ハマの伝説! レストラン「タイクーン」! 今年は横浜式バーベキューで激ウマ!
ココがキニナル!
ハマの伝説的レストラン「タイクーン」で、バーベキューができるらしいんですけども、詳細をレポートしてください。横浜BBQ協会公認バーベキューって何?(ところてん二郎)
はまれぽ調査結果!
船やジェットスキーでも来店可能。肉も野菜もフルーツも、素材のまま焼き上げ、喰らうのがヨコハマBBQスタイル。伝説を経験でき、激ウマです!
ライター:山口千恵
たとえば、アートブレイキー、スティーヴィー・ワンダー、プリンス・・・
彼らが奏でるメロディーが聞こえてきたら、ヨコハマの素敵な大人たちはみんな、まるで秘密の暗号をつぶやくかのように口にする新山下町のレストラン「タイクーン」。
世界のレジェンドたちの貴重な伝説が、「タイクーン」には刻まれている。
ヨコハマの歴史的建築物のひとつと言っても過言ではない。
その歴史については、はまれぽの過去の記事を参照してほしい。
タイクーンは2015年(平成27年)5月に閉店
その「タイクーン」が、今年は期間限定で「TYCOON SEA SIDE BBQ PARK 2017」(2017年7月1日~10月29日・土日祝)を開催している、とのキニナル投稿が! また、横浜BBQ協会公認のバーベキューを楽しむことができるとのこと!? チラシをよくよく見れば、なんと「レインボーシェーブアイス(¥800)」をプレゼントだってさ! わーお!(※但しコース料理注文の方に限る)
2017年、今の「タイクーン」は、どんな感じ!?
将来の夢は「格好いいおばあちゃんになること」の新人ライター・山口にとって、ハマの大人たちが常に話題にしている「タイクーン」はとてもキニナル存在。しかも、横浜認定BBQとは? ということで、はまれぽ初取材、いってきまーす!
ハマの大人たちの聖地はやっぱりここ!
ヨコハマの風景にはタグボートが良く似合います
ゲートを潜り、店内へ。
眼の前に、これぞヨコハマ、という風景が拡がる。
対岸の倉庫群はもうすぐ見納め!?
海の駅でもあるタイクーンにはクルーザーやジェットスキーでの来店者多数!
タグボートのたゆたう姿にヨコハマを想う
最初にお話を伺ったのは、「タイクーン」店長の木伏昌弘(きぶし・まさひろ)さん。
去年の夏はメキシカン・バーベキューを開催。好評を得たが、今年の夏はどうしようか? と考えていた時に、横浜BBQ協会の活動を知り、体験してみて、本場のバーベキューの魅力に惹かれたそうだ。
木伏さんはファンキーな親父さんという感じ
「本当に旨くて! 肉や野菜など、素材の旨味がそのまま伝わるBBQをお客さんに伝えたいなと思って」と木伏さん。
また、木伏さんによると、日本は焼肉文化が主流。バーベキューでも薄切り肉を焼くことが多く、いわば屋外焼肉のようなスタイル。しかし本来のバーベキューは、塊肉をそのまま焼き、みんなで切り分けて食べるそう。
首都高からはこの看板が目印!
「バーベキュー」という言葉がひとり歩きして、本来の姿から変わっている。いろいろな外来語が形骸化することはありがちだけれど、バーベキューもそうだったとは!!
では、本場のバーベキューとは、どんなものなのだろうか? 横浜BBQ協会の会長川村てつやさんにお話を聞いてみた。
横浜BBQ協会 会長の川村さん
「日本でバーベキューというと騒音・ゴミ問題、行える場所が少ないなど、まだまだ文化として根付いていない。本来バーベキューを実施したら使用後の炭もきちんと持ち帰り、来た時以上に綺麗にして帰るものなんです。(上部組織の)日本BBQ協会では『バーベ九則』いうマナーに関する原則をつくり啓蒙活動もしています」とのこと。
こちらがバーベ九則! (出典:日本BQQ協会H.Pより)
また、横浜BQQ協会では、ほかにもバーベキューを通し地域のネットワークづくりに貢献をするなど、さまざまな場所で活動をしている。
スマートにBBQができる大人はステキだ
「TYCOON SEA SIDE BBQ PARK 2017」では、その横浜BBQ協会がプロデュースしたメニューが食べられる!
会長の川村さんをはじめ、インストラクターさんから本格的な焼き方をレクチャーしてもらえて、別途料金をプラスすることで調理をお任せすることも可能だ。
また、自分のスタイルで楽しめる持ち込みプランも設定されている。
いよいよ本格的バーベキューを体験!
まずは一生懸命に火を起してしまいがちだが、「炎ではなく熱でゆっくりと食材に火を通します。」と、ここでも日本式との違いが!
米映画で見た! ような気がする可愛い形のグリル
前述のように、食材を丸ごと焼く。小間切れのお肉やカットした野菜は登場しない。
塊肉や野菜を丸ごと焼く! なんだかアメリカンな光景
また、炭はお肉の下には並べない。落ちた脂で火が起こらないようにするためだ。
それにしても、
おいしそう! もう焼けたかな?
「お腹が強いから、少しくらい生でも大丈夫! なんて人もいるだろうが、子どもやお年寄りの場合など命の危険に及ぶ可能性も。必ず中まで火を通します」と川村さん。
用意されている温度計をお肉に刺して焼き加減をチェック!
お客さんは物珍しそうに温度計を使うそう
「牛肉は57度ほどでOK。中にまで菌が入り込める鶏肉や豚肉は、それぞれ75℃、70℃になるまで焼きましょう」と、お肉を安全においしく食べる方法を教えてくれる。
またトングやコンロなどの道具の使い方なども、バーベキューを楽しみながら学ぶことができる。