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横浜のキニナル情報が見つかる! はまれぽ.com

日本で初めて「うんこ」を商標登録! うんこって、あのうんこ!? 瀬谷区の「株式会社うんこ」に突撃!

ココがキニナル!

今日発売の東スポに「株式会社うんこ」という会社が載っていたそうです! 横浜市にあるそうですが、どんな会社なのかキニナル! ぜひ調査してください!(rtyuiさん)

はまれぽ調査結果!

「株式会社うんこ」は、うんこで世界を楽しく! 明るく! 幸せに! と真剣に願っている、うんこ系グッズ専門の販売会社だった

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ライター:おとも尚美

今「うんこ」が熱い?



2017(平成29)年3月に発売され、爆発的大ヒットを記録した『うんこ漢字ドリル』が昨今の"うんこブーム"の火付け役となったのは間違いないだろう。しかし、ブーム以前からうんこに注目し、商品化されているものも数多くあるのはご存じだろうか?

主なものだけでも、スマホアプリ『うんこ演算』(2011年)、絵本『うんこしりとり』(2013年)、2013年に発足した「日本うんこ学会」が開発中の大腸菌擬人化ゲームアプリ『うんコレ』、うんこ味のカレー専門店としてオープンした「志み津」など。年表にしてみると以下の通りだ。

 

 

そして、読者からのキニナル投稿によると横浜市に「株式会社うんこ」という会社が存在するという。

いやいや、まさかあの「うんこ」そのものを社名になんてしないでしょう? "運行"関連の会社か何かでは? あまり期待をせずに早速下調べしてみると・・・

 

インパクトの強すぎるホームページを発見
 

どうやらネットショップらしい。さらに取り扱っている商品を見てみると・・・

 

文字通り「うんこ」である
 

これまたインパクトのあり過ぎるうんこグッズの数々が掲載されている。こ、これは取材に行かねば! と、早速アポイントメントの電話をすると、電話口から・・・

「株式会社うんこです」

物凄く低いトーンで抑揚のない声の応答に少し怖さを感じたが、取材は快諾して頂いた。

当日は「株式会社うんこ」ではなく「株式会社のばのば(以下、のばのば)」という会社で取材に応じてくださるのことで、いざ突撃。

 

「株式会社のばのば」に到着
 

山積みの段ボール
 

・・・社用車? 
 

事務所の階段にあった「ブルース・リー」もとい「ブルース・ノバ」
 

少し緊張しつつ、「株式会社のばのば」のドアをノックする。

感じの良いスタッフの方が応接室に案内して下さり、そこで社長を待つことになったのだが・・・応接室のうんこ加減が半端ない。

 

うんこ型の香炉
 

うんこが入った茶碗
 

うんこ帽。誰が被るのだろう?
 

仮面なのはわかるけど・・・何マン? 
 

社長がいらっしゃるまでの約3分間、編集部の大日方と共に「すごい、なにこれ!」、「これ見てくださいよ!」などと、さまざまなものに驚愕しつつも声を押し殺しクスクス笑いながら待たせていただいた。



株式会社うんこ 代表取締役 野畑昭彦社長登場



肩にかかる髪をおでこ全開にして後ろで縛り、首にはシルバーのうんこネックレス。着ている服はうんこTシャツに、うんこ半ズボン&うんこ靴。まさにうんこでトータルコーディネートされた出で立ちで登場した、野畑昭彦(のばた・あきひこ)社長にお話を伺う。

 

とっても気さくで熱い方です
 

野畑社長が履いていた靴。可愛すぎる
 

「本業はこっちなんですよ。うんこはまだ副業の域というか」

株式会社うんこがどんな会社なのかを質問させていただくと、まずこんな答えが返ってきた。こっちというのは、きょう取材にお伺いした「のばのば」のことである。

会社組織となったのは1957(昭和32)年。野畑社長の祖父がリヤカーで肌着を売り歩いたのが始まり。その後、職人のための手袋、地下足袋を扱う卸問屋さんになり、安全靴が主流になってからは安全靴の売上が8割を占める様になったという。野畑さんが3代目社長を継ぐこととなり、社名も「有限会社野畑商店」から「株式会社のばのば」に変更。

「だって、こっちの方が名前を覚えてもらえるでしょ?」と、野畑社長は語る。

 

野畑商店だった頃の看板がそのまま残っていた
 

「のばのば」の業務内容は大きく分けて2つ。輸入した安全靴や手袋の卸しと国内のメーカーが作った安全靴の卸しだ。
既存製品との差別化をはかり、付加価値をつけるために独自のデザインを施した自社ブランドの安全靴は評判も売上も良かった。

しかし、国内の大手スポーツメーカーが安全靴を発売したことで市場は激変。結果、自社製品は売れなくなり、スポーツメーカーの製品の扱いが業務のメインになるが、利益率は下がる一方に。

そこで閃いた野畑社長。「そうだ! 俺、50歳になるまでに服屋やりたかったんだった!」と一念発起。「株式会社ばのばの(以下、ばのばの)」の誕生である。(えっ? うんこはまだ?)

 

話、脱線してない? ごめんね。と何度も気遣ってくださる野畑社長
 

しかし、「ばのばの」は人任せにしてしまい、すぐに資金が底をついた。だが、会社をクローズしてしまうと借金を一括返済しなければならなくなるという理由で休眠会社として名前は残すことに。

そして、本業「のばのば」では利益をあげるために試行錯誤しては失敗する日々が続く。
「これからはネットの時代だ!」と、ネットショップをオープンさせた。しかし、有利な価格で商品を仕入れることのできる問屋が小売りを始めたことに同業の小売店は黙ってはいなかった。

あちこちからお叱りを受け、この時ばかりは、頭を丸めて方々に謝罪に出向いたという。叱られまくった野畑社長だが、どうしてもネットショップには関わらなければならないと強く思っていた。

 

「のばのばのばのば・・・」と繰り返していたら
「ばのばの」になったから社名を「ばのばの」にしたのだそう