賑やかさと静けさを両方持つ街。はま旅Vol.79 「立場編」
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第79回は、賑やかさと静けさを両方持つ街「立場駅」周辺をぶらり。
ライター:沢村 友美
日本式庭園の緑に憩う
かまくらみち沿いで気になる看板を見つけた。「農園」とあり、奥には庭園が広がっている。
道路沿いに突如出現した緑の空間
園主の鈴木さんに話を伺うことができた。
右が鈴木さん、左は庭師の吉川さん
ここでは造園用の樹木を育て販売している。戦前から続く農園で、純和風の庭づくりが専門だそう。
事務所前の植木も美しく整えられていた
鈴木さんが「立場」に住み始めたのは40年くらい前とのことだが、やはり「青木さんの店以外、ほんっとに何もなかった」そう。
「交差点の辺りにも民家がほとんどなくて、畑とか田んぼばっかり。牛を飼っていた家もありましたよ」
大手スーパーや銀行が建ち、バスターミナルが整備されている現在とは全く異なる光景だったようだ。
「地下鉄が開通するまでは戸塚までバスで1時間くらいかかっていたから、今の方が便利」
思いがけず「立場」の昔を知る方からの貴重な話を聞くことができた。
せっかくなので敷地内を散策させていただくと、植木だけでなく、石灯籠やオブジェもたくさん置かれていた。
2011年3月の地震で倒壊したものも多いそう
庭師吉川さんの職人魂が炸裂した、遊び心溢れる植え込みも。
テーマはお散歩中のアヒルちゃん親子
万年生きたら亀もこのくらい巨大に!?
焼きたてのふわふわパンケーキ
農園を出たら「パンケーキCafé & Diningあいあん」へ。昼どきは主にパンケーキ、夜は燻製料理を提供する店だ。
美容室などが入るビルの2階にある
ランチタイムの定番は、プレーンパンケーキ3枚にスープ&サラダが付くセット(750円)。
このほか、アイスクリームをトッピングしたもの、自家製ソーセージやベーコンと相性のよい胚芽パンケーキもある。
黒板には「本日のおすすめ」も
迷った末、店員さんに相談し「本日のおすすめ」から1品をオーダー。
明るい接客が好印象の青木さん
パンケーキは注文を受けてから、オーナーのKojiさんが一枚一枚丁寧に焼く。
見るからにふっくらしていておいしそう
待つこと15~20分。運ばれてきたのは、PCバーガー(チキン)バターポテト付とアイスティーのセット(950円)。
バーガースタイルのパンケーキは初めて!
通常の胚芽パンケーキよりも固めに仕上げているとのことだったが、それでもふわふわだった。
胚芽の香りがダイレクトに感じられるので好みは分かれるだろうが、素朴な風味とつぶつぶ感が悪くない、と筆者は思う。
半熟たまごの黄身をつぶし、チキンのハンバーグにしっかりからめる食べ方が気に入った。