江ノ電鎌倉駅にカエルの車止めがある? 鎌倉に住むユニークなカエルを徹底的に調査!
ココがキニナル!
大阪在住ですが、鎌倉が大好きです。行く度に気になるのが江ノ電鎌倉駅の線路のエンドにいるカエル。イベント時期には仮装してます。なんでカエルなのか? どんな仮装があるか教えて!(エミールさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
利用客が無事「カエル」ことを祈って職員が設置したのがきっかけ。現在では鎌倉駅美化プロジェクトに組み入れられ、年6回ほど模様替えを行っている
ライター:河野 哲弥
ほかにもいた、鎌倉周辺のカエル
さて、カエルといえば、ちょうど今が繁殖のシーズン。まだまだほかにもいるに違いない。カエル探索の輪を、鎌倉駅以外へと広げてみた。
鎌倉駅の東、バスと徒歩で約20分の距離にある鎌倉宮(かまくらぐう)で発見したのは、こんなカエルたち。
左・身代わり石守(700円)、右・身代わり板守(500円)
鎌倉宮は、後醍醐天皇の皇子である護良親王(もりながしんのう)を祭った神社。1333(元弘3)年、北条軍との戦いで吉野城落城の危機が迫ると、臣下であった村上義光は護良親王のよろいを身につけ、身代わりとなって主人を助けた。
鎌倉宮内にある、村上義光の「撫で身代わり」像
この史実にあやかり、災難を「身代わり」になって引き受けてくれるというのが、これらの「カエル守り」。社務所や授与所などで販売している。
一方、その近くにあったのは、その名もズバリ「café kaeru」。
カエル好きのオーナー五十嵐哲男(いがらしてつお)さんが、定年退職を機に、2010(平成22)年から始めた喫茶店だ。
住居を改装した、一軒家カフェ
庭には、ゆかいなカエルたちが勢ぞろい
五十嵐さんによれば、リアルなカエルよりも、像やイラストになった姿に魅力を感じるのだとか。旅行先などで気に入ったカエルのオブジェなどがあるとついつい手が伸びてしまい、「いつの間にかこんなことになってしまいました」と話す。最近ではお客さんが持ち込むことも多いそうだ。
当日は予想以上に混んでいたので、店内撮影はキャンセルに
オススメは、地元のコーヒー豆専門店で焙煎した「kaeruブレンド(500円)」。ほか、「季節野菜のどんぶり(1100円)」も人気メニュー。
さて、大船方面に向かっていると、JR横須賀線北鎌倉駅の近くでこんな看板を発見。
まさか、「カエルに注意」の危険標識?
同駅職員によれば、雨後に点検が必要なポイントがすぐ分かるように、独自のアイデアでこんな看板を設置したのだという。
看板の隣は水路になっていた、詰まりや水位などを確認
それにしても、どうして鎌倉には、ユニークなカエルたちが多いのだろう。そう思って両者の関係を調べていくと、そこには意外な事実が潜んでいたのである。
鎌倉とカエルの不思議な関係
鎌倉市岩瀬に「岩瀬下関防災公園(いわせしものせきぼうさいこうえん)」という広場がある。
以前は「いわせ下関青少年広場」として親しまれていたが、2011(平成23)年に鎌倉市が土地を取得し、整備事業が行われることになった。
取材時、まだ工事が進行中の同園
実はこの場所、日本初のウシガエル養殖場であったことをご存じだろうか。そして昭和の初期、繁殖用のエサとして日本に初めて持ち込まれたのが、アメリカザリガニだったのである。
近所の方によれば、以前は「アメリカザリガニ発祥地」の記念碑が建っていたとのこと。ここから逃げ出したザリガニが広まり、日本中どこでも見られるようになっていったそうだ。写真に向かって右手前のあたりにひょうたん池があり、そこでカエルの養殖が行われていたらしい。
砂押川(すなおしかわ)沿いに脱走していったザリガニ、想像すると何やらおかしい
こんなものまで、カエルに見えてくるから不思議
いかん。どうやらカエルの呪縛にとらわれてしまったようだ。
この辺で探索を中止することにする。
江ノ電からのお知らせ
さて、冒頭でお世話になった江ノ電から、G.W.に向けたイベント情報。
江の島の頂上部に位置する「江の島サムエル・コッキング苑」では、4月19日(土)から6月8日(日)まで、例年好評となっている「江の島フラワーフェスタ」が開催される。
数々のアーティストやパーフォーマーが、江の島に大集結
鮮やかな草花が園内を彩る中、アーティストによるワークショップ、音楽ライブ、フラダンスのステージなど、盛りだくさんの企画が催される予定。もちろん、湘南のメッカとして定着してきた同園入り口前での大道芸パーフォーマンスも楽しめる。
また、鎌倉駅をはじめとした江ノ電ショップでは、連休中のお出かけに最適な各種グッズを取り扱え。約10年ぶりにリニューアルされた、「プラレール江ノ電300形」も見逃せない。
大人にもファンが多いというプラレール(江ノ電300形・2600円)
オススメは、「プラカップ(360円)」、「江ノ電ランチボックス(1296円)」など
一番人気は、鎌倉大仏をモチーフにした「福耳ボールペン(540円)」
帰る、代える、買えるの各カエルたち。
鎌倉とカエルには、切っても切れない縁があったようだ。このほかにもいくつか心当たりがある。皆さんも、鎌倉詣でがてら、カエル探索をしてみてはいかがだろうか。
―終わり―
◆江ノ電グループオフィシャルサイト
http://www.enoden.co.jp/
◆江の島シーキャンドル(江の島フラワーフェスタ)
http://enoshima-seacandle.jp/event/2014/flower_festa/
◆鎌倉宮
http://www.kamakuraguu.jp/
神奈川県鎌倉市二階堂154
電話/0467-22-0318
◆cafe kaeru
http://cafekaeru.com/
神奈川県鎌倉市二階堂936
電話/0467-23-1485
営業時間/11:00〜17:00
定休日/水・木
たこさん
2014年04月28日 07時44分
アメリカザリガニ発祥の地って。。日本の在来種であるニホンザリガニを滅ぼしかけてるのにちょっとは責任を感じてほしい。