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京急黄金町駅付近、住宅街にある「ちょっと入りづらい」という宿泊施設「千月旅館」と 「ホテルファーストウッド」に突撃!

ココがキニナル!

南区前里町付近の道路から1本住宅街側に入ると「ホテルファーストウッド」と「千月旅館」がある。住宅が密集していて入るのに勇気がいると思うのですが、利用状況などは?(ヒイロ・ユイさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

「千月旅館」と「ホテルファーストウッド」は、かつて商店が多かった前里町ホテル街の最後の2軒だった。利用客はカップルが多い

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ライター:山崎 島

初夏に差し掛かりはじめ、通り過ぎていく春に何度も後ろを振り向きたくなる5月の終わり、みなさまいかがお過ごしでしょうか。私は体温調節が追いつかず、ここ数日火照りと戦っています。脇の下に保冷剤を挟んで頑張る。
  


いきまーす

 
今回は黄金町駅から徒歩約8分の住宅街にポツンポツンとある、「千月(せんげつ)旅館」と「ホテルファーストウッド」の記事です。
 


このあたり
 

 

あそこに見えますのは「千月旅館」


  


平戸桜木道路からも見える看板の「千月旅館」
 

確かにキニナル
 


駐車場からの玄関

  

「入るのに勇気がいるのでは」と投稿にあったが、「千月旅館」外観はネオンや装飾も控えめだし、入口も外から見えにくくなっているので、駐車場のピロピロの中に入ってしまえばこっちのもの。
  


お邪魔します
 

ロビー


シンプルなロビーには何故だか昔ながらの狸ぽんぽこがいる。フロントは半対人。ビジネスホテルのような雰囲気がある。
 


充実の貸しシャンプー類

 
思ったよりもさらっと入れた「千月旅館」についてお話を伺ったのは、気さくなお兄ちゃん気質の管理人さん。取材はお断りすることが多いそうだが、山崎が電話であまりに必死だったので思わず応じてくださったのだとか。や、やさしい・・・! 待合室にて「千月旅館」のあれこれを聞いちゃいました。

「千月旅館」の創業はなんと1953(昭和28)年、管理人さんのひいおじい様にあたる、先々代が始められた。「女性でもできる商売を残す、ということで旅館を始めたらしいです。もともとは観光旅館として営業していました。前里町のほかにも日ノ出町、石川町にも旅館を持っていました。ひいおじいさん、どえらい金持ちだったんですよ」と管理人さん。「千月旅館」は3代続く旅館だったのだ。
  


建て替える前の「千月旅館」


その後、みなとみらい地区の開発などで観光旅館からいわゆる「逆さクラゲ」へと変わっていった。1998(平成10)年に建物の老朽化のため建て替え工事をし、2009(平成21)年内装をリフォーム。現在に至る。
  


建て替えたばかりの「千月旅館」

 
住宅街の中にある理由についてもお話を伺った。

「40~50年前、ここらは商業地域として栄えていました。材木屋や工務店などがたくさん立ち並んでおり、住宅の方が少なかった。また歓楽街も近かったため、うちから『ホテルファーストウッド』さんまで、ずらっとホテルが並んでいました。今は個人商店もほとんどなくなったし、ホテルも2軒残して住宅になりました」とのこと。

なるほど。住宅街の中にホテルができたのではなく、元々ホテル街だった場所に住宅が建ったのか。利用客はどんな人たちが多いのか伺った感じでは、特にほかのカップルホテルと変わらないようだった。
  


かつてのホテル街

 
住宅街のカップルホテルとして、近隣の方々からのクレーム等は特には無いそう。「外観のライトアップなど、ご近所さんのご迷惑になりそうなことは極力やらないようにしていますし、みんな顔見知りなので、何かあったらすぐに話し合うようにしています。ぎすぎすしたりしませんね」とのこと。

ちなみに、「千月旅館」は「旅館営業」として申請・登録されている。宿泊施設は、部屋数や規模、部屋の様式などで、ホテル/旅館/簡易宿所/下宿に分類されるそう。

「旅館なので、お一人でもご家族連れでもご利用いただけます」とのこと。たまに、息抜きをしに来る女性の一人利用もあるんだとか。
  


こちらご利用案内

 
利用料金はお部屋によって変わる。

休憩6000円~6300円、宿泊1万800円~1万1800円。フリータイムの充実っぷりと、宿泊時のチェックアウトの時間が午後1時と遅めなのは「もともと旅館でしたし、私が眠ることが大好きなので、お客様にごゆっくりしていただきたいという想いをこめて」ですって。

そんな古くからある「千月旅館」の、受け継がれてきたお部屋の数々、ご紹介していきましょう。
  


シンプルで清潔感がある廊下


1部屋目は広々とした和の空間に癒される306号室。
 


ゆったりとできる人気のお部屋
 

管理人さんがデザインした照明
 

大きなテレビがうれしい
 

枕元の
 

スチームできれいになれる機械もとっても嬉しい
 

畳の匂いに喜ぶ山崎は伺便餓鬼(しべんがき、12世紀ごろの絵巻に登場)に似ている


カップルホテルやラブホテルってクリーナーや芳香剤などの独特な匂いがあるが「千月旅館」は畳と和紙のほんわりした匂い。くつろげるーってかんじ。
  


隙あらば寝ようとする山岸は超多忙らしい


同旅館のベッドは睡眠好きの管理人さんこだわりのシモンズ社のマットレスを使用している。試しに寝させていただいたが、マットレスが吸い付いてくる感覚が!! しかも、隣に寝ている人が動いても振動が伝わってこないのだ!! ほしい!!
  


寝た後はベッド直せよ、山岸さんよお


こちらのお部屋、リピーターの方も多いんだそう。2人でも1人でも、上質な睡眠をむさぼりたい方は是非に。
  


冷蔵庫の中にはアルコール類(有料)などの飲み物も
 

次のお部屋は305号室
 

はわわ
 

はわわわわ
 

はっわー!!
 

ほわわわわわわ


平民から一気に姫へと上り詰められそうな305号室。花柄の壁紙と白と黒タイルの床、薄紫のシフォン布であつらえられた室内は、山崎の女子心をくすぐる。が、「意外と女性の方はこの部屋選ばないんですよ。むしろ中年男性の方が喜びますね」と管理人さん。・・・いや、みんな照れてるだけでしょー女子ー。ほんとはうれしいんだろー? そ、そうですよね?
  


中年男性って・・・
 

洗面所には充実したアメニティグッズと
 

ドライヤーが3つも
 

サービスのお茶ももちろん


素直になれない女子の皆さま、この部屋でならあの日のお姫様に戻れるのでは? 中年男性だって、己の奥底に眠るお姫様を感じているのだから・・・