新高島にあるキャッツシアター、公演終了後はどうなるの?
ココがキニナル!
新高島にあるキャッツシアターですが、5月の公演が終了した後はやはり取り壊されてしまうのでしょうか?(doaranさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
今年11月の公演終了後は、建物を取り壊し、土地を横浜市に返却することになっている。将来、横浜に劇場が戻って来る可能性はなきにしもあらず!
ライター:沢村 友美
キャッツ横浜公演は11月11日まで
商業ビルや文化施設などが立ち並び、横浜の顔として発展し続けている「みなとみらい21地区」。その一角にキヤノン・キャッツ・シアターが誕生したのは2009年11月のこと。
「世界で最も成功したミュージカルの一つ」と称されるキャッツが、横浜のアクセス抜群な人気スポットで、しかも専用の劇場で観られるとあり、開幕当時から話題を呼んだ。
横浜駅東口から徒歩約10分
そのキャッツがついに今年11月11日の公演をもって千秋楽を迎えると、このほど劇団四季より正式に発表された。
先月17日の公演後、カーテンコールで発表された
(写真提供・劇団四季/撮影・下坂敦俊)
キャッツ横浜公演は、この2年半で約74万人を動員したそうだ。千秋楽まで予定通りに進めば、丸3年で全1041回の公演が行われることになり、これは日本で2番目に長いロングランとなるらしい。(1番目の記録は、2004年から4年半に渡り品川区/五反田・大崎で行われた東京公演)
公演終了を残念に思うファンがたくさんいるに違いない。
公演終了後は、更地にして土地を横浜市に返却
これまでに多くの観客を魅了してきたシアターは、公演終了後どうなってしまうのか?
劇団四季の広報担当に問い合わせてみた。
「公演終了後は、建物を取り壊し更地の状態に戻してから、横浜市に土地を返却することになっています」とのこと。
キヤノン・キャッツ・シアターが建つ「みなとみらい21地区」は、地権者間で締結された「みなとみらい21街づくり基本協定」に基づき、計画的な市街地形成が進められているエリア。
開発途上の「みなとみらい21地区」
エリアの利用に際しては、街づくりを整備する横浜市が開発事業者を公募する。そして、あらかじめ定められた様々なルールの下、社団法人「横浜みなとみらい21」によってマネジメントが行われるという仕組みになっている。
キヤノン・キャッツ・シアターの土地利用に関する契約は、当初から期間限定とされており、公演終了はその契約期限に合わせて決められた模様。
千秋楽を告知するサインボード(横浜駅構内)
念のため横浜市都市整備局のウェブサイトを確認すると、横浜市が今後募集を予定している街区(開発募集予定街区)の中に、現在シアターが建っている「57街区」の情報が掲載されていた。
「横浜みなとみらい21公式ウェブサイト」より
土地が返却された後は、また新たな事業者によって新たな開発が進められることになるのだろう。