横浜から東京まで行けるフェリーってどんな感じ?
ココがキニナル!
横浜から東京までフェリーでいけるそうです。どんな感じなんですか?(jampangさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
約1500円で1時間半の東京湾クルーズが楽しめるのに乗船者数が少ない穴場と言える航路だった!夜景が楽しめるのでデートで利用するのもお勧め!
ライター:篠原 章公
実際に乗船! (つづき)
そうこうしているうちに船は出発。
あわててデッキに出ると、横浜の夜景がどんどんと遠ざかっていく。
デッキから横浜方面
ベイブリッジをくぐる
横浜から東京まで、普段であれば電車で数十分うつらうつらしながら過ごすところだが、船に乗るとまた違った感覚に浸ることができる。
遠ざかる横浜に旅情を感じつつ、再び船内へ。
船内の様子
船内では客室をはじめいたるところでテレビが放映されており、そのうちの一つでは現在地がリアルタイムで分かるようになっていた。
現在地を知らせるテレビ
その他、船に使われているロープの展示や、自由に読んでよさそうな本も置かれていた。
「かめりあ丸」で使われているロープ(左)と雑然と置かれていた本(右)
できれば特等室の様子も調査できればよかったのだが、完全な個室となっているためこの場での調査は断念することに。
広い船内を見て回っているうちにデッキの方から声が聞こえてきたので、再びデッキに出る。すると目の前には東京ゲートブリッジ。遠くからではあったがハッキリ確認することができた。
今年開通した東京ゲートブリッジ
潮風に吹かれながら夜景を眺めているとあっという間に陸が近づいてくる。
東京タワーも見えてきた
レインボーブリッジをくぐる
運が良ければこんな写真も
他の乗客も思い思いに夜景を楽しんでいた
そうこうしているうちに船はほぼ定刻通りに竹芝客船ターミナルへ到着。
無事に接岸
横浜から約1時間30分。東京についた
帰りがけに、写真はNGながら横浜から乗船したという20代のカップルにお話を伺うことができた。
「二人とも東京に住んでいて、今日は横浜で遊んだ帰りに乗船しました。人が少なくて、ゆったり夜景を楽しめたのがよかった」とのこと。
確かに、混み合っていない中でゆったりと夜景をカップルで楽しむことができるこの航路は、デートスポットとしてかなり穴場なのではないか…などと思いつつ、筆者は竹芝客船ターミナルを後にした。
東海汽船へ取材
実際に乗船してみたわけだが、まだまだキニナル点も多いという事で東海汽船に取材を敢行。
広報宣伝室の横坂さんに回答をいただくことができた。
――運行の経緯は?
「社史によると、創業当時1889(明治22)年の航路の一つに東京~木更津間があり、この航路において1904(明治37)年から横浜へ寄港しているようです」
――東京~横浜間の平均乗船者数は?
「一回の運行あたりの平均乗船者数は算出できませんでしたが、2011年度は年間で804人の乗船が確認できております」
――なぜ夏季は運行していないのか
「夏季は東京~利島・新島・式根島・神津島航路の船を東京湾納涼船として運行させているため、時間的に横浜への寄港は厳しくなっております」
――今後の運行予定は?
「これからも現在と同様に運行する予定です。東京~横浜間では、ベイブリッジ、レインボーブリッジ、お台場、羽田空港から離着陸する飛行機などをご覧いただけます。ぜひ多くのお客様に海からの夜景を楽しんでいただきたいと考えております」
まとめ
横浜~東京間を運航するキニナル船に乗ってみた今回の取材。
実際に乗船した率直な感想は、リーズナブルにゆったりと東京湾クルーズが楽しめるこの航路は結構な穴場、大切な人と乗るのはもちろん、船・乗り物好きな方なら1人でも十分楽しめると感じた。
なにより人が多くなくまったりとした雰囲気の中で過ごせるのが好印象だった。
個人的にはいつか特等室を取って乗船してみたい。
特等室内観(画像提供:東海汽船)
― 終わり ―
kotaroさん
2012年10月15日 12時20分
東海汽船は基本的にフェリーは保有していません。フェリーは自動車・2輪車等と乗客を同時に運搬する旅客船のことです。かめりあ丸は旅客船ではあってもフェリーではないのです(島の住民のための自動車等は運搬します)事前知識・勉強が圧倒的に不足しています。元旅行会社 運輸制度担当者より
ryutafeijoadaさん
2012年10月14日 23時30分
デイリーポータルZで6年前にやってますよね。この企画。自分ものりました(確かに楽しかったです)が、もうすこし調べてから記事にした方がいいと思いますよ。http://portal.nifty.com/2006/05/02/d/
ushinさん
2012年10月13日 22時57分
kazam1205さんの疑問は、一般的にフェリーというと自動車が斜路で船内に乗り入れてゆく「カーフェリー」が一般的なイメージであるためだと思いますが、貨客船によって貨物も輸送する場合、本来の意味でのフェリーと呼べるもと思います。東海汽船のサイトを調べてみましたが、自動車は扱わないかもしれませんが二輪車限定の輸送に関する記述など、本土と伊豆諸島間の小貨物輸送に関する案内もあり、旅客輸送の陰に隠れて物資輸送の役目も果たしているのだと思います。