横浜中華街に「おひとりさま」で楽しめる食べ放題の店はある?
ココがキニナル!
中華街の食べ放題はほとんど2名様以上になっていて友達のいない私にとっては敷居が高いです(笑)。おひとり様でも入れる中華街の食べ放題ってないですか?またなんで2名様以上になっているの?(NABECさん)
はまれぽ調査結果!
“おひとりさま”歓迎の店舗多数! 外からでは分かりづらいが今回取材した「招福門」「横浜大飯店」では一人利用に対してさまざまな配慮をしていた
ライター:酒井 明子
ここ数年、“おひとりさま”という言葉をよく耳にする。いまどき女性でもラーメンや牛丼は当たり前! 東京ディズニーリゾートなどでも一人のゲストを見かけることが多い。それならば、食べ放題にも“おひとりさま”があってもいいのではないか? そんな疑問を抱きつつ、中華街を調査してみた。
食べ放題のお店の看板をチェック!
以前はまれぽでも記事にした「食べ放題の店の見分け方」にのっとり、横浜中華街発展会に所属するお店14店舗の前を通ってみた。
しかし人数に関する表記があったのは、わずか2店舗のみ・・・。「おひとりさま歓迎」は重慶茶楼、「2人以上のみ」は客満堂であった。
ドア横のメニュー表に「2名以上から」の表記がある「客満堂」
「重慶茶樓」には目につくところに表記があり、入りやすいと感じた
ただ、客引きなども多く、正直これでは一人で入りづらい、という感じだった。
その後、実際の看板表記にかかわらず、問い合わせをして確認。1人利用が可能だったのは下記の店舗だ。
意外と多いものの、店外から分かる店舗がとにかく少ない・・・。そして実際、2人以上でないとダメな店舗もあった。なぜ2人以上じゃなきゃダメなのか・・・。1人でもいいじゃないか・・・という疑問がふつふつと湧き上がる・・・。
今回は“おひとりさま”OK中の店舗の中でも「食べ放題」の店があまりなかった15年以上前からある「招福門」と「横浜大飯店」に話を聞くことにした。
飲茶の食べ放題専門! 招福門に潜入!
中華街の中でも元町・中華街駅側に位置する場所にある老舗「招福門」。1階は売店、6階はフカヒレ専門店、そして2階が飲茶食べ放題の店舗となっている。
1階が売店なので一人でも入りやすい
システムはメニューから食べたい飲茶を選ぶオーダー式。メニューによると1番人気が「小籠包」。続いて「フカヒレ入りスープ餃子」「海老蒸し餃子」がランクイン。ほかにも定番の餃子やシューマイが種類豊富にそろう。
充実の飲茶メニューに思わずよだれが・・・
メニュー以外にもフロアにビュッフェコーナーを発見。こちらには麻婆豆腐やエビチリ、炒飯、スイーツが盛りだくさん! 飲茶と合わせれば全部で50種類近くのメニューを楽しめるようになっていて、ビュフェコーナーだけでも満腹になりそうな品ぞろえだ。
ピリ辛なエビチリで気分転換もあり!
おこげと一緒にあんかけも食べられる
栄養バランスを考えて、野菜コーナーも用意
定番人気のマンゴープリンもずらり!
これだけの種類を味わえて価格は大人1人で2800円。制限時間はなし。小食な人でなければ、1人でも来たいと思わせる魅力的なラインアップだ。“おひとりさま”利用は果たしてどれくらいあるのか、話を聞いた。
話を聞かせてくれた副支配人の梅本庸介(うめもと・ようすけ)さん
同店の創業は1998(平成10)年で、創業当初から食べ放題のシステムは採用していたそう。現在では1人で食べ放題を利用する人は、1日に5人ほどとのこと。想像していたより多い・・・という印象だ。
以前は、“おひとりさま歓迎”とはうたっていなかったが、利用したいという声が多かったため、2年前から公式に利用可能にしたとのことだ。
店内にはカウンター席が!
入り口で大きく“おひとりさま歓迎”と書いているわけではないが、店内にはカウンター席がある。1人で来た人はできるだけこの席に通すことで、過ごしやすい環境を作っているという。確かにテーブル席の喧騒からも少し離れており、これなら1人でも利用しやすい・・・と思った。
人気の飲茶をオーダー!
飲茶は2つ入りが基本。以前は4つ入りで提供していたが、1人で来た人でもたくさんの種類を食べられるように、1年半前から今の形にしたという。ここにもおひとりさま利用に対するやさしさが感じられる。
ひとさし指よりも大きいフカヒレ入りスープ餃子
割ると中からは濃厚なスープが・・・
ちなみに2800円の元をとるために必ず食べたほうがいいものは? と伺い、おすすめされたのは「フカヒレ入りスープ餃子」。
6階にフカヒレ専門店があるため、味も本格的! 指よりも大きいサイズの餃子を割ると、中からはフカヒレと出汁の効いたスープが溢れ出て、そのおいしさに思わず感動した。
人気ナンバーワンの小籠包もオーダー
黒酢などの薬味といっしょに食べるのがおすすめの小籠包。お箸で割ると、中からはたっぷりの肉汁が・・・。安心感のある味で1位というのも納得だった。ちなみにお腹がいっぱいで「どうしてもあれが食べたかった・・・」という人は、一部のメニューを1階の売店で購入することができる。
1階の店舗では飲茶を販売中
1人ではなかなか手を出せなかったメニューも、買って帰れるというのが“おひとりさま”にはうれしい。1人利用をOKにしているだけあり、随所に工夫があるなと感じさせた「招福門」。食べ放題利用時間は無制限になっており、過去最高で9時間いた人もいた・・・などの逸話も聞かせてくれた。