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「日本初」の近代的水族館「江の島水族館」が生まれ変わった「新江ノ島水族館」徹底レポート!

ココがキニナル!

新江ノ島水族館にウミガメの浜辺が出来たそうです。 繁殖もしているようで、相模湾にも海ガメが来ていたとは驚きです。 ぜひ取材をお願いします。(Shibaさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

2014年できたウミガメの浜辺でアカウミガメ、アオウミガメ、タイマイを飼育。2013年プールでアオウミガメの繁殖に成功。同年9月子ガメが誕生

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ライター:大和田 敏子

水族館にウミガメの浜辺があるって、どんな感じなんだろう。・・・すごくキニナル!
水族館好きとしては、これを見逃すわけにはいかない。早速、ウミガメの浜辺があるという新江ノ島水族館に向かった。 
小田急線片瀬江ノ島駅から徒歩5分ほど。
 


新江ノ島水族館に到着!
 

目の前は江の島。でも、あいにく気持ちの良い青空とはいかなかった


新江ノ島水族館広報室広報チーム、チームリーダーの井上麻子さんに案内していただいた。

まずは、この新江ノ島水族館のオープン前にあった、江の島水族館の話を少し。
江の島水族館は、1954(昭和29)年、日本の近代的水族館の第1号として誕生。
 


開館当時の江の島水族館


数100種の魚類の飼育展示を行い、最も多い時で1日に1万人を超える入場者でにぎわった。当時の入場料は大人50円だったという。
 


当時の展示室


「水族館(1号館)」と、後に増築された「マリンランド(2号館)」「海の動物園」が国道134号沿いを挟んで建っていたため、不自由な点もあったという。

2004(平成16)年、それらを統合。バリアフリーに配慮し、新たに「新江ノ島水族館」がオープンした。
 


2015(平成27)年4月16日、11周年を迎えた


江の島水族館から数えると60年以上の歴史がある、新江ノ島水族館(以下、“えのすい”)では、現在、約570種類、2万2600点の生物を展示している。
 


中へ入ります




相模湾ゾーンがすごい! 相模湾は生物の宝庫



“えのすい”の目の前にある相模湾は、暖流と寒流がぶつかる外洋の近くにあり、深海、岩場から砂浜、干潟までさまざまな生態環境を持っている。
 


相模湾は世界に類を見ない多様な生物の宝庫だという
 

相模湾大水槽では、90種類、2万匹をさまざまな角度から見られる
 

大小の波が再現され、浅瀬の様子が見られる


入口付近では、かすかに潮の香りが感じられ、波を見ながら水槽を眺めると、海辺に来たような気持ちになる。
 


海の底をのぞきこむような感じで見られる場所もあったり・・・
 

まるで海の中にいるような気分になれる場所も


ここは、水槽の表面がカーブしているので、手を伸ばしてもなかなか水槽表面に届かない。思いのほか、ぐっと海の中に引き込まれるような感じ。・・・すごい!
 


この丸窓も水槽表面が内側にへこんだカーブ
 

見ていて飽きないイワシの群れ。8000匹のイワシがいるそう


相模湾大水槽では、ダイバーと魚が向き合い、お互いを確認しながら触れ合う「うおゴコロ」というパフォーマンスも行われている。
 


魚に言葉が伝わっているかのよう。・・・こんなの見たことない!


相模湾ゾーンでは、大水槽以外に「岩礁水槽」「干潟水槽」など環境ごとの水槽やテーマ性のある展示がされているなど、生物の多様性がわかるよう工夫されている。
 


逗子沖のサンゴ水槽。身近なところにサンゴの海があるとは驚き


2014(平成26)年4月からは、シラスの展示も始まった。これはなんと世界初だという。
 


湘南の特産品「シラス」は、カタクチイワシやマイワシの子ども


イワシ(鰯)は、その漢字からもわかるように、とても弱い魚。その子どもであるシラスを生きたまま展示するのは難しいのだという。“えのすい”では、館内でカタクチイワシの繁殖研究を行い、卵から育て生まれたてのシラスを展示している。



クラゲに癒される人が続出!?



“えのすい”では、約60年クラゲを飼育研究、展示してきたという。「クラゲファンタジーホール」は、その経験が生かされた個性的な展示スペース。
 


ホール中央の球型水槽「クラゲプラネット~海月の惑星~」


球型水槽の外側表面にも水が流れるようになっている。クラゲの美しさだけでなく、こんな水槽があることにも驚きだ。
 


よく見るミズクラゲ
 

パシフィックシーネットル
 

アカクラゲ
 

ピョコピョコ動くブルージェリー
 

世界で一番大きなクラゲの一つブラックシーネットル
 

生態的な特徴よりも心情重視のポエムみたいな説明。癒される!?


14の水槽で約13種類のクラゲが展示されているそうだ。こんなにいろいろなクラゲがいるなんて、知らなかった!
また、このホールでは、特殊な視覚映像演出「3Dプロジェクションマッピング」を用い、クラゲとのコラボレーションショー「海月の宇宙(そら)」が行われている。特に女性やカップルに人気があるとか。

幻想的な空間としてクラゲを展示する一方で、常時約30種のクラゲを飼育展示しながら、クラゲの生態を詳しく見せる「クラゲサイエンス」のコーナーもある。
 


クラゲの成長の過程をわかりやすく説明


クラゲを一年中展示するためには、こうしたクラゲの研究が不可欠だと分かり、クラゲの生態に興味がわいた。



さまざまな研究成果も展示。 もちろん人気の生き物も

 

相模湾は日本で2番目に深い湾。水深1500メートル以上の深さで、複雑な海底地形のため、多様な生物がいるのだそう。
 


世界最大のカニ、タカアシガニも深海の生物
 

深海の生物をJAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)と共同研究
 

JAMSTECの有人潜水調査船「しんかい2000」も展示
 

皇室の方々の研究を展示したコーナーもあった


さまざまなテーマでの展示をしているので、楽しく生き物を見るというだけなく、じっくり学ぶきっかけにもなりそうだ。

ほかにも、人気の生き物がいっぱい!
 


フンボルトペンギンや・・・
 

ゴマフアザラシもいる
 

イルカショーには、平日で悪天候にもかかわらす、多くの人が集まっていた
 

4月12日、バンドウイルカの赤ちゃんが誕生!


母親の「シリアス」と一緒に泳いでいる姿を遠くから見ることができた。生まれた時の推定体長は1.3メートル、体重30kgぐらいだそう。思ったより大きくて、しっかり泳いでいて頼もしい。
父親は、旧・江の島水族館で生まれた日本初の飼育下三世のバンドウイルカ「パル」で、赤ちゃんは飼育下四世だという。