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3月4日(日)まで開催されている『第6回横浜山手芸術祭』はどんな感じ?

ココがキニナル!

山手で開催されている『第6回横浜山手芸術祭』どんなプログラムがおこなわれてるのでしょうか?(クララさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

コンサートや朗読、絵画の展示などバラエティ豊かなプログラムが目白押し。期間中いつでも鑑賞できる展示も多く、気軽にアートを楽しめます。

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ライター:吉澤 由美子

山手の冬を飾る風物詩、横浜山手芸術祭が1月29日からはじまっている。今年は第6回。
期間中は多くのコンサートや朗読、絵画の展示などで山手一帯がアートに染まる。
 


シェイクスピア劇が日本で初めて上演されたのも横浜山手。居留地の時代から、ここは最新の芸術文化を発信する場所だった。その伝統を引き継ぎ、山手にある多くの施設が協力して行われているのが、山手芸術祭。

多くの西洋館、県立近代文学館、大佛次郎記念館、岩崎ミュージアム、横浜山手聖公会、Art Gallery山手のほか、横浜地方気象台も会場となる。また、ユースギャラリーとして、山手地区にある学校の生徒たちの作品が展示されるなど、地域ぐるみで開催される芸術祭なのだ。



スワヒリ語で俳句?! 山手111番館



新しい試みとしてとても楽しみなのが「アートと俳句と音楽のメランジュ」。見開き1ページに日本語・英語・フランス語・スワヒリ語で表記された俳句があって、絵がついた『地平』という絵本を、各言語で朗読し、そこにピアノ演奏が加わるというもの。

この『地平』という絵本は、震災後すぐ、ケニアの子どもたちが貧しい暮らしのなかで日本への募金を行ってくれたことをきっかけに、作者の野崎海芋(のざきかいう)さんと大内有紀(おおうちゆき)さんが、被災した子供たちへ長期的な支援になるよう制作したものだ。
 


絵本にある俳句はゆったりと広がりのある独特の世界観

 
また、山手111番館では2月26日(日)から、MoNoアートプロジェクトが吹き抜けのホールをデコレーションする「Old and NewⅡ~111番館ホールを彩る空間アート~」もはじまる。時間を追うごとに光の表情が変わるホールに、光をとらえてゆらぐアクリルの幻想的なアートが加わる予定だ。
 


西洋館は横から陽が入る冬にその魅力を増す
 

吹き抜けの天井からデコレーションが下がる
 

テーブルのバレンタインデコレーションは、近々雛祭りに変更予定




個性的な作品が並ぶ ユースギャラリー



2月21日(火)までの『ユースギャラリー』は、西洋館に大佛次郎記念館を加えた7会場で行われていて、山手地区で学ぶ生徒たちのバラエティ豊かな作品が展示されている。

小学校、中学校、高等学校、養護学校、そしてインターナショナルスクールの生徒たちが制作した作品は、学校ごとに雰囲気がかなり違っていて楽しい。

山手111番館は、聖坂養護学校の作品。力強い色使いは見ているだけで元気になりそうだ。
 


豊作をイメージして色づけされた扇子
 

大きな口がユーモラス
 

版画の下には、デコレーションされた版も飾られている


イギリス館2階に展示されているのは、ワシン坂通りを挟んだ向かいにあるヨコハマ・インターナショナルスクールの作品。それぞれ個性的でのびやかな表現が面白い。
 


ヨコハマ・インターナショナルスクールの生徒たちの作品。クールな色使い


エリスマン邸には、地下ホールに横浜雙葉の小学校・中学校・高等学校と、2階に横浜市立元街小学校の作品。
 


焼物やお雛様、スケッチ、立体造形などバラエティ豊かな元街小学校
 

ホールの横浜雙葉、幅広い年齢層の作品が揃っていて、全体で「成長」という作品を見ているよう


ブラフ18番館は、2階でフェリス女学院中学校・高等学校と横浜共立学園中学校、ホールで中央大学横浜山手中学校・高等学校の作品展示。
 


ホールの中央大学横浜山手中学校・高等学校には、ステンドグラスのほか山手西洋館の絵画なども


他にも、ベーリック・ホール、外交官の家、大佛次郎記念館にユースギャラリーの展示がされている。