戸塚区汲沢町の「五霊神社」、正しい読み方は「ごれい」か「ごりょう」か?
ココがキニナル!
戸塚区汲沢の五霊神社。「ごれい」地元民もそう呼んでるし、バス停のアナウンスも「ごれいじんじゃまえ」ですが、正式には「ごりょう」という意見も。どちらが正しい?(ポタリんさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
正しい読み方は「ごりょう」神社。五霊神社、御霊神社という社名の神社は多く、「ごりょう」読みが多いが、中には「ごれい」神社もある
ライター:田中 大輔
キニナル正しい読み方は
さて、ここで本題に戻ろう。
汲沢町の五霊神社は「ごりょう」か「ごれい」か、である。
五霊神社で宮司を務める本多誠さんに話を聞いた。
結論から言ってしまうと、「正式な読み方は“ごりょう”神社です」というのが本多さんの答え。
「でも、“ごれい”神社と呼ぶ人もいますよ」と本多さんは続ける。
キニナルにあったように地元にそう読む人もいるそうだし、バス停も「ごれい」。だが、これらは間違いということになる。
正しい読み方は「ごりょう」神社で間違いなし!
「バス停は昔から“ごれい”ですよ」と笑う本多さんは、「登記上や祝詞(のりと)の中では“ごりょう”と言うんですが、一般の方が日常的に“ごれい”神社と呼ぶ分には構わないんです」と言う。
参拝に訪れた人が「ごれい」と読んでいても特に咎めたり訂正することはないそうだ。
神奈中バスによると命名経緯は資料がなく不明だそうだが、停留所名が正式名称よりも地元に浸透している読みを使うケースもあることだし、そういったいきさつがあったのかもしれない。いずれにしても、本多さんは特に気にする様子もない。
正式な社名は「ごりょうじんじゃ」。
そのため神社の公式行事や法律上の表記などの正式な場では「ごりょう」を使う。しかし、それ以外では「ごれい」でも構わないというのが、当の五霊神社のスタンスだ。
昔の名残か、「村社」と彫られた碑も建てられていた
実は、こちらの勧請元となった宮前の御霊神社も「ごりょう」神社。鎌倉の権五郎神社も「ごりょう」神社で、全体の傾向として御霊神社・五霊神社は「ごりょう」と読むことが多いようだ。「御霊信仰」も「ごりょうしんこう」だから、それが大元にあるのかもしれない。
神社本庁に確認をしてみても、神奈川県内で13社登録されている御霊神社のうち9社が、五霊神社4社のうち3社が「ごりょう」という読み方をしているそうだ。
取材を終えて
汲沢町の五霊神社をはじめ、県内の御霊神社・五霊神社では鎌倉権五郎景政を御祭神に祀っているところが多い。
景政は平安時代後期の武将で、初陣であった後三年の役(1083[永保3]年~1087[寛治元]年)では敵の弓を右目に食らいながらも、ひるまず射返したと伝えられる勇猛な武士だった。
それにちなみ汲沢町の五霊神社では、参加者が本物の弓を射て厄除けや所願成就を願う「弓矢祭り」という神事が毎年1月に行われている。
弓矢祭りはこの境内で行われるそうだ
汲沢町の五霊神社を「ごれい」という読み方をする人がいるのは、単にその方が漢字の読み方としては素直だからではないだろうか。
宮司さんは「普段はどちらでも構わない」と話してくれたが、せっかくなので正しい読み方をしていこう。汲沢町の五霊神社は「ごりょうじんじゃ」である。
―終わり―
ushinさん
2017年02月26日 13時36分
どう考えても「ゴリョウ」と読むけどね・・・
つんつくつんさん
2015年11月17日 02時14分
たびたびの今更の投稿で申し訳ありませんが、汲沢町の読みは、ぐみさわちょうですさの字は濁音のざ、ではありません
れきおさん
2014年09月17日 11時14分
近所です。以前から「御霊(ごりょう)神社」の存在は知っていましたし、小学校の時に授業の一環で神社の歴史も調べましたが、正しくは「ごりょうじんじゃ」と読むとは知らなかったです。でも、「ごれいじんじゃ」と読むレアなケースみたいなので、本来は「ごりょうじんじゃ」であることを認識しつつ、これからも慣れ親しんだ「ごれいじんじゃ」の呼び名を大切にしていきたいと思います。