鎌倉から世界へ!「鎌倉シャツ」の魅力に迫る!
ココがキニナル!
鎌倉シャツを取材してください。(jckさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
鎌倉シャツは1993年創業の「メーカーズシャツ鎌倉」が製造するシャツの愛称。天然素材100%のドレスシャツは世界基準を見据えて作られている。
ライター:松崎 辰彦
ニューヨークでも話題の鎌倉シャツ
2009年にテレビ東京の人気番組『カンブリア宮殿』で取り上げられてから、認知度が高まったという鎌倉シャツだが、最近シャツに関する大きなモデルチェンジを断行した。
「実はドレスシャツの胸ポケットに関して、弊社ブランド〈スリムフィット〉にはつけないことになりました。理由は海外で“シャツにポケットなんてあるの? カッコ悪くて着れないよ”という外国人のお客様の声が相次いだからです」
かくして〈スリムフィット〉からはポケットを外すことになったが、もう一つのブランド〈ブリティッシュフィット〉にはポケットを残すから安心してほしいとのこと。シャツは下着から発展したものだから、ポケットがあるのはおかしいということらしいが、おしゃれのためには紳士たるもの、ときに多少の不便は忍ばなければならないようだ。
こうした声を受けるようになったのも、海外出店に成功したからにほかならない。
2012年に念願のニューヨーク進出を果たした鎌倉シャツだが、洋服の本場の住人の目は鋭く、店の窓から一瞥しただけで「いいシャツだね!」と声をかけてくるとか。
ニューヨーク店の商号はKamakura Shirts
(写真提供・メーカーズシャツ鎌倉)
通常のシャツが79ドルという価格にも「この品質でこの値段は安い」と言う声が多い(300クラブは180ドル)。
ニューヨーク店の店内
(写真提供・メーカーズシャツ鎌倉)
「海外ではまだヨチヨチ歩きですが、これからどれだけ発展できるかです」という松井さん。日本のシャツがどこまで健闘するか、鎌倉シャツの今後に注目が集まっている。
取材を終えて
話を伺ったビルの1階にあるのがメーカーズシャツ鎌倉・テックステック広尾店。この店で顧客を迎えているのが水城速(みずきはやし)さんだ。見るからに雰囲気のあるジェントルマンだが、名前を聞けば驚くような有名政治家の服飾指導も依頼されるなど、男性ファッションの生き字引的存在である。
水城速さん
「日本は洋服文化ではないから仕方ないのですが、まだまだ多くの方の洋服の着こなしは完璧とは言い難いですね。大切なのはビジネス、カジュアル、フォーマルとTPOに合った服装を心がけるということです」
ファッションに無頓着な男性も多いが、「男のおしゃれは奥さんに任せてはダメです。自分で選ばないと」と厳しい。
第一印象に服装はきわめて重要です、と水城さん。当方の服装にも細かくアドバイスをもらった。
「似合わないと見ればたとえご所望されてもお断りします。売れればいいやというものではありません。お客様を不幸にしますから」
こうしたプロフェッショナルは一企業のみならず、業界全体の宝である。
「いい服を着れば自信につながります」──
これからの国際社会、言葉も大切だが、目に見えないメッセージを放つ服装にも気を抜くことはできない。そうした中で、鎌倉シャツが多くの支持と信頼を集めているのもうなずける。
いい服が自信を作る(写真提供・メーカーズシャツ鎌倉)
―終わり―
◆メーカーズシャツ鎌倉
https://www.shirt.co.jp/
とうさんさん
2013年02月27日 13時33分
シャツは国内で作っているとあるが、この5000円足らずのシャツも国内製造? だとしたら驚異的だな。 最近の国産だとつるしでも2万円くらいするからね。 500円のシャツで足りるか否かはライフスタイルの違いだからべつに気にする事ないんじゃない。
jckさん
2013年02月27日 06時33分
丁寧な取材ありがとうございます。
まやさん
2013年02月26日 12時28分
水城さんのおしゃれさに感服!元町の信濃屋さんで見かける老紳士を思い出しました。男女を問わず、年齢が高い人がシンプルにシャツを着こなしているのを見かけると、ステキだなぁと見惚れます。