点(数字は6月1日終了時点)と、自慢のはずの打線が沈黙している。

「打てない、得点ができないのが、厳しい戦いを強いられている原因」と話す高田GMは、「グリエルがオーダーに入ることで、チームがガラッと変わると大きな期待をしている」と続けた。

これまでキューバ政府は選手の国外プレーは認めておらず、海外でプレーするには亡命するしかなかった。
グリエル選手は亡命選手ではなく、昨年始まった国外でのプレーを認める国の新制度を使って政府のお墨付きで来日した選手。
 


マイクを握り、あいさつをするグリエル選手

 
「新しい制度によって、ここに来ることができて光栄に思う」と挨拶するグリエルは、日本のファン同様に、母国からの期待も背負っている。

「キューバの選手が日本でプレーするための扉を開ける可能性を持っている。責任を感じる」という言葉からも、その決意が読み取れた。