東横線白楽駅のアナウンスに突如「神奈川大学最寄駅です」と追加されたのはなぜ?
ココがキニナル!
東横線の白楽駅の車内アナウンスに、「神奈川大学最寄駅です」というコメントが追加されるようになりましたが、どのような経緯で追加されるようになったのか気になります。(ぽんた21さん)
はまれぽ調査結果!
白楽駅のアナウンスは、神奈川大学が複数駅利用可能だからこそ、一番便利な駅を知らせるために導入された。
ライター:三輪 大輔
白楽駅の車内アナウンスが流れるようになった経緯は?
「神奈川大学までは、白楽駅だけでなく東白楽駅からも徒歩で来ることができます。そのため、大学側で白楽駅を最寄り駅として利用してもらうため、2014(平成26)年の春から駅でアナウンスを流してもらうようにしたんですよ」
今回、投稿にあった東急東横線白楽駅のアナウンスについて、神奈川大学の広報部の市川麻弥(いちかわ・まや)さんが答えてくれた。しかし、なぜ東白楽駅からも来ることができるのに、白楽駅でアナウンスを流すことにしたのだろうか?
広報部の広報課長補佐でもある市川さん
「一番の理由は、道のりの分かりやすさですね。白楽駅からだと六角橋商店街を抜けて、大きな通り沿いに歩けば、大学まで来ることができます。もちろん東白楽からも来ることはできますが、坂の多い、住宅街の入り組んだ道を通らなければなりません。そのため大学入試の時も、白楽駅から当大学までの間に係を配置して、誘導を行っているんですよ」
なるほど。あのアナウンスには、利便性が高い駅の方に、来訪者などを誘導する狙いがあったのか。複数の駅が利用可能だからこそ、最もスムーズに大学まで来てもらえる駅を周知する必要があるのだ。
「実は白楽駅と東白楽駅のどちらが大学まで近いかというのは、学生の間でも良く話題になっています。以前『JINDAI Style』という校内通信の企画で、駅伝部の選手に白楽駅と東白楽駅にむけて同時に走ってもらったことがあるんですよ。タイムは、ほとんど変わりませんでしたね」
神奈川大学の構内で配布されている『JINDAI Style』
大学を二分する白楽・東白楽論争。駅のアナウンスには、それを終結させる役割もあったのだ。それにしても、箱根駅伝にも出場する駅伝部のランナーが登場した『JINDAI Style』の企画は、とても面白そうだ。ぜひ今度、はまれぽでもやってみたい!
ちなみに、特定の施設などの車内アナウンスを行うサービスについて、東急電鉄に問い合わせてみた。すると同サービスは、ホーム上の駅看板の下に広告看板を出すサービスとして2013(平成25)年の春から開始され、併せて2013年の夏ごろから車内アナウンスも始めたとのことである。神奈川大学のほかにも、東急東横線の都立大学駅にある「トキワ松学園」や東急田園都市線の三軒茶屋駅にある「昭和女子大学」などが同サービスを利用しているそうだ。
一気に謎が解明しました。市川さん、ありがとうございました!
学生の思う神奈川大学の最寄り駅は、どこ?
広報の市川さんは「学生も白楽駅が最寄り駅だと思っていますよ」と言っていた。しかし、である。その言葉通り、学生は本当に白楽駅を最寄りだと思っているのだろうか? 実は東白楽の勢力が盛り返していて、駅のアナウンス効果がない可能性もあるのだ。そこで神奈川大学の最寄り駅について、学生の声を直接集めることにした。
春休み中ということもあり、校内にはあまり学生の姿はない。それでも殿(編集部・小島)と手分けをして探し、まずはホールに集まっていた3名の学生さんに突撃した。
左からウメダさん、イナバさん、テジマさん。素敵な笑顔をありがとう!
3名ともに軽音楽部に所属しているという。サークル内では、やりたい音楽があったら各自がやりたい楽器を担当するスタイルで、バンドが組まれているそうだ。なにそれ、超カッコいいんですけど!
