5月6日未明、神奈川県横浜市、横須賀市、逗子市にて4件の路上強盗事件が相次いで発生した。

県警の発表によると、帰宅途中などの女性らが若い男に脅され、現金などを奪われた。犯人と思われる男は15～20歳くらいで、身長は160～170センチ、グレーのパーカーを着用。

いずれも犯行の手口が似ていることと、男の目撃証言から、同一犯の可能性もあるとみて調べているという。

事件の詳細

5月6日の午前0時10分ごろ、横須賀市長浦町で、男が大学1年生の女性（18）に刃物のようなものを見せ、「金を出せ」と脅迫。そして現金約1000円の入った財布を奪い逃走。約30分後に、逗子市逗子の路上にて、女性会社員（43）に同じ手口で脅迫するが、通行人に助けを求め、男は何もとらずに逃げた。
　

今回、横浜市内で発生した事件のおおよその場所（Googleマップより）

その約20分後の午前1時ごろ、横浜市金沢区大道にて、男が無職女性（74）に「金をだせ」と刃物のようなものを突きつけて脅し、現金約5万円の入ったバッグを奪った。さらに、その1時間40分後には同区能見台にて、男が自営業の女性（67）にいずれの犯行と同じように刃物を突きつけ脅迫するが、女性が大声を出したため、男はそのまま逃走したという。

以前、「横浜・藤沢で相次ぐ強盗事件、対策はどうすればいい？」にて強盗傷害事件の記事を掲載したが、今回の事件はどのような場所で事件が発生したのだろうか。まずは現地調査を開始した。

金沢区大道の状況は

最初に向かったのは、金沢区大道2丁目。最寄駅は京急六浦から徒歩20分ほどの位置で、環状4号線が付近にあって車通りも多く、昼間ではとうてい事件が起きそうに思えない。
　

最寄りの六浦駅の様子
　

人通りも多く、昼間だととうてい事件が発生するように思えない

ただ、以前の取材の時に感じたものと同様、この土地も1本裏路地に入ると街灯が少ない。
　

街灯が少なく、夜はだいぶ暗くなることが想像できる

近隣にお住まいの方たちに話を伺ったところ、夜になると大通り（環状4号線）沿いでも人通りは少なく、交通量もさほど多くないとのこと。
　

地元の人でも夜遅くは滅多に出歩かないという