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横浜市の特別高度救助部隊「スーパーレンジャー」とは?

ココがキニナル!

横浜市の特別高度救助部隊「スーパーレンジャー」について知りたい!(はまれぽ編集部さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

スーパーレンジャーは、救助に関する知識や経験を持ち、難易度の高い救助を行う部隊。その救助活動は訓練と救助に対する使命感に支えられていた。

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ライター:吉澤 由美子

スーパーレンジャーの活動



現在、SRは56名。機動第一救助隊、機動第二救助隊、機動特殊災害対応隊の3つの隊が24時間交代で勤務している。

通常は、朝8:30から翌朝8:30までの24時間勤務、24時間休みの繰り返しで、4週8休。勤務時間中には交代で休憩や仮眠の時間がある。
 


事務所の奥に仮眠をとる部屋がある


消防では、消火や救助に行くことを「出場(しゅつじょう)」と呼ぶ。
 


機動第二救助工作車。街中では、子どもたちがSRの文字を見つけて手を振ってくれる


船舶や航空機、コンビナート、長大なトンネルなどで起こった特殊災害や、そのほかの高度な救助技術が求められる災害にSRは出場する。
 


SRをモデルにしたドラマ『RESCUE~特別高度救助隊』でもロゴが
使われた


また、通常の火災や交通事故にも出場し、YRや消防隊員が安全に活動できるよう、より高度な技術や資機材を使ってバックアップやサポートを行っている。

昨年、SRが出場した事案件数は595件。1日5~6回出動ということもよくあり、帰ってきて資機材の準備を行ってまたすぐ出ていくことも珍しくない。

なお、SRは緊急消防援助隊に登録されているので、横浜市内の火災や事故への対応以外に、大規模災害が起きたら他県にも赴き、現地で捜索・救助活動を行う。

東日本大震災では、宮城県仙台市で捜索・救助活動行い、東京電力福島第一原発事故にも出場した。

そして、こうした現場の仕事だけでなく、最新の救助技術について研究や検証を行い、それをマニュアルなどにまとめるのもSRの仕事のひとつ。研究や検証の成果は、YRや消防隊員への最新の技術指導や、消防学校で行う救助隊員の育成にも生かされている。

さらに装備の整備点検や、救助技術の訓練、車両や装備の習熟訓練など活動内容は多岐にわたる。特別高度車両は11台あり、装備の使い方も含めすべての車両について徹底的に訓練を行い、習熟する。
 


機動第2救助工作車の救助用資機材は用途ごとに区分けされている


見せていただいた機動第2救助工作車は、人命救助、特殊災害等多様な災害に対応するための車両。多種の救助用資機材を積載し、ウィンチや照明装置、火災にも対応するため高圧消火装置も積載している。
 


上部にハシゴ
 

運転席


特殊車両には必要な装備がコンパクトに収納されている。交通事故で車がつぶれた時に中に取り残された人を救出するための道具、水難救助のためのウエットスーツ、防火服などが目的別にまとめられ、いつでも素早く使用できるよう手入れされている。
 


多様な災害に対応する装備の数々
 

車用カッターなどが並ぶ