横浜「1000ぶら」商店街探訪Vol.6 アルバイト代で夕ごはんを! 粋な「横浜橋商店街」歩き
ココがキニナル!
活動資金1000円で横浜中の商店街をめぐる旅。第6回は「横浜橋商店街でアルバイト」!幼少期からの恩返しの気持ちをこめて店主との交流&お店をお手伝い!
ライター:山口 愛愛
漬物屋で買いすぎ、お手伝い!
(つづき)
さぁ、ここから、まけていただいた310円ぶんをお手伝いしてお返しすべく、アルバイトを開始! 足を引っ張らないようにしなくては。
「じゃぁ、八百耕さんで大根を2本買ってきてもらえますか?」と小山さん。
「はじめてのおつかい」のように、小銭を握り、意気揚々と店を出て行く
商店街の飲食店の仕入れにも使われている八百耕さん
かつて何度も買い物をしたことがある八百耕さんに到着。店長の田岡さんに主旨を伝えると「灘屋のお兄ちゃんの手伝いね! 大きくてまっすぐな大根を用意しましょう」とダンボールから、立派な大根を出してくれた。
手に取ると重い。これで1本200円!
店主の田岡さんと。「美味しいトマトもおすすめ!」
お礼をいって、灘屋に戻る。
次は陳列する商品の補充。手にビニール袋をはめ、みそ漬けの大根を足していく。
「並べ方は適当でいいんだけど、お客さんに見栄え良くお願いしますね」
「はい!」
美味しい商品の印象が悪くならないよう、丁寧に補充していく
次は、きゅうりの漬物の袋詰め。ビニール袋にきゅうり2本と汁を入れ、口を結び、陳列する。
お玉2杯分の汁を入れてから、袋を結ぶ
小山さんの手本をみながらやってみるが、思ったより難しい。見本はビニールの口がまっすぐにそろい、結び目も整っている。袋に余分な空気も入っていないのだ。
コツを教わり、何度か試してみると、ビニールのシワや曲がっていた結び目が徐々に直ってきた。
あれ、何かが違う
結ぶ前にビニールの端をそろえるのがコツ。「あーなるほど!」
小山さんは「自己満足の世界ですけど、お客さんが、ほどきやすいようにやっているんです」と笑った。この細やかな気遣いこそが「日本の心」だと感心する。
お手伝いをするなんて言ったものの、学ばせていただくことばかりだ。小山さんが店の奥で仕込みをする束の間、店番をするなどしたが、即戦力にはならず、なんだか申し訳ない。
さらに、小山さんが「よかったら中でかき氷を食べて」と休憩まで気遣ってくれた。
子どもも気軽に来られるように、と夏は100円でかき氷を売っている
お代をお支払いすると言ったが、これはアルバイトのまかないということで、ご馳走してくれた。感謝、感謝。
虹色のミックスは味が七変化
ちなみに、灘屋の奥は居酒屋になっていて、「牛スジ丼」で「ガチ丼」にも参加している。こちらも味見させてもらったが(味見ばかりで、すみません!)国産牛スジをネギや生姜や野菜と煮込み、無添加の醤油で味付けをした牛スジは柔らかく、クセになる。
居酒屋担当のミっちゃん。「牛スジ丼、イチオシです!」
結局、食べてばかりだったのだが、漬物代は半額の310円にしていただいた。灘屋の主人と楽しく交流ができ、夏の思い出となった。
はまれぽステッカーを渡し、店を後に