鎌倉から世界へ!「鎌倉シャツ」の魅力に迫る!
ココがキニナル!
鎌倉シャツを取材してください。(jckさんのキニナル)
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鎌倉シャツは1993年創業の「メーカーズシャツ鎌倉」が製造するシャツの愛称。天然素材100%のドレスシャツは世界基準を見据えて作られている。
ライター:松崎 辰彦
よいシャツは天然素材であることが必須条件
鎌倉シャツのドレスシャツは、綿やリネンなど天然素材にこだわっている。これも海外基準を見据えてのことである。
松井さんいわくシャツはもともと下着から発展した歴史があり、下に何もつけずそのまま肌に触れるものだから、本来は天然素材でなければならない。とくにヨーロッパでは女性の下着は綿かシルクと決まっている。欧米で“いいシャツを着てますね”と言われるには天然素材であることが必須条件なのだ。
ボタンは高瀬貝の透明度の高い部分を使用している。こちらも天然素材だが、ボタンを見ればシャツの値段がわかるというから油断できない。
高瀬貝から作る貝殻ボタン(写真提供・メーカーズシャツ鎌倉)
素材のみならず製法技術にも秘密がある。
「弊社のメンズシャツはすべて80番手以上の糸で作った生地を使っています。“番手”とは糸の太さのことで数字が大きくなればそれだけ細くなり、生地もシルキーで高級になります。しかし縫うのも難しくなります」
注目すべきは裏側にまでこだわった縫製。鎌倉シャツは裏側もすっきりときれいに縫製してあり、一見どちらが表か見まがうほどである。 “巻き伏せ本縫い”と呼ばれる縫い目の目立たない縫製となっている。
創業当初から80番手以上の生地を扱っており、現在では100番手、120番手がスタンダードです、と松井さん。糸の細さに関連して『300(スリーハンドレッド)クラブ』という特別なブランドが設けられている。
縫製も高度な技術を使用している(写真提供・メーカーズシャツ鎌倉)
最高級の300クラブ
300クラブ。シルキーな味わいが売り物である
「300番手の糸で作られたドレスシャツのブランドが300クラブです。300番手は最も細い糸で、縫製にはきわめて高度な技術が必要です。日本で扱える工房もごく限られたところのみとなります」
中国・新彊(しんきょう)にあるコットンファームから採取した綿花を使い、特別に機械を確保して生産している。
女性向けブランドも充実している
小物類も販売している
男性向けのシャツ・ネクタイ・パンツなどはもちろん、女性向けの商品も充実し、さらに財布や名刺入れなどの小物も販売している。