【食レポ】大船に昆虫食を売る自動販売機が! 聖なる日に身体を張って食べました!

ココがキニナル!
大船駅笠間口の近くに昆虫食の自動販売機があります。今ブームだそうですが私には口に入れる勇気がありませんので代わりに食レポお願いします。(山下公園のカモメさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
初めて口にした昆虫食は、意外と普通の商品からクセが強い商品まであり、ふり幅がすごかった。国内でも徐々に昆虫料理を提供する飲食店が増えてきているという。
ライター:はまれぽ編集部
	街中が煌めく(きらめく)聖なるクリスマス。
	そんなカップルしか目に入らない日にする調査は、“できれば本当は無視したい”(虫だけにね)キニナル投稿からだ。
	はまれぽ編集部が全力で身体を張ったので、絶対に最後まで読んでほしい。
	
	
	―12月某日―
	
	某はまれぽ編集部員「キニナル投稿に、昆虫食の自販機があるってきてますよ(笑)」。
	“見つかってしまった・・・見て見ぬふりをしていたのに!!”と心の中で叫んだ筆者。
	
	筆者「編集部全員で食べてくれるならやります・・・」
	
	はまれぽ編集部員「やりましょう! 全種類やりたいですね」。
	
	“なぜそんなに乗り気なのか・・・”と調査することになってしまった。
	 
	 
	 
	それは意外なところに・・・
	 
	重い足取りだったが昆虫食を販売する自動販売機を探すため、JR大船駅の笠間口に降りたった。
	 
	
	
	なんていい天気。調査することになり、まさに“青天霹靂(せいてんのへきれき)”
	 
	笠間口を背に、左側へ50歩ほど歩くとそれはあった。
	 
	
	
	なぜこんなすぐに見つかるの・・・
	 
	この自動販売機が設置されている場所は、マンションの1階部分にテナントとして入居しているとある事務所。ガラス張りの扉はスライド式になっており、中は小部屋のようであまり広くない。外に飲料を扱う自動販売機が2台、中には例の“昆虫食”の自動販売機が1台とその他3台の自動販売機が設置されている。
	 
	
	
	ガラス越しの扉なので嫌でも目に入る・・・
	 
	
	自販機の隣にはこんなうたい文句が。この看板がエグい!
	 
	いったいどんな昆虫食が販売されているのか。キニナル、ラインナップを紹介しよう。
	 
	
	値段は普通のスナック菓子より高い・・・(クリックして拡大)
	  
	
	虫!! すごい虫!!(クリックして拡大)
	  
	
	サソリやバッタやコオロギなどが。もう言葉も出てこない(クリックして拡大)
	 
	“取材の基本は周辺の聞き込みから!!”と、実食を後回しにする逃げ腰の筆者をどうか許して欲しい。
	この自動販売機が設置されている場所を中心に、左隣に店を構える某チェーン店の弁当屋さんと右隣にある薬局に聞き込みをしてみた。
	しかし、某チェーン店の弁当屋さんも薬局も「あることは知ってるんですけどね~・・・」としか情報が得られなかった。
	
	意を決し、自動販売機が設置されている場所に大きく掲げられている看板の会社に電話をかけてみることに。その会社は以前、はまれぽでも取材をした「株式会社ピープル」という、様々な種類の自動販売機のレンタルと設置場所のレンタルを行っている会社だった。
	
	
自動販売機のレンタル会社「ピープル」の記事はこちら
	
	「あれ? 近くに誰かいませんか? ちょっと待っててください!」と電話が切れるとすぐに、冷凍商品を売る自動販売機の方からゴソゴソと音が。
	 
	
	身長157cmしかない筆者の胸くらいの高さの自動販売機が・・・
	 
	すると、この自動販売機の後ろの壁が開き、ピープルのスタッフが現れた!
	開いた壁の方から自動販売機を手前に押し出し、“秘密の部屋”のようなオフィスにお招きいただいた。
	早速、ピープルの大川和光(おおかわ・かずみつ)代表に、昆虫食を販売しているのはどんな会社なのか伺った。すると思いもよらない答えが返ってきた。
	
	「昆虫食を販売しているのは個人の方なんですよ」
	
	目から鱗(うろこ)だ。
	
	「最初は昆虫食を販売できる、自動販売機のレンタル依頼を受けていたんですけどね。まー扱っているものが特殊ですから、設置場所にも困っていたそうなので、うちで引き受けました」
	
	“ぜひ取材させていただきたい”という筆者の厚かましいお願いに対し、大川さんは快く、昆虫食を販売する主に電話をかけてくれた。しかし、この場での電話は空振りで終わってしまったので改めて後日、電話取材をさせていただいた。
	 
	 
	 
	昆虫食を売る「合同会社ワサビ」とは
	 
	2年ほど前から世界的に有名になってきている昆虫食。伊勢佐木町や都内にも次々と昆虫料理のお店がオープンしている。以前はまれぽでも、野毛にあるゲテモノ料理屋の「珍獣屋」を取材した。
	
	
「珍獣屋」の記事はこちら
	
	今回の昆虫食を自動販売機で販売している主の正体は、ウィジャヤ沙織(うぃじゃや・さおり)さんという女性だった。
	 
	
	写真提供ありがとうございます!
	 
	旦那さんがアジア系の外国人で、ディープなタイ料理や中国料理を食べに行き、昆虫料理を口にするようになったそうだ。
	その後も昆虫料理を提供する店に通っていた沙織さん。都内にあるコオロギラーメンを食べ、そのコオロギラーメンが美味しかったことから昆虫食専門のお店を持ちたいと考えたという。その後、沙織さんを代表に2019年3月8日に「合同会社ワサビ」という昆虫食を扱う会社を設立したが、資金の都合でまずは昆虫食を販売する自動販売機を設置したそうだ。
	
	社名である「ワサビ」の由来は「昆虫食事業が盛んな東南アジアや北欧・北米の人に覚えやすく、国際的にも覚えやすい名前を探し「ワサビ」を思いつきました。旦那の名前が、“ワヒュー”、私が“さおり”で“ビジネス”の、頭文字からきています」と教えてくれた。
	
	自動販売機で販売している昆虫食の商品は、昆虫食を研究している大学生たちが立ち上げた企業の商品や、昆虫食の先進国であるタイやラオスの会社の商品だ。
	 
	
	
	世界中を巡る某人気バラエティー番組で見かける光景(写真はフリー素材から)
	 
	前者の企業が開発している昆虫食は、お菓子に加工されたものが中心。沙織さんも「プロテインバーや甘いお煎餅がおすすめです」と教えてくれた。
	タイやラオスの会社の商品は、虫を素揚げにしたもので、昆虫の形がそのまま残っている。
	大船の自動販売機には、今月中に沙織さんおすすめの「コオロギ煎餅」が追加される予定だ。
	 
	
	
	「FUTURENAUT合同会社」が作ったコオロギ煎餅
	 
	ちなみに、昆虫食のキニナル売上だが、この昆虫食の自動販売機は、設置してまだ1ヶ月経っていないにもかかわらず、およそ5万円の売り上げがあるそう。思ったより売上があって、すごい・・・。
	大船にある自動販売機が第1号。今後、九州に設置予定だと教えてくれた。
	 
	 
	
	 






