「なんて書いてあるかよくわからない看板」を掲げる鶴ヶ峰の謎の歯医者さんに突撃!
ココがキニナル!
国道16号線沿いの鶴ヶ峰本町にある歯医者さんの看板。なんて書いているのかよくわかりません。キニナリます!(なお♂さん/bssさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
謎の看板は文字ではなく、「泣き顔から治療を経て笑顔になる」という人間の顔をアレンジしたオリジナル象形文字だった
ライター:人見 静馬
鶴ヶ峰本町に「読めない看板を掲げている歯医者がある」とのこと。どうやら院名は児玉歯科医院というらしいのだが――。看板は読んで貰ってナンボのはず。それが読めない物になってしまっては意味が無い。一体どこを間違って、どう捻(ひね)くれてそんな看板が誕生してしまったのか。一体、その理由は!
突然訪れる不意打ちとんちタイム
鶴ヶ峰本町。相鉄線鶴ヶ峰駅から徒歩7分ほど歩いた先にある物静かなバス通りと幹線道路が交差する地点に、その看板は突然現れる。確かに何と書いてあるのかサッパリ解らない。数分頭を捻るが、これという推測も立たない。火 山 一 心 ?
無理があるか。うーむ。
確かに読めん
とはいえ、横には同じ規模、同じデザインで児玉歯科医院の看板。歯医者かどうか解らない、ということはなさそうである。しかし逆に隣の看板の意味不明さが際立つ。
横並び
裏には蛍光灯が仕込まれているため、電線がのびている
しばらく入口を探すが、中々見つからない。どうやら、看板は入口とは逆手に設(しつら)えられていたようである。
入口発見。美宝古流(びほうこりゅう)?
児玉歯科医院の看板の下に、生け花・フラワーアレンジメントの看板を発見。並びや電話番号から察するに、どうやら同じ所が経営しているようである。
マンションの一階を買い取っての営業?
一瞬悩む入口。どうしたものか戸惑っていると管理人さんからの声掛けを受ける。事情を説明すると、中へ入るように促された。足を踏み入れると、左手に児玉歯科医院の入口。その脇には鏡で制作された看板がある。
そこにはやはり謎の文字列
歯科のスタッフとコンタクト
扉が開かれると、児玉歯科医院の従業員でもある児玉陽子さんが対応してくださった。陽子さんは先代院長の奥様とのこと。少し気の強そうな作りの顔に、柔和な表情。奥様というよりは女将さんと呼んだ方がしっくり来そうな風情である。
児玉陽子さん
中にはいると、額縁に入れられた各国の歯ブラシや、珍しい縦型の水槽、綺麗な胡蝶蘭が眼に入る。一見病院の待合室だとは思えない瀟洒(しょうしゃ)な造り。規模こそ小さいものの、ホテルのロビーを思わせる。
この日は、お盆休みにもかかわらず急患が一件。しばし院長先生の登場を待つ。
世界の歯ブラシ。中央には、江戸時代の日本の竹製歯ブラシもある
珍しい形の水槽
張り紙にこだわりを感じる
ベランダにはミニ枯山水
胡蝶蘭
ここで院長先生登場。先代院長が急逝されて代を継いだばかりとあって、若い。髪型や物腰に、どことなくアメリカの風を感じる。
院長 児玉宜正(よしまさ)先生
まずは院内探訪。治療スペースは完全に区切られ個室の形になっている。その一つ一つには全て違う絵やオブジェが飾られており、色合いや雰囲気も全く違う。歯科医院らしからぬ拘(こだわ)りポイントである。
個室が居並ぶ院内。マンションの一階をブチ抜きにしているそうである
内部は一つ一つ違う
そんな中、一つの部屋に先代院長の若かりしころの写真を発見。サングラスをかけ、伊達に決めている。向かって左隣には白人女性が二人。聴くところによると、これは先代院長・児玉良道(よしみち)先生のアメリカ留学中の写真なのだそうである。
新院長・児玉宜正先生の雰囲気もこれが由来なのだろうか?
先代院長・児玉良道先生。ロサンゼルスにて