横浜でロケをした「ライク・サムワン・イン・ラブ」について教えて!
ココがキニナル!
横浜で大規模ロケが行われた映画「ライク・サムワン・イン・ラブ」について取り上げてください(濱のホタルさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
当初は東京ロケを考えていたが、監督が横浜に惚れ込んで撮った映画。横浜を紹介したのは、横浜在住20年のフィルムコーディネーターのイラン人女性。
ライター:久保田 雄城
「横浜」に対するそれぞれの想い(つづき)
ちなみに、運転のシーンはゴルパリアンさんも手伝ったという。
監督の前作「トスカーナの贋作」の運転シーンでは、主人公のジュリエット・ビノッシュが、ボンネットに2台ものカメラを載せて、ほとんど前が見えない状態で自ら運転したのに(もちろん演技をしながら! しかも彼女はこの作品でカンヌ国際映画祭の女優賞も受賞している)、「(今回は)どうしておじいさん(タカシ)をみんなで守って、クルマまで押してあげているのだ」と監督は憤慨していたようである。
運転シーンはこのように撮影する(C)mk2/Eurospace
デートクラブ嬢の明子(高梨臨)が通う設定の大学のロケ地となったのは神奈川県庁。タカシが、彼女の講義が終わるのを、大学前にクルマを停めて待っているシーンが撮影された。
道路を一車線封鎖して、明子の帰りを待つメイキングシーン(C)mk2/Eurospace
ここで監督が「(道路脇の)ガードレールが邪魔だから外せ!」と指示を出したが、許可もとっていないし、さすがに県庁前なのでそれはまずいだろうと、何とかゴルパリアンさんが説得したのだが、監督はそれからご機嫌が斜めになってしまったようだ。
映画での大学(県庁)のシーン(C)mk2/Eurospace
別のシーンで街中を走っている時も、赤信号にもかかわらず「ゴー!」と言ったり、ともかく巨匠というのは、一般の感覚からすると想像もできないことをやろうとするようだ。もちろん世界的なアーティストというのは、そんな世間の常識にとらわれているようではダメなのだろう。
神奈川県庁前でのメイキングシーン(左がキアロスタミ監督、女性がゴルパリアンさん)(C)mk2/Eurospace