外観がスナックなのに美味しいラーメンが食べられる? 東神奈川の謎の店に突撃!
ココがキニナル!
東神奈川駅を青木橋の方に歩くとスナックパブの看板が出ているのにラーメンののぼりが立っているお店がある。スナックなのにラーメン屋?はたしてその味は?(ぽんた21さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
「らぁめん夢(むう)」というラーメン屋さん。スナックの看板は前の店のものだが、現在は撤去済み。醤油スープのラーメンはとてもおいしかった。
ライター:篠田 康弘
グルメ雑誌などでは、取材した店の素晴らしさを表現する際に「看板に偽りなし」という言葉を用いることがある。
だが、スナックの看板とラーメンののぼりが一緒に立っているという今回の店は、一体どのように表現したらよいのだろう?
ラーメンを出すスナック? それともスナックみたいにお酒が飲めるラーメン屋さん?
いろいろ考えてもしょうがない。とにかく現場に行って、どのような店か確かめてみよう。
お店はどこ?
どのような店かを確認すべく、JR東神奈川駅へと向かった。
東神奈川駅西口
キニナル投稿に書いてあった通りに、東神奈川駅西口を出て青木橋方向に歩いていった。
青木橋方向へと歩いていく
地図で見るとこのような感じ
4~5分ほど歩くと、投稿にあった横浜こども専門学校にたどり着いたが、スナックの看板が出ているお店は見つからなかった。おかしいな。道を間違えただろうか?
ピンクの建物が横浜こども専門学校。スナックやパブの看板は見当たらない
近くを探してみると、横浜こども専門学校の隣に、看板はないが「ラーメン」と書かれたのぼりが立っている建物を見つけた。
「ラーメン」と書かれたのぼりのある建物
中をのぞいてみると、どうやら営業しているようだ。中に入ってキニナル投稿にあったお店をご存じでないか聞いてみると「それはうちですよ」という言葉が返ってきた。
なんですって! 目印のスナックの看板がないじゃないか。これはどういうことなのだろう?
スナックの看板があったラーメン屋さん、らぁめん夢
その後、店主の高橋究幸(たかはし・ただゆき)さんに取材を申し込み、この店についてのお話を伺わせてもらえることとなった。
店主の高橋さん
高橋さんひとりで営業しているため、営業時間中の取材は無理とのことだったので、夜の部営業前の仕込みの時間にお話を伺った。
仕込みをしている最中にお話を伺った
まずはお店の名前について伺ってみたところ「らぁめん夢(むう)」という店名とのことであった。ちなみ夢(むう)とは、高橋さんの愛犬の名前だそうだ。
店名の由来となった高橋さんの愛犬、夢(むう)ちゃん
店はカウンター7席のみ
続いていつから営業しているのか伺ったところ、2014(平成26)年の1月から営業しているとのことであった。この場所を選んだ理由は「家から近かったから」だそうだ。
高橋さんはいくつかの有名店で修行を重ね、ここに店を構える前は東京都町田市の「一番いちばん」というラーメン屋さんで働いていたそうだ。
町田市のラーメン屋さん、一番いちばん
そして、投稿にあったスナックの看板について話を伺ったところ「開店する際に外観は全くいじらなかったので、前のスナックの看板がそのまま残っていた」とのことであった。
外観に手を加えていないので、当然ながら現在のお店の看板も掲げられていない。これについては「開店前はラーメン屋以外の仕事も掛け持ちしていて、お金も時間もなく、看板まで手が回らなかった」からだそうだ。
看板がないらぁめん夢の外観
だが先に書いたように、筆者が来店した際にはスナックの看板はなかった。これについては「詳しい時期は忘れましたが、2015(平成27)年に入ってから、大家さんが気をきかせて外してくれた」そうだ。スナックの看板の写真があれば掲載したかったのだが、高橋さんの手元には残っていなかった。
この付近にスナックの看板が設置されていた