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シーパラダイスには行かない!? はま旅Vol.86「八景島編」

ココがキニナル!

横浜市内全駅全下車の「はま旅」第86回は、シーサイドライン「八景島」駅。そこは魅力たっぷり、人情味にあふれる漁師町だった。

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ライター:吉田 忍

釣船ってどんな感じ?
 


釣船店が並んでいる


ずらりと釣船店が並んでいるが、時間はお昼過ぎ。すでに出港してしまっていて、ほとんどが閉まっている。近づいてみると1軒だけ開いていた。ほっとしてお話を伺う。
 


初代の小山金次さんにちなんだ屋号、小金丸(こきんまる)


釣り船の料金は他所もだいたい同じで、1日9000円くらいだとのこと。船にはトイレも付いていて、最近は女性客も多く、女性ひとりで来る方もいらっしゃるとのこと。

小金丸はアジ専門で有名。船には息子さんが乗られていて、ご主人は入念に道具の手入れをされていた。
「今、ここで釣れるアジは特別よ。黄色っぽい色ですごく脂が乗っていて美味しいのよ」と奥様。初心者でも10~20匹くらいは釣れるそう。

小金丸はアジ専門だが、他の船では、太刀魚や甲イカ(スミイカ)が釣れているとのお話。
 


小金丸の小山さんご夫婦。お元気ですねと言うと「96歳のおばあちゃんもいるわよ」


やっぱり新鮮な魚は美味いですよねと喉を鳴らすと、「漁港でどんぶり屋をやってるから、食べて来たら」と教えていただいた。



漁港のどんぶり屋ででっかい穴子どんぶりを食す
 


大漁旗と千客万来・小柴のどんぶり営業中の横断幕がある柴漁港


横浜にはみなとみらいのような場所もあるけれど、漁港もある。なかなか奥深い街なのだ。漁協の越さんにお話を伺った。
 


漁協の越さん


横浜市で漁業を営む方の人数を聞いてみると、ここ、本所・芝支所に140人くらい、そして本牧と金沢にそれぞれ40人くらいだとのこと。高齢化で廃業する方が多く、後継者が少ないので、年々減ってきているとのお話だった。

横浜市内に漁業も残ってほしい。そんな事を考えながら、ちょっと遅めのお昼ごはん。
 


和風テラス席を備えた「小柴どんぶりや」
 

晩秋とはいえ快晴のお昼過ぎ。よしずの影が心地いい


「小柴どんぶりや」は、金、土、日だけ営業している店で、柴漁港内にある。ちなみに「小柴」は昔の呼び名だとか。11時から14時までの営業だが、売り切れ次第閉店になるとのこと。
 


漁師の奥さんたちで営業している


「この時期の穴子は大型なので骨に注意してください」という張り紙があった。と、いうことは、穴子を食うのが良いに違いないと注文。2本の穴子がにょっきりとはみ出している姿に感動。
 


穴子2本どんぶり。ナスとピーマンの天ぷら付きで1000円。穴子は25センチくらいある


でかい、美味い、安い。がつがつ食べながらも注文時に迷ったほかのどんぶりもキニナル。隣のお客さんに「地魚どんぶり」を見せてもらった。こちらは、旬の太刀魚、海老、甲イカ、ナス、ピーマン。
 


写真も撮らせていただいた「地魚どんぶり(900円)」


「ふわふわでしっかりした味の太刀魚、ぷりぷりの海老、ねっとりしたイカ」との感想を聞く。うぅ、次回はこれにしよう。

漁協の越さんに、日曜、祝日は魚の直売もやっていると聞いていたので、ちょっと見に行く。
 


日曜、祝日だけ営業なので閉まっていた直売所


直売所は天候などにより漁が無いと営業されないので注意が必要。電話で確認してからお越しくださいと記してあった。11月は、太刀魚、エボダイ、シログチ(イシモチ)、甲イカなどが並ぶ。
 


漁船がずらりとならぶ柴漁港


漁港を出て通りを渡ると、ひときわ目立つ黄色い建物が目に入った。