それでは本題にいきましょう。神奈川大学の最寄駅は、どこ? 結果は白楽に2票、東白楽は1票入った。まずは白楽駅を選んだ理由を聞くと「家が渋谷方面なので、白楽を使います」「同じ理由で、白楽ですね。しかも東白楽駅まで行くと、電車賃が変わってしまうんですよ」とのことだ。東白楽を選んだ学生は、家が横浜方面なので、白楽まで行かず東白楽を使用するとの理由であった。
なるほど、白楽をすすめる理由には、渋谷方面からだと運賃が変わってしまうという理由もあるのか。しかし横浜方面からだと、東白楽駅を使っても白楽駅を使っても運賃は変わらないらしい。ちなみに、3名ともに4月からは新社会人になるそうだ。みなさん、社会人になっても頑張ってください!
左から菊地さん、松葉さん、森下さん。みなさん気さくなナイスガイでした!
続いては、春から大学3年生になるという3名の男子学生がインタビューに答えてくれた。3名とも防災関係のゼミナールに所属しているそうで、この日は、ゼミの先生の仕事を手伝っていたそうだ。筆者なら絶対に手伝いに行かないでしょう。みなさんエライ!
質問の結果は、白楽2票、そしてなんと仲木戸駅に1票入った。白楽駅の理由であるが「友達も使っているので、自分も白楽駅を使っています」「自分は町田に住んでいて菊名乗り換えなので、白楽駅ですね」とのことだ。ちなみに仲木戸駅を使うのは「家が京急沿線なので、仲木戸駅を使っていますね。徒歩で20分くらいの距離なので、意外と歩けるんですよ」との理由らしい。
複数駅が利用可能なので、住んでいる場所によって使い分けもできるんだなと思っていると、森下さんの口からこんな言葉が飛び出した。「こいつ、湘南江ノ島海の王子なんですよ!」。森下さんの視線の先には、菊地さんの姿が。本題と全く関係ないけど・・・
な に そ れ キ ニ ナ ル !
菊地さんの物腰はスマートで、実にエレガントでした
名刺交換をし、詳しく話を聞いてみると、なんと菊地さんは藤沢市観光協会が認定する「2013 湘南江ノ島海の王子」に選ばれ、市のPR活動に参加していたそうだ。
この日も「ぜひ藤沢を、はまれぽでもっと取り上げてください」と、PRを忘れない優秀な王子っぷりを発揮。菊地さん、デキる男です!
「ベイスターズネタも、もっと掲載してくれたらうれしいです」と森下さんの言葉もいただいた。了解しました! はまれぽも、もっといいサイトになるように頑張ります。みなさんもゼミでの研究を頑張ってください!
左から片倉さんと、庄司さん。ファッション誌のスナップにいるみたいに美人!
その後も学生の声を集め続け、最後に春から新社会人になる片倉さんと庄司さんに、お話を聞くことにした。結果は、2人とも白楽駅である。理由は「入試の時から、白楽駅をずっと使っているから、最寄りと言えば白楽駅ですね」「学校でもアナウンスをしているので、やっぱり白楽駅かなと思います」とのことだ。
可愛い女の子を前にして、あからさまに勢いを無くす、筆者と殿。本当は、もっとお話をしたいけど・・・お二人とも、社会の荒波に負けず4月からも頑張って下さい。陰ながら応援しています!
ということで全15名の学生の声を集めた結果、下記のようになった。
70%以上の得票数を集めて、白楽駅の圧勝
ダントツで票を集めたのは、やはり白楽駅である。東白楽駅からの坂はネックになっているらしく、横浜方面から通う学生でも白楽駅を使う学生もいた。また白楽駅は、六角橋商店街があり店も多いため、友人と遊ぶにはうってつけの場所であるからという理由も多かった。
今回、インタビューにご協力いただいた学生は、車内でのアナウンスが始まる前に入学をしている。学生生活を続けるうちに、自然と白楽駅の方を頻繁に使うようになっているようだ。
今後、これまでの広報課の活動と共に、車内アナウンスの効果も生まれて、より多くの人に「神奈川大学の最寄りは白楽駅」という認識が生まれ、初めから便利な経路で大学が利用されることだろう。
リーズナブルな価格の学食。羨ましいです!
神奈川大学のみなさん、ご協力ありがとうございました!