この機会に本音でぶっちゃけちゃってくださ〜い

　
入社2年目の鎌田一史（かまた・かずふみ）さん、ドアやサッシなどの建材を住宅の建設現場に運ぶ仕事をしているという。
　

他の運送会社で勤務経験もあるという鎌田さん

　
「弊社の一番の魅力は人。怖い人、理不尽な人がいないので、長く働き続けたい環境です。自分が設備を運び込んだ現場で家が建っているのを目にした時などは、やりがいを感じますね」
　
入社して丸3年が経つという堀越俊（ほりこし・しゅん）さん、以前はメーカーでものづくりに携わっていたが、同社に転職して人と会う機会が増えたという。
　

堀越さんは言いたいことを言える環境が気に入っているとか

　
「時間に追われることもあり、正直キツイと感じることもあります。でも逆に、自分次第で時間を自由に使えるメリットも。顔なじみの得意先とはおしゃべりしたり、社内でも上の人間にも冗談を言ったりと、コミュニケーションを楽しめる職場でもあります」
　
以前は職人として、現場で建材などを受け取る立場にあったという牧野大夢（まきの・ひろむ）さん、入社から1年半が経過した。
　

「大きい車っていいですよね」と牧野さん

　
「子どものころからトラックが好きで、トラックに乗りたいという気持ちで入社しました。当初は荷物の重さをツラく感じたりもしましたが、慣れるものです。弊社は免許取得に補助が出るのもありがたいですね。大きい車は男のロマンですから」
　
そんな思い思いに働く男性社員たち、女性社員の目にはどう映っているのだろう。
　

働く男たち、女性目線では？

　
「運送会社というと怖い人が多いのかなと思っていましたが、みんなやさしく仕事を教えてくれて働きやすい環境です。倉庫作業や現場を手伝うときには、力持ちの男性ドライバーの姿に『素敵だなぁ』なんて思うことも」
　
とは、入社1年目の総務部北山沙織（きたやま・さおり）さん。東日本大震災をきっかけに物流に興味を持って、同社を就職先に選んだそうだ。
　

「苦手だったPC操作も1から教えてもらいました」と北山さん

　
「男性の職場と思われがちですが、本社に3人、瀬谷と平塚の事業所にそれぞれ1人ずつ女性社員がいて、今度一緒に遊びに行こうなんて話しています。今年（2018年）の4月には、ついに女性ドライバーが入社予定で、楽しみに待っているところなんですよ」
　

女性が働き続けられる会社として、妊娠・出産・復職時の支援にも取り組む

　
最後に、仲松社長に今後の展望を伺ってみよう。
　
「いつか宮古島に恩返ししたいと考えていて、社員向けでありながら宮古島に里帰りしたい一般の人も利用できるような保養施設を作りたいと思っています。もう土地は取得済みで、どんな施設にするか考えているところです。2018年1月には幹部社員を率いて初の“沖縄社内サミット”を開催。今後、まずは酒の運送を手がける沖縄事業所を出す予定なんですよ」
　

横浜から沖縄へ！
　

この看板を沖縄で見る日も近い！？

　
　
　
取材を終えて
　
もちろん、どんな仕事にもやりがいと、その仕事ならではの辛さの両方があるもの。他者が作った商品を「運ぶ」仕事にも、ならではのやりがいと辛さがあるだろう。
　
そんななか、「株式会社大松運輸」はこれまで業界が軽視してきた社員満足度にいちはやく注目。満足度を上げて辛さを補い、やりがいや楽しさの部分を感じやすい環境に整えることで、魅力ある運送会社へと成長した。
　
課題の多い業界ではあるが、“社員満足”はその課題を克服する１つのキーワードであるように思える。今後も業界の“当たり前”にチャレンジし続け、ぜひ幸せを「運ぶ」ことを継続してほしいと切に願った。
　
　
―終わり―
　
　
HP／http://www.t-daimatsu.com
　
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