シーパラダイスには行かない!? はま旅Vol.86「八景島編」
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第86回は、シーサイドライン「八景島」駅。そこは魅力たっぷり、人情味にあふれる漁師町だった。
ライター:吉田 忍
漁師町を探検して戦争体験を聞く
黄色い建物はパン屋「ブレーメン」
以前、はまれぽにも登場した「ブレーメン」は昔、シャコや穴子のパンで有名だった。漁獲量が減ったので今ではそういったパンは作っていないとのことだが、カボチャを練り込んだパンや、カツカレーパンという変わり種があった。
パンプキンチーズハース(300円)
カツカレーパン!(250円)
八景あんぱん(170円)
ブレーメンの長嶌(ながしま)さん
このパン屋さんのあたりは、昔は海だった。少し歩くとかつて漁協だった場所が公園になっている。
漁協があった公園
柴仲町公園・柴漁業協同組合の跡地とある石碑
公園の柵はボラード(係留柱)の形
この公園を境に街並みが変わる。海側は平坦で新しく、山側は道が狭く坂道で漁師町を思わせる風情がたっぷり残っている。
昔の風情が残る街
公園の先はすぐに坂道になる
このあたりは昔、海からすぐに坂道になる漁師町だったのだ。
細くて風情のある道や階段
小道や階段を思いつくままにゆっくりと散歩した後、公園近くにいたおばあちゃんに声を掛けた。
息子さんが現在も漁師をされている宍倉さん
宍倉さんは、西区赤門に住んでいた15歳の時に1万人もの死者を出した横浜大空襲に遭われた。防空壕はほぼ役に立たなかったけれど、野毛山に逃げたので助かったという。
お元気なのは新鮮な魚を食べているからですかと聞くと、「魚は飽きちゃったわよ。お肉の方が美味しいわね」。
船の給油に遭遇
漁港に戻ってみると給油中の船がいた。
給油中の船
給油口は車と同じような感じ
給油装置全体
上の写真の電話ボックスのようなものの中。セルフ方式になっている
お話を伺うと、この船は釣り船の「みきまる(三喜丸)」燃料タンクの容量は1500リッターで、満タンにすると新島まで往復できるそう。
三喜丸の村上さん
三喜丸では、アジ、タイ、甲イカが今のターゲット。アジや甲イカは比較的簡単に釣れるので、今の時期は初心者にもお勧めだとのことだった。
旅を終えて
八景島駅で降りて、あえてメジャーな八景島には行かないと決めた今回のはま旅。
最初に出会ったカモメおじさんたちの話で不安がよぎったけれど、実は紹介しきれないほど、暖かい人たちとの出会いがあった。
広々とした海の公園と昔ながらの風情が残る漁師町。海と密接にかかわってきた歴史や人情を感じる旅だった。
■今回のはま旅「八景島編」周辺
(Googleマップより)
・「シーサイド・スパ八景島」神奈川県横浜市金沢区 柴町361
・「釣り船 小金丸」横浜市金沢区柴町62
・「三喜丸釣船店」横浜市金沢区柴町296-2
・「横浜金沢観光協会・小柴名産直売所」神奈川県横浜市金沢区柴町397
・「ブレーメン」横浜市金沢区柴町345-86
―終わり―
小柴名産直売所
営業時間/日曜日、祝日の3:30~16:30(売り切れ次第終了)
※天候などにより漁が無かったときは営業されないため
電話で確認してからお越しください。
電話番号/045-785-6161(自動音声で案内)
ブレーメン
横浜市金沢区柴町345-86
営業時間/7:00~19:00
電話番号/045-788-0520
ホトリコさん
2014年07月19日 10時34分
シーパラダイスに行く時は、ボンビーなのでモトを取ろうと開園から閉園まで&閉園後でも、レストランはやっているので夕食は閉園後に、だからシーパラダイス周辺に寄り道しなかったので、たいへんありがたい記事でした。たまにはスパや海鮮料理などでまったりすごすのも良いかも。
とうさんさん
2013年03月05日 11時03分
小柴って、私は市大病院に用事があるのでたまに通りかかるが、普通は釣りの人とかアナゴ丼が美味いを名物店に行く人しか知らないイメージだよね。 だから、この記事は小柴にスポットが当たって良かった気がする。 シーサイド・スパ八景島の「釣りパック」1500円(休日1800円、 要予約)の写真が欲しかったなぁ~。 地元民ではないから昔の写真を見せられてもわからないが、アイデアとしてはいいと思いますよ。
ushinさん
2012年11月25日 11時55分
↓そう思わない人って「昔の写真を見られるようになっていると面白くない」んですかね~(笑)私の投稿は、冗談・イヤミも多いんで「そう思わない」人が居ても納得ですが、他の方のどう考えてもそう思うような内容の投稿にさえも必ず「そう思わない」を投票するヘンな人がいるようで、どんな人達なんだろうか???と、キニナル