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資源回収日に出した古着はどこへ!? 横浜の最新「古布」リサイクル事情を追う!

ココがキニナル!

まだ十分使えるけど、売る程では無い古着。洗濯してから、横浜市の「布類」の回収に出しています。本当に衣料品として再利用されているの? 実は燃やされていたりする? (オオバさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

古布(古着)は民間業者による「資源集団回収」で集められ、軍手などに再利用、有効活用中。リサイクル率向上のために正しい出し方、分け方に協力を

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ライター:大野 ルミコ

まだ着られるとは思うけど、業者に売るほどのものでもないし、オークションに出品するのもちょっとメンドクサイ。そんなこんなで、気づけば自宅で山積みになっている古着たち。衣替えを機に「資源回収」に出しちゃおっかな・・・と、検討している人もいるのでは?

でもその後、集められた衣類は、誰の手に渡って、どう再利用されているのか。それを知る人はほとんどいないはず。

そこで、横浜市の「資源回収」の現場を追跡。古布リサイクルの現状を横浜市資源循環局に問い合わせてみることに。



そもそも「古布」回収って?



横浜市内の集積所でのごみ・資源物の回収は、台所から出る「燃やすごみ」やガラスなどの「燃えないごみ」など「市の資源循環局による回収」と、市が委託した業者が古着などの「古布」や段ボールや新聞紙といった「古紙」を回収する「資源集団回収」の2種類があることをご存じだろうか?
 


左の水色の貼り紙が「資源集団回収」の曜日を告知するものだ


この「資源集団回収」とは、自治会や町内会などの市民団体(登録団体)と、登録業者が実施する資源物(紙、布、金属、びんなど)の回収のこと。現在はほぼ100%に近い割合で市は計185社(2015<平成27>2月現在)ほどの民間の業者に委託しており、回収量に応じて、横浜市から奨励金が交付されるなどのメリットもあるという。また、市全体での古布回収量は2013(平成25)年度で9964トン(横浜資源環境局ホームページより)。回収量は年々増えているのが現状だ。

着なくなった衣類は、この「資源集団回収」の登録業者によって回収されている――ということで、実際の回収現場をレポート。今回は、中区のとあるマンションで古紙・古布回収の車を待ち伏せしてみた。
 


来た来た!!!


このマンションでの回収を担当しているのは、横浜市の回収登録業者のひとつ「大坪商店」さん。

「もうかなりの昔からこの地域で資源物回収をしている」という社長の大坪さん。1日に20ヶ所近くの集積所を回り、回収した資源物は布やアルミ、鉄くずなど、種類ごとに分別。それぞれ、専門のリサイクル業者へと引き渡しているという。
 


突然の突撃にも快く応じていただいた大坪商店の大坪さん
 

トラックには資源回収登録業者の「登録番号」が提示されている


慣れた様子でマンションのごみ集積場へと進み、資源物を集める大坪さん。その様子を見ていると――あった! 着なくなったと思われる衣類がまとめられた袋を発見。
 


マンションのごみ集積場で資源物を回収
 

回収日に集積所へと出されていた衣類。「古布」として回収される


集められた古着の袋を見て「袋から(衣類が)思いっきりはみ出ていますね」という筆者の言葉に「ホント困っちゃうんだよね・・・」と渋い顔の大坪さん。

「洋服とか布をまとめた袋の中にペットボトルが一緒に入っていたり、ビニール袋の口がきちんと閉じられていなくて、ほかのごみが入りこんでしまうことも多くてね。回収した後の仕分けも大変だし、それが理由でリサイクルできない場合もあるんだよ」と、残念そうに語る。
 


ビニールに収まらず、むき出しになった洋服――これはいけません!


このように、集積所に出された衣類は「古布」として資源回収登録業者が回収し、その後、リサイクルに回されるようだ。

では大坪さんが話すように「出し方が悪いとリサイクルに回せない」はなぜなのだろう。その理由を探るべく、リサイクルの現場を直撃することにした。
 


大坪さん、資源物回収お疲れさまでした